ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者14027人。死者数89人。

2020-04-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月30日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は14027人になりました。
 1万4000人台になり、日本と同じになりました。
 死者数は89人です。
 すでに17万件の検査が行われ、陽性率は7.9パーセントです。
 2386人が回復しました。
 重症者数の発表はありませんでした。

 ブレスト州では感染者数が1週間で2倍になったと発表されました。今日の時点での感染者数は681人です。ベラルーシ保健省は最近は州ごとの感染者数を発表していません。

 ミンスクの周辺都市、つまり通勤圏内にある地方都市で集団感染が発生しています。
 今後は地方都市での感染者数の増加が予想されます。

 ミンスクでも明日のメーデー関連のイベントで特に大人数が参加するものは中止になりました。
 5月9日の戦争記念パレードはどうなるのでしょうか。昨日はそのリハーサルが中止だったそうです。
 さらにロシア軍と中国軍がベラルーシでの戦勝パレードに参加する予定だったのに、断ってきました。

 地方都市のバラノヴィチでは、披露宴を予約していたカフェから新郎新婦に断りの連絡が来て、仕方なく新郎の車庫の中で披露宴をしたそうです。
 20人ぐらい出席しており、換気も悪そうで、これでいいのかと私は思いました。

 5月2日からベラビア航空はミンスク・ミラノ間の便を再開する予定だそうです。
 いいことなのかどうなのか・・・。

 隣国ロシアでは感染者数が10万人を超え、都市封鎖の継続を決定。
 隣国ポーランドの感染数を今日ベラルーシは追い抜きました。ポーランドは外国人の入国禁止をまだ続けると発表しました。特にベラルーシから人が来てほしくないと思っているでしょうね。

 
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者13181人。死者数84人。

2020-04-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月29日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は13181人になりました。
 1日で新規感染者数が973人です。
 死者数は84人になりました。
 2072人が回復しました。
 16万件以上の検査数で、陽性率は7.8パーセントです。昨日より少し上がりました。
 
 日本の今日の時点での感染者数が13852人なので、明日あたり、ベラルーシの感染者数が追い抜きそうです。
 一方でベラルーシでは死者数が感染者数に対して少ないです。
 日本より少ない、ということは、日本よりベラルーシのほうが医療レベルが高いってこと? そんなわけないでしょ・・・と言うベラルーシ人の声もあります。
 日本は人口に対して検査数が少ないと思いますし、ベラルーシは基本的に、コロナウイルスが死因と言う人は「いない」ということになっています。
 このベラルーシ人の死者数がどれぐらい正しいのか、はっきりしません。
 一医大生の予測ですが、感染者数については一日遅れでほぼ正確に予測が的中しています。
 ただ、感染者数が15000人台になるのは今日、4月29日としていますが、私の予想では、2日遅れの5月1日になるかと思います。

 あくまで私の予想ですが、5月1日には日本の感染者数よりベラルーシの感染者数の方が多くなるでしょう。
 5月4日には19000人台になり、ここでピークとなって、新規感染者数の減少に転じてほしいところですが、学校の再開や連休の人の移動のため地方での感染者数が増え、結局5月5日に感染数が2万人台になると思います。
 5月5日がピークになるかもしれませんが、その後減少に転じても、学校での感染者、地方での感染者数の増加により、ベラルーシの国全体では、ちょっと減ったり、またちょっと増えたりを5月中旬までは繰り返すのではないでしょうか。
 その後はどんどん減ってほしいところですが、変異の問題も残っていますね・・・。
 
 ベラルーシで新規感染者が急増しているのは、4月19日の復活祭で、教会に集まった人が中心に感染している可能性があります。
 その翌日20日からは小中高が登校を再開しています。
 もっとも先週の6日間の登校日の平均出席率は40パーセントにも満たなかったそうですが。
 これから1週間後ぐらいに、子どもの感染者数が増えるかもしれません。ただそれをきちんと発表するかどうかは分かりません。
 ベラルーシ教育省は遠隔学習について、本格的に実行できるのは今年の12月と発表するし、遅すぎます。
 
 今日50代の正教の聖職者が亡くなりましたが、復活祭前の14日から入院しており、それから2週間後に亡くなったということになります。
 血漿、つまり抗体のドナーを信者の方が求めていたそうですが、間に合わなかったとのことです。
 昨日は日本で言うところのお彼岸のような正教の祭日でしたが、人が集まるのを防ぐため、ベラルーシの墓地は屋内にあるわけでもないのですが、お墓の周りで飲食するのが伝統なので、そこでの感染を防ぐため、墓地が閉鎖されたそうです。
 その割に郊外の墓地に向かう臨時バスは平年どおり100本増発すると言っていて、政府の足並みが揃っていません。

 ちなみに正教復活祭のとき、正教徒である大統領が、ミサに出席した教会は、現在閉鎖されています。
 理由は明確に発表していませんが、教会関係者の中に感染者が出たからでしょう。

 WHOはベラルーシの現状を憂慮している声明を発表し、対応策を採るようベラルーシ政府に助言していますが、どれだけ耳を傾けるかどうか・・・。
 
 4月25日は土曜日なのに登校日にしたり、スボートニクを実施したりしましたが、その結果が1週間後ぐらいに数字として出てきそうで、心配です。
 5月1日のメーデーも登校日になるし、そのまた1週間後がどうなるか・・・。

 日本は今GWですが、ベラルーシも連休が多い時期なので、人の動きも多かったと思います。
 特にベラルーシ人はダーチャ(菜園付きセカンドハウス)を持っている人が多く、やっと最近暖かくなってきたので、ダーチャに家族で行って、野菜作りを開始した人が今週とても多かった(今週末も多くなる)と思います。
 こうして都会から地方にコロナウイルスを拡散させる結果にならなければ良いのですが。

 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者12208人。死者数79人

2020-04-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月28日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は12208人になりました。
 死者数は79人です。
 1993人が回復しました。
 重症者数の発表は今日もありませんでした。
 すでに16万件を超える検査数になりました。
 一日で感染者数が919人増加しました。
 
 ベラルーシ科学アカデミーの数学者がいつベラルーシに感染のピークが来るか予測しました。
 それによるとピークは4月28日から5月4日の間のいつか。
 その間一日に800人ずつは新規感染者が増える。(4月27日から4月28日にかけての新規感染者数がすでに900人以上なんですがね・・・。)
 5月3日から5日頃には新規感染者数が減ってくるがそれでも一日700人以上
 5月21日以降、新規感染者数は一日500人以下になる。
 今年10月までに4万人の感染者数に達する。
 
 予測が的中するかどうかはまだ分かりません。
 ベラルーシ保健省も4月下旬から5月上旬にピークが来るだろうと、とざっくり予測していました。

 もうピークが来て、これからどんどん新規感染者数が減ってほしいところです。

 シンガポール工科設計大学の研究者らは、各国の新型コロナウイルス感染の収束予想を行いましたが、 それによると、
日本の最終的な感染収束は9月25日だそうです。
ちゃんとベラルーシの予測も発表していて、それによると、ベラルーシで感染が収束するのは8月14日。
ロシアで感染収束するのは7月19日。
アメリカは8月26日。
世界は12月9日まで・・・だそうです。
(第2波が来ないことを祈ります。)

 この予測も当たるかどうか分かりませんよ、と当事者である研究者が前置きしています。

 

ベラルーシのコロナウイルス感染者11289人。死者数75人

2020-04-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月27日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は11289人になりました。1日で約860人の増加です。
 死者数は75人です。
 すでに15万件を超える検査数になりました。検査数に対し、陽性の結果が出る割合は、7.5%ほどだとも保健省は発表しました。
 1740人が回復しました。 
 今日は重症者数や地域ごとの感染者数などは発表されませんでした。
 
 ベラルーシ国立技術大学は複数の学生寮を持っていますが、そのうちの一つの寮を感染者専用にすることに決め、現在寮の間の学生の「引っ越し」が続いています。

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ロシアなど14カ国が新たに入国禁止に 首相が表明、水際対策強化
4/27(月) 12:20配信安倍晋三首相は27日、官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、ロシアなど14カ国の全域を新たに入国拒否対象地域に追加するなど水際対策をさらに強化する方針を明らかにした。効力は29日午前0時から当分の間とした。

 新たに入国拒否対象となるのは、外務省が24日に感染症危険情報をレベル3に引き上げたロシア、ペルー、サウジアラビアなど14カ国。これで対象地域は計87カ国・地域となる。これらの地域で14日以内に滞在歴のある人はPCR検査の対象者となる。

 また、中国や韓国など各国を対象に4月末までとしている査証(ビザ)の効力停止措置について、5月末まで延長することも決まった。

 首相は「全世界で感染者数が300万人に達しようとしており、拡大傾向に歯止めがかかっていない」と述べ、改めて危機感を示した。

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 このニュースはベラルーシでもニュースになりました。
 もうベラルーシ人は、「日本だけじゃなく、たくさんの国から入国拒否されているんだ・・・。」と思っているようです。
 逆にベラルーシは国境封鎖などはしていませんので、日本人がベラルーシへ入国することはできます。(飛行機の便は激減していますが。)しかし、入国後2週間は自己隔離しなくてはいけません。罰金を取られます。


ベラルーシのコロナウイルス感染者10463人。死者数72人。

2020-04-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月26日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は10463人になりました。死者数は72人です。
 1695人が回復しました。
 
 とうとう感染者数が1万人台になりました。1日で800人以上増えました。

 日本の今日の時点での感染者数は約13000人で、死者数は348人です。
 日本の人口が約1億2000万人で、この数字です。

 ベラルーシの人口は約950万人です。
 もうすぐベラルーシの感染者数が日本のそれに追いつきそうです。
 感染者数に対する死者数の割合はベラルーシのほうが少ないですが、ちなみにベラルーシではコロナウイルスによる、死者は、公式には存在せず、コロナウイルスによる持病の悪化などが死因になっています。
 
 

チェルノブイリ原発事故から34年

2020-04-26 | 放射能関連情報
 4月26日でチェルノブイリ原発事故発生から34年を迎えます。
 コロナウイルス感染の拡大により、追悼式典など中止や縮小されているようです。
 チェルノブイリ原発近くの森林火災はまだ収束していないようです。
 
仕方がないのですが、今年はコロナウイルスのほうに人の意識も行ってしまい、チェルノブイリ原発事故についてはあまり話題にもならないです。
 ベラルーシに新しく建設されている原発は今年1月に稼働開始予定でしたが、まだ延期されています。
 原発の建設はまだ続いていますが(1号炉に続き、2号炉、3号炉・・・と原子炉が何年にもわたって造られるため。)その建設作業員の中で、コロナウイルス感染者が出ており、建設の進み具合も遅れているようです。

 コロナウイルスとの戦いは難しいですが、それは目に見えないものだからでしょう。
 放射能被曝との戦いも同様に目に見えないものなので、難しいです。
(症状が出たら分かるとか、いろいろ意見はあると思います。)

 ところで、ベラルーシでコロナウイルスの最初の感染者が確認されて以来、ベラルーシのあちこち、バス停などでも、一般市民向け感染予防マニュアルのポスターが貼られるようになりました。
 それを見ていて、私が感じたのは、ベラルーシ人が考える感染予防方法は、放射能被曝を避けるための方法と共通している部分が多いという点です。
 放射性物質が体にくっつかないように、あるいは体内に入らないようにするにはどうしたらいいのかのノウハウがベラルーシには、チェルノブイリ原発事故の経験からあるのですが、それをコロナウイルス感染予防に応用していると感じました。

 せっかくですので、ベラルーシの一般市民向けコロナウイルス感染予防マニュアルをご紹介します。

<外出する前、外出中>

(1) 上着を着ましょう。
(2) 髪の毛はできるだけまとめる。指輪、ブレスレット、ピアスは身につけない。
(3) マスクは家を出る前につける。
(4) 公共交通機関は利用しない。
(5) 犬の散歩はOK。しかし犬の毛を触ってはいけない。
(6) 何かに触れるときはティッシュ越しに触れるようにする。
(7) ティッシュはよく丸めて捨てる。
(8) 咳やくしゃみは肘の内側で飛沫を抑える。 
(9) 現金払いを避ける。紙幣や硬貨を触ったら、手を消毒する。
(10) ハンドサニタイザーを携行する。
(11) 清潔ではない手で顔を触らない。
(12) 人と人の距離を1.5メートルから2メートルあける。

<帰宅後>
(1) 帰宅直後、物に触らない。
(2) 玄関で靴を脱ぐ。
(3) すぐに(外気に触れていた)全ての服を脱いで、袋に入れて口を縛り、その後洗濯機へ。洗濯するときの水の温度は60度。
(4) カバンや鍵は玄関脇に箱を用意して、そこに入れる、
(5) 外気に触れていた部分、手、顔、首などを洗う。
(6) メガネを石鹸で洗う。携帯電話の表面を消毒する。
(7) 塩素系消毒液で、足元に置いたカバンやレジ袋の表面をふく。ゴム手袋着用のこと。
(8) 使用済み手袋は捨てる。その後手を洗う。
(9) 散歩に連れていたペットの足を消毒する。
(10) これで完全な消毒ができるわけではないことを覚えておいてください。

<集団感染を防ぐために。家庭と職場で>

(1) 家族でベッドを共用しない。
(2) タオルや食器を共用しない。
(3) 服の洗濯はこまめに。
(4) 常に換気をする。
(5) トイレは別々に使う。使用するごとに毎回塩素系消毒液で消毒する。
(6) スイッチ、肘掛け椅子の肘掛け部分を消毒する。
(7) 人と人の距離をあけて、別々の部屋にいるようにする。
(8) 熱が38度以上に上がり、呼吸に問題が起きたら、病院に電話する。
(9) 自宅で隔離される期間は2週間。その間に一度でも外へ出ると、期間がリセットされて、その日からまた2週間隔離措置となります。

・・・・・
 原発事故が起きたら、換気はしないほうがいいです。窓を閉めて屋内退避です。(場所にもよります。)
 しかし、体に付着しているかもしれない放射性物質をできるだけ、体内、そして家の中に持ち込まないようにするには、コロナウイルス感染予防対策に共通するものがあります。

 このように、ベラルーシで感染が拡大する前から、このようなマニュアルをポスターにして、あちこちに掲示していましたし、今も掲示してあります。
 ベラルーシは、国境封鎖も都市封鎖も休校も(ほとんど)しないので、何もコロナウイルス対策をしていない国なのかと思われがちですが、前もって国民向けに「個人個人でこのような対策をしておいてくださいね。」と伝えてありました。
 実際にどれぐらい多くのベラルーシ人が完璧にこのマニュアルを実行しているのかと言われれば、もちろん100%ではありません。
 でも国としては、「国民のみなさん、はい、言っときましたよ。」ということです。
 日本も「さまざまな自粛要請」を出していますが、これは「はい、言っときましたよ。」というポーズを見せているのであって、実際に国民全員が守れるのかどうか追跡できるものでもないし、ある意味、「あとは自己責任で。任せましたよ。」と言っているようなものです。

 このような国民向けマニュアルを周知させようと、とっくにその努力しているベラルーシです。
 あとは一人一人の自覚が問われますよね。
 そして最近のベラルーシでの感染者数の増加を見ると、やはり完璧にマニュアルを守れない人も絶対いるし、もっと厳しい規則を作っておいたほうがよかったのでは?の反省点があぶり出されたと言っていいでしょう。

 ところで、日本人のみなさんは、上記のベラルーシ人向けマニュアルについて、
「こんなの、私全部実行している。」「もう知ってるよ。」
と思われたでしょうか。
「これは知らなかった。日本でもやってみよう。」
という人もいるかもしれません。(でも少数派では?)
 私がこのマニュアル(職場である児童図書館の正面玄関入ってすぐの掲示板に貼ってあります。)を眺めていて、
「ここが日本とベラルーシと一番違う。」
と驚いたことが一つあります。
 それは、うがいを奨励していないこと。
 手洗いの奨励は世界中で言われていますが、ベラルーシの国民向けマニュアルでは、「帰宅したら、手を洗ってうがいをしましょう。」の一文がないです・・・。

 生活習慣の違い? 我が家では全員、手洗いとうがいをコロナウイルス流行の前から常識としてしてますけどね・・・。
 外気に触れていた首の部分は洗いましょう、とありますが、うがいをしましょうとは書いていません。
 
 人口比で考えると、明らかに日本よりベラルーシのほうが感染が進んでいます。
 これはうがいをしている人の数の割合が関係している・・・かもしれません。私には分かりません。

 
 

ビタペクト無料配布活動について

2020-04-26 |   ビタペクト配布活動
 2003年から2019年4月までSOS子ども村保養家族対象のビタペクト無料配布活動について、この活動をお休みすることに決定しました。

 SOS子ども村では保養家族の出身地をミンスク州に限定するベラルーシの法律に従い、旧汚染地域からの家族を保養に招くことができなくなりました。
 また内部被曝測定も、受けるかどうかの判断は家族側に任せることとなりました。
 以前はSOS子ども村に保養滞在するときのプログラムがはっきり決まっていて、その中にWBC測定も入っていたのです。そのため、保養に来たら、測定を受けるのが当たり前だったのが、測定するかどうかは、家族側(保護者側)に決定権があることに変更になりました。
 この変更はSOS子ども村側が決めたことです。これも世界的な不況などが影響して、運営内容にコストカットが始まったということです。

 残念ながら、ベラルーシではチェルノブイリ原発事故が発生してから30年以上が経ち、人々の記憶の中から事故の記憶も消え始め、また事故後に生まれた世代も増えてきたことから、放射能被曝リスクを意識しない人が増えてきました。
 またベラルーシ政府もすでに復興に成功し、汚染地域に住民が戻り始め、もう事故の影響はない、という姿勢です。
 その結果、測定や研究も縮小されています。国として経済的な余裕もないのが大きな要因です。

 2019年4月に最後のビタペクト配布活動を行ってから1年間、SOS子ども村の保養家族で、いわゆる意識が高く、WBCの測定をしてください、と希望する家族が現れるかどうか見守っていましたが、皆無でした。
 チロ基金としては、測定をしていない人、つまり内部被曝量がはっきり分からない人に対して、ビタペクト(ペクチンサプリ)を無理に勧めて、飲んでもらうということはできません。強要はできませんし、被曝していない人がペクチンを必要以上に摂取するのは体によくありません。(非常に体に毒、というわけではありませんが。)

 WBCでの測定そのものの料金は従来通りSOS子ども村が負担するので、保養家族側は料金を払わなくて良いにも関わらず、測定を希望する人(保護者)がいなくなったということです。
 しかしもし今後、測定を希望し、結果によってはビタペクト摂取を必要としている家族が現れたら、チロ基金としてはこの活動を再開します。

ベラルーシのコロナウイルス感染者9590人。死者数67人

2020-04-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月25日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が9590人になりました。1日で817人の増加です。明日は1万人を超えそうです。
 死者数は67人です。
 1573人が回復しました。重症者は112人。
 約14万件の検査をしました。
  
 昨日はポーランドから大量の消毒液、医療用マスク10万枚、医薬品などの支援物資を受け取り、今日は中国から検査キット、医療用マスク、医薬品などを積んだ飛行機が到着する予定だそうです。

 ベラルーシ政府はコロナウイルス対策のために国際金融機関である国際復興開発銀行から9億ユーロ借り入れることになりました。
 11年かけて返済していかなくてはいけません。
 このような経済状態なので、国民の健康優先で、都市封鎖や自粛などしたくてもできない、というのがベラルーシの状況なのかもしれません。
 経済活動を停滞させるわけにはいかないのです。
 ベラルーシは国立国営の企業や工場が多いのですが、民間企業もあります。その中でも中小企業には対して、コロナウイルスのせいで、売り上げが減り、困っている個人授業主も出てきていることは出てきているのですが、将来倒産危機に見舞われる企業が出てきても、ベラルーシ政府は、助成金など一切の救済措置はしないと明言しています。

 国としては、自粛(家にいましょう)など呼びかけていないので、レストランやカフェなど飲食店に対しても、感染リスクがあるから休業せよと一言も言っておらず、逆に売り上げを伸ばすために各自が工夫するよう通達しています。
 つまり、個人事業主がカフェを経営して、最近は大勢の人がいるところを怖がって客が入らないのを、別にカフェに行くなと政府が止めているわけでもないんだから、これからも客の入りを増やすよう努力しなさい、(店内に人が大勢食事していて、賑やかになるように知恵を絞りなさい。)と言っているのです。
 そのほうが経営者にとっては収入になるし、国にとっても税金が増えるわけで、そうすれば、国際復興開発銀行に借金を早く返せるようになるし、都合がいいわけです。
 しかし、今の一般人の心理状態を考えると、外食を控えようとするだろうし、その分のお金でそばの実のような保存食を買っておくか・・・子どもは学校に行かせたくないし、家にずっといるから、食料品をたくさん買わないといけない。外食している余裕なんかないわ。
 ミンスクではすでに結婚式と葬儀が中止されているので、特にレストランで披露宴の予約入れていた人はみんな予約を取り消して、家で自分たちでご飯を作るようになりました・・・。
 本当に難しい問題です。国に経済的な余裕がないところへ、このような伝染病が大流行すると、苦境に立たされます。

 今日はスボートニクですが、連日、コロナウイルス感染者のための治療、そして検査のため奔走している医療従事者にすら、スボートニク、つまり春の大掃除をしなさい、という指令が出ました。
 治療より、掃除が優先されるわけです。医療従事者は、今はそれどころではないと発言していますが、その発言の暇もないぐらい、みんな超多忙です。
 ちなみにスボートニクは、掃除をしたくない人はしなくていいのですが、その代わり、日本円にして数百円(その人の月収から割り出す額)を払わなくてはいけません。
 例えばミンスク市立図書館員である私が、閉館日(休日)であるスボートニクにわざわざ出勤して、図書館の周りのゴミを片付けたり、花壇に花の球根を植えたりする作業をしたくない場合は、給料のうち、分かりやすく言うと日給分を払えば、しなくてよくなります。この支払った金額は国に納められます。税金のようなものです。(政府はこれを集めるのを目的にして、このようなおふれを出したのかもしれません。)
 医療従事者でない私が前日に支払った場合、スボートニクには行かなくていいので、自由な休日になります。
 しかし、今、コロナウイルスと戦っている医療従事者は休日返上で、入院患者のために働き、そして検査を延々続けているのに、それをほったらかして掃除をしろ、希望しないのなら給料の一部分を税金として納めよ、そして家で休むのはダメで、治療や検査の仕事はしてください、と言われたのです。
 掃除などしなくていいから、治療してください、という入院患者の家族も多いでしょう。
 私は掃除なんかしなくていいから医療従事者にも少し、体を休める時間を作ってほしいです。疲れすぎると、医療ミスが起こりやすくなるからです。

 4月25日午後の書き込みです。
 今日全国で行われたスボートニクに230万人が参加したと、ベラルーシの副首相が発表しました。
 ベラルーシの全人口は950万人です。

ベラルーシのコロナウイルス感染者8773人。死者数63人

2020-04-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月24日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は8773人になりました。1日でおよそ750人の増加です。
 死者数は63人になりました。114人が重症。
 回復した人の数は1120人。
 13万件以上の検査数になりました。
 
 明日は小中高は登校日。その後三連休です。
 ベラルーシ教育省は今日になって、教員は教室で授業をしないほうが良い、と言い出しました。子どものほうが登校しないほうがいい、ではありません。
 今後、遠隔学習に移行するそうです。5月30日、31日には卒業式、学年末を迎えて、受験生以外は3ヶ月の夏休みです。
 学校は再開しましたが、この1週間の教育現場の様子では、登校したのがクラスで一人だけだったり、月曜日は来たものの、その後来なくなった子どももたくさんいたようです。
 6月と7月に予定されている、高校卒業試験と大学入試試験は、予定通り実施すると教育省は発表しました。

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 今日のニュースです。
 読売新聞オンライン 入国拒否は87か国・地域対象に…ロシア・カタールなど14か国追加へ
 外務省は24日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ロシアやカタールなど14か国の感染症危険情報(4段階)をレベル3の「渡航中止勧告」に引き上げた。政府は近く、これらの国を入国拒否の対象に追加する予定で、対象は計87か国・地域となる。
 今回、引き上げられたのは、欧州ではロシアとウクライナ、ベラルーシの3か国で、欧州は全ての国がレベル3となった。中東・アフリカでは、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、オマーン、ジブチの6か国、中南米では、ペルー、ドミニカ共和国、アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネビス、バルバドスの5か国が対象となった。
 政府は近く、これらの国に対し、他のレベル3の国や地域と同様、過去2週間以内に滞在した外国人について特段の事情がない限り入国拒否とする。日本人や日本人の配偶者らは入国できるが、入国後にPCR検査を受けることになる。

 茂木外相は24日の記者会見で「死亡者は世界的に増加し、感染拡大は地理的にもますます広がっている」との認識を示した。

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 レベル3「渡航中止勧告」と言うのは 日本外務省海外安全HPによると、

「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国・地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。
(場合によっては,現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)

 ・・・ということです。
 日本に住んでいる日本人がベラルーシに入国するのが大変難しくなりました。ベラルーシは国境封鎖はしていませんが、もう無理と考えたほうがいいです。
 ベラルーシに住んでいる日本人の私は、2行目の括弧内の内容のほうが当てはまります。

 ちなみにレベル2は
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。

 現在世界の国がレベル2かレベル3に指定されています。

 ちなみにレベル4は
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。この状況では,当然のことながら,どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。

 コロナウイルスが世界中に広がっているので、もし急にベラルーシから安全な国や地域に退避してください、と言われても、周辺の国が全てレベル3かレベル2だと、どうしたらいいのでしょう。
 日本へ帰国するか、せめてレベル2の国か地域に移動する、ということでしょうか。しかし国境を封鎖している国が多いので、どうやって移動したらいいのか、そのときにならないとわかりませんね。
 移動手段が全くなくなっているかもしれません。

 とにかく、ベラルーシがレベル4に引き上げられないよう、これ以上感染者数が増加しないことを祈るしかありません。後は自分が感染しないように、そして周囲のベラルーシ人に感染させないように気をつけることだと思いました。

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 4月27日の書き込みです。
 上記14カ国からの入国禁止が29日から効力を持つことが発表されました。

ベラルーシのコロナウイルス感染者8022人。死者数60人

2020-04-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月23日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルスの感染者は8022人になりました。死者数は60人です。
 938人が回復しました。(退院者のほか、自宅療養していて治った人も含みます。)
 すでに12万2000件の検査を行ったそうです。

 一医大生の予測では8000人を超えるのが今日でしたが、予測が当たりました。
 さらに9000人になるのが明日という予測ですが、これは当たるかどうか・・・当たってほしくないですね。
 
 私の知人も職場に陽性反応の人が出たので、同僚全員検査を受けさせられました。それが今から2週間前。
 その人も陽性反応が出たのですが、症状がないので、自宅に隔離。その後普通の風邪の症状が出ましたが、軽症なので、ずっと家にいて、普通の風邪のように治ったそうです。今は健康になりましたが、とりあえず治ってからも2週間は外出しないように言われて家にずっといるそうです。

 コロナウイルスが世界に広がることにより、自国で生産される農作物を輸出したがらない傾向が出ていますが、ベラルーシではロシアにそばの実と米の輸出を頼んでいたのに、ロシアは拒否。
 ベラルーシ大統領は、これからベラルーシ国内でそばの実の生産を増やす、と宣言しました。
 ベラルーシは農業国で広い土地がいっぱいあるんだから、大丈夫でしょ? と思われる日本人も多いかと思いますが、意外とベラルーシは気候条件がそば栽培に合っていないのだそうです。以前ベラルーシの科学アカデミーの研究者に聞いたことがあります。
 米作りは、ベラルーシでは全くされていません。寒冷な気候が合っていないので、米は全て輸入です。いろんな国から輸入しています。
 中国、ベトナム、タイ、遠くはキューバ、そしてロシア南方の地域などです。
 これから輸入量が減って、コメの値段が高くなるかもしれません。日本人の私には辛いところです。
 そばの実が輸入されなくなっても、私はあまり悲しくないですが・・・。
 逆に米がベラルーシに輸入されなくなってもベラルーシ人はあまり悲しくないでしょうね。
 主食のジャガイモだけはたくさんあるので、蕎麦や米がなくても大丈夫! とベラルーシ人は考えているでしょう。

 ところで、ヨーロッパなどの国で、今コロナウイルスと戦っている医療従事者に向けて感謝の気持ちを表すために、毎晩8時に時間を決めて、自宅で自粛している人たちが、バルコニーに出て拍手をしていますね。
 とてもすばらしいことだと思います。(日本ではコロナウイルス感染者が入院している病院で働いている医療従事者の家族、おそらく子どもさんがいじめに合っているというニュースが流れていますが、本当に日本人のダメなところが見えるようで、情けないですね。)

 ベラルーシでも感染者数が増えていますし、医療従事者の中にも犠牲になった人がいます。しかし今のところ、ヨーロッパの他の国のように、毎晩8時に時間を決めてバルコニーに出て拍手する、といったことはしていません。都市封鎖もないので、1日に1回バルコニーに出て、近所の人との一体感を感じたい、という必要性もないからでしょう。まだ外が寒い、ということも考えられます。
 と思っていたら、ベラルーシ共和国陸軍の空挺部隊でブレストに配置されている一部隊が、人文字で医療従事者への感謝の気持ちを表す動画を作成しました。
ユーチューブでも見られますので、関心のある方はこちらをどうぞ。
 人文字で、ベラルーシ語の「ありがとう」、次に「ドクター(医者)」に変化します。
 医師だけではなく、看護師など全ての医療従事者へのメッセージだそうです。
 やはりベラルーシらしいなあと感心しました。
 
 この投稿につけた画像は地元のニュースサイト、ブレストシティー・ニュースからお借りしました。
 



ベラルーシのコロナウイルス感染者7281人。死者数58人

2020-04-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月22日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は7281人になりました。死者数は58人です。
 退院者数は769人です。

 集団感染が各地で発生しています。
 私が一番ショックだったのは、ジローヴィチ修道院の聖職者とそこにある神学校(ジローヴィチにありますが、ミンスク神学校という名称で、かつてはミンスクにあった神学校。イオシフ・ゴシケーヴィチはこの神学校の卒業生。)の生徒、地元住民合計41人が入院したことです。
 すでに1人は陽性反応が出ており、集団感染したおそれがあります。
 この修道院と神学校には訪問したことがあるのですが、神学校の生徒さんは寮生活を送っていて、大学寮と同じく感染リスクが高いです。
 しかも19日が復活祭だったので、その前は精進齋期だったので、肉食が禁止で、栄養バランスが取れた食事ができていたかどうかと言われると・・・(まあ、ジャンクフードを食べまくっているような人たちではありませんが。)
 そして最初の感染者が認定されたのが復活祭の翌日20日。風邪の症状が出ていたそうです。
 何となく、復活祭が終わるまでは、と思って無理してミサをしていた可能性があります。もちろん神学校の生徒は全員参加。
 そして復活祭が終わったとたん、感染が見つかった・・・ということです。
 19日にはこの修道院の教会に大勢の信者が来ていたと思うので、ジローヴィチが今後どうなるのか心配です。

 ベラルーシ保健省は、今度の連休は、できるだけ家にいましょうと呼びかけました。
 しかし、25日(土)は学校の春休みが延長になったので、登校日になると教育省が発表済み。
 そしてスボートニクは今年は4月25日ですよ、と1週間前になって発表。
 4連休が3連休になったのです。矛盾していますね。
 28日は日本で言うところのお彼岸なので、墓参りを兼ねて都会から地方の実家へ戻る人も多いです。
 その墓参りも行かないように保健省は国民にお願いをしています。
 墓地なんて屋外だから大丈夫、と思うベラルーシ人も多いでしょうが、そこへ行くまでの交通機関が混雑するのです。
 
 5月1日、2日、3日も三連休になるはずが、学校は1日は登校日になりました。学校へ行きましょう、と言われながらも、家にいましょうと言われても・・・。
 
 5月9日は戦勝記念パレードはするけれど、露店やコンサートなどのイベントはしないそうです。
 しかしWHOからパレードそのものを中止するよう勧告されています。
 
 次に明るいニュースです。
 ベラルーシでは今月末に血液の抗体検査を受けられるようになります。 
 ただし、これは有料です。自分の血液にコロナウイルスの抗体があるかどうか調べたい、という人は、指定の受け入れ機関へ申し出て、料金を払うと、抗体検査を受けられます。
 これで、抗体があると分かれば、ちょっと安心できますね。(コロナウイルスが変異を起こす可能性もあるので、完全に安心はできませんが。) また血漿提供者にもなれるはずです。
 さらに大勢の検査結果が集まれば、無症状のまま実は感染していた人の数が分かるので、人口のうち何割がすでに抗体を持っているか、予測できます。そうすると今後の感染の広がり具合も予想できるし、それに応じた対策方法を選ぶこともできるようになります。

 血漿回復法と合わせて進んでいくと嬉しいですね。
 娘の医大ではすでに、学生に対し、コロナウイルスに感染して、すでに回復した知人がいないか質問が回っているそうです。いたら紹介して、と言うことですね。
 本格的に血漿の提供者集めが始まったようです。 

 

ベラルーシのコロナウイルス感染者6723人。死者数55人。血漿療法始まる

2020-04-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月21日の投稿です。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が6723人になりました。死者数は55人です。
 577人が退院しました。

 一医大生の予測では、今日感染者数が7000を超える予測でしたが、外れました。
 一方で、ベラルーシ保健省は、自宅隔離中の人数は発表しないそうです。

 人数を完璧に数え上げることはどこの国でも無理だと思います。
 大体の目安と思っておいたほうがいいですね。
 
 早く感染者数が減ってほしいです。死者数も増えてほしくないです。

 WHOがベラルーシ政府にはっきりと国内のサッカーの試合の中止、5月9日の戦勝パレードの中止を勧告しました。
 さらに都市封鎖も検討するほうがいいと言われたそうです。
 果たしてこれに従うかどうか、注目されます。

 ベラルーシのアイスホッケー、大統領チームの一人が感染していることが判明しました。
 昨日は、大統領自らが大統領府で勤務している職員一人の感染を発表。

 他にもあちこちの地方都市で集団感染が発生しています。

 ミンスクでは持病のない看護師(56歳女性)が亡くなりました。

 ミンスク市内で上映を続けている映画館は1館だけになりました。

 明るいニュースもあります。
 回復した患者の血漿を感染者に輸血する回復期血漿療法がベラルーシでも始まりました。
 まず15人のドナーが選ばれ、すでに重症患者を優先して血漿の注入を行ったそうです。
 効果が現れるといいですね。
 ドナーになれるのは回復した人のうち、年齢18歳以上60歳以下で、体重50キロ以上の人。血液型は問わず、600mlの採血を3回に分けてしますが、これに対して、お金がもらえるんです!
 日本円にして7000円ほどですが、人助けになり、しかもお金までもらえるとは。
 現在ベラルーシでは血漿提供者を募っており、専用の電話番号まで設置されました。
 すでに577人が退院したので、条件の合う人もたくさんいると思います。
 とにかく、この血漿療法がベラルーシで成功するよう、祈っています!!!
 日本でも今月中に試験的に始まるそうです!

ベラルーシのコロナウイルス感染者6264人。死者51人

2020-04-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
4月20日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は6264人になりました。死者数は51人です。
 すでに10万件を超えると検査数となりました。
 重症者は92人。524人が退院。

 2日間、保健省は感染者数を発表していませんでしたが、今日は再び発表しました。
 そしてまとめて、4月18日と19日の感染者を発表しました。
 それによると4月18日は5297人。
 4月19日は5807人です。
  
 医大生の予測がかなり当たっています。
 
 予測では4月18日の感染者数は5296人で、誤差はたったの1人。死者数は50人ですが、実際には45人。
 予測では4月19日の感染者数は5807人で、死者数は55人ですが、実際は47人。

 感染者数が5000人を超えるのは4月18日も的中、6000人を超えるのが4月20日も的中しました。
 ただし死者数が50人を超えるのは4月18日の予測でしたが、実際には4月20日でした。

 感染者数が7000人を超えるのは、明日、4月21日ですが、本音としては感染数も死者数も減ってほしいです。

 ベラルーシでは現在25か所で検査をしていますが、それは感染疑いのある人だけで、濃厚接触者だから、強制的に検査を受けさせられます。この検査は無料です。
 しかし、もし濃厚接触者でもなく、症状もない場合や医師の指示のない人は検査を受けられません。
 けれど、どうしても検査を希望する人は有料(自己負担)で検査を受けることができます。検査料金は日本円に直して1万5000円ぐらいです。ベラルーシ人の平均月収が6万円ぐらいなので高額です。そうしないと検査希望者が増えて、検査機関が大混雑してしまいます。

 検査キットを1万セット中国から送られた、という報道がありましたが、もうとっくに使い終わっていますね。

 ベラルーシでは中国からたくさんの検査キットを人道支援でもらい受け、抗体検査も始まりました。これも、希望者は有料でよければ受けられるようになります。まだ料金設定はされていませんし、検査が始める日も未定です。

 今日から学校が再開しました。教育省の発表によると、今日の都市部の小中高の出席率は30−40%だったそうです。 
 子どもを登校させなかった保護者が過半数ということですね。
 子どもはマスク着用で、朝、体温測定をして熱がないかどうか確認してから登校・・・だそうです。

チェルノブイリ原発近くで森林火災

2020-04-19 | 放射能関連情報
 4月4日にチェルノブイリ原発事故の近くの森で火災が発生しました。10日経った今も消火されておらず、核廃棄物貯蔵施設の近くに迫っています。
 森の中で焚き火をして、その燃えかすを枯れ草の上に捨てた地元住民が今日、逮捕されました。

 コロナウイルスも怖いのですが、核廃棄物彫像施設が火事になるのも怖いです。
 心配事が重なっています。

 やっぱりベラルーシでも自宅にいるよう促すほうがいいですね。特に子どもは。
 今、学校は春休みなので、通学はしていませんが、結局外で遊んだりしている子どももたくさんいるので、休校の意味があまりないような・・・しかし、マスクをしている子どもが増えてきたので、それは良い傾向かと思います。

 
 4月15日の書き込みです。
 森林火災が発生した地域にちょうど雨が降り、火は消えました。
 ああ、天の恵み! 助かりました。


 4月19日の書き込みです。
 雨で火事が消えたと思ったら、完全には消えておらず、また出火しました。
 今も消火活動が続いていますが、煙が風下のウクライナの首都キエフにまで到達して、大気汚染になっているそうです。
 ミンスクには煙は飛んできていませんが、これから風向きが変わったら、ここにも到達する可能性があります。
 早く消火されますように。

ベラルーシのコロナウイルス感染者数再び未発表。後日5807人と発表。死者数47人

2020-04-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月19日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は未発表です。
 死者数は47人。
 98281件の検査を実施しました。3538人が入院中で、494人が退院しました。
 86人が重症。
 
 感染者数をなぜ発表しないのでしょう?
 ベラルーシのネット民の憶測では、
 今日は復活祭なので、お祝いムードに水を差すような数字は発表したくなかった。(カトリックのベラルーシ人もたくさんいますが。)
 今日は復活祭なので、保健省の職員も休みたかった。
 明日から学校が再開するから。心配している保護者の気をそらすため?
 多すぎて計算ができない。計算が追いつかない。
 正しい数字を発表している自信がない。
 正しい数字を発表しても、どうせ嘘だろうと信じてくれない国民が多い。
 ・・・などの説が飛び交っていますが、もちろん発表しない理由も保健省が発表しないので、よく分かりません。

 今年の復活祭は教会へ行かないようにしましょう、と保健省が呼びかけましたが、大統領は予定通り教会の儀式に参加。
「教会への道を閉ざした者を私は歓迎しない。」
と発言。信仰心は大事ですよ。でも、保健省は、教会へ行くのはやめましょう、と言っていました。

 ちなみに家でお祝いする人のために教会の様子をオンライン中継した教会もありますが、私が見たところ、やっぱり信者がいっぱい教会へ来ています。マスクをしている人もしていない人もいます。家族連れもたくさんいます。
 聖職者の中にもマスクをしている人としていない人がいます。さすがに祈祷のときにはマスクを外す神父様。

 ベラルーシは今年の4月、異常気象で今週末雪が降り、(すぐ溶けましたが)今日も雪が舞っていました。
 正教の復活祭の日には天気が良くなるという言い伝えがあるのですが、今年は天気が悪いです。
 ベラルーシで暮らし始めて25年になりますが、復活祭の日に天気が悪かったのは、私が覚えている限りでは3回だけです。

 正教の復活祭の前日(聖大土曜日)、イスラエルのエルサレムにある聖墳墓教会で聖なる火が現れました。この火が現れないと、その年、この世の終わり(人類滅亡?)がやってくると言われているので、毎年、テレビの生中継を見ながらドキドキします。
 今年はこのドキドキ度が高かったですが、無事火が灯りました! コロナウイルスで今年人類が滅亡することはないという神のお告げです。
 
 その火を世界各地の正教会に配るのですが、ちゃんとベラルーシにも例年通り運ばれました。特別な飛行機で運ばれます。
 ちなみに、この聖なる火がどうして現れるのか、科学的には証明されていません。
 聖職者(エルサレムの総主教)がロウソクの前でお祈りをしていると、天井に開けられた丸い窓(空)から奇跡が降ってきて、ロウソクに勝手に火がつくのです。
 が、その様子は内部非公開なので、「手品みたいなことしてるんじゃないの?」と疑う人も当然いるわけです。ちなみに最近は万が一火事が起きたときのために警官二人が内部に同行します。
 以前にも自然発火する火の謎を解明するため、学者が実験して、総主教が本当に何も持っていないか(マッチとかライターとか、何か点火できる道具や化学物質)チェックしたり、周囲で計測作業をしたりしたのですが、結局発火のメカニズムが解明されていません。

 正教徒にとっては奇跡の火なので、将来科学的に解明されるかどうかは別として、今年は特にコロナウイルスで人類が滅亡することはないと信じて喜びたいと思います。


 4月20日の書き込みです。
 ベラルーシ保健省は4月19日の感染者数が5807人だったと発表しました。