ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年11月30日。ウクライナ侵攻から281日目

2022-11-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月30日。

 昨日弁護士により明らかにされたベラルーシ反政権活動家コレスニコワ氏の入院。
 家族も支援者も面会できない状態ですが、28日に手術を受けていたことが明らかになりました。どうして手術を受けたのかその理由もはっきりしませんが、外傷によるものらしいです。
 つまり病気ではなく、怪我をしたので救急病院へ搬送されたということです。
 また未確認情報ですが、コレスニコワ氏が収容されている更生施設で不品行な行いをしたとされています。この更生施設は施設と言っても、懲役刑用の刑務所と同義なので、コレスニコワさんも何らかの労務が課されていたはずです。
 所定の時間に校正施設内の労務所にいなかったため、懲罰房に移されたという情報もあります。
 この懲罰房がいわゆる独房で、一人ぽつんと入れられているうちに体調が悪化して、病気になったのではなく、怪我をしたらしいというのが気になります。
 懲罰房に移されるときにコレスニコワさんが抵抗したため、刑務官が体罰を加えてそれで怪我をし、しばらくして悪化したという可能性が捨て切れません。


 ベラルーシ国防相は、敵がベラルーシに侵攻してきた場合、ロシアがベラルーシ軍を支援してくれることを固く信じていると述べました。自信満々の発言です。


 スペイン警察当局の説明などによると、マドリードのウクライナ大使館で男性職員が大使館に普通郵便で届いた手紙を開封した際、中に入っていた爆発装置が作動し、右手を負傷しました。手紙は保安検査を通っておらず、職員は自分で病院に行き手当てを受けたそうです。


 フランシスコ・ローマ教皇が、イエズス会系の雑誌記者とのインタビューで、キリスト教徒が多いウクライナでの犠牲者と残虐行為の関係に言及し、
「最も残虐なのは、ロシア国民でもロシアの伝統に従わないチェチェン人やブリャート人らだ」
と主張しました。
 こういう立場の宗教者がこのような発言をすべきではありません。
 チェチェン人とブリャート人はそれぞれイスラム教徒とチベット仏教徒で、キリスト教徒から見れば異教徒。
 ロシア側はこの発言に猛反発しています。当然ですね。
 ロシア人でも残虐行為をしている人はいます。


2022年11月29日。ウクライナ侵攻から280日目

2022-11-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月29日。
 今日は一日中雪かみぞれが降っていました。

 ベラルーシ野党幹部で逮捕され、政権転覆の罪により11年の禁固刑で服役中のマリア・コレスニコワ氏が体調悪化のためゴメリ救急病院の集中治療室に入院したことを弁護士が明らかにしました。
 何の病気なのか弁護士には伝えられず、面会も叶わなかったようです。


 雪の中、マケイ外相の告別式が行われました。
 ロシアからも副外務大臣と大使が弔問しました。
 結局死因について政府は公表しませんでしたね。

 

 

2022年11月28日。ウクライナ侵攻から279日目

2022-11-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月28日。
 
 26日に急死したベラルーシ外相のマケイ氏について、国営メディアは追悼するばかりですが、一部の独立メディアは、心筋梗塞が死因だと報道しています。
 もしかするとずっと前から胸が痛いなどの前兆があったのかもしれません。胸が苦しい、でも安静にしていたら治ったということがあったので、マケイ氏も26日、救急車を呼ぼうとしていた家族を制して、ベッドで横になっていたのかもしれません。外相という立場から、健康不安があることを表に見せられないと気を使いながら仕事をこなしていたのではないでしょうか。
 しかし安静にしていても痛みは引かず、結局手遅れになったというのが真相ではないでしょうか。
 暗殺されたと騒ぐ人や機関がありますが、自宅にいたわけなので病気に見せかける暗殺の方法が分かりません。食事に何か入れたとしたら、使用人が真っ先に疑われると思いますが、可能性としてあとても低いです。
 ベラルーシ大統領があわてて、自分の料理人や使用人、警備員を交代させたという噂も飛んでいますが、本当かどうか分かりません。
 前日まで元気にしていたのに、急死するなんておかしいと言う人もいますが、外部の人間には、その人が普段感じていたけど、表に見せないよう努力していた痛みや症状を知る由はありません。
 64歳でまだ若いのに、おかしいと言う人もいますが、これは日本人の感覚です。ベラルーシ人男性の平均寿命は64歳です。


 ベラルーシ最高検察庁は今日、今年のノーベル平和賞の共同受賞が決まっているベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏を起訴しました。社会秩序を乱す行為への参加などを理由としています。
 来月10日にオスロで開かれるノーベル賞授賞式には本人に代わって夫人が出席する予定になっています。どんな気持ちでいるのでしょう。ベラルーシ政府はあからさまに同氏のノーベル賞受賞を非否定してきていることが今回の起訴で明確になりました。

 
 ウクライナの国営原子力企業「エネルゴアトム」は27日、ザポリージャ原発からロシア軍が撤収する可能性があるとの見方を示しました。
「ロシアのメディアでは、原発を明け渡し、国際原子力機の管理下に移すべきかもしれないとする報道がとても多い」
と語りました。
 ロシア側は今日、撤退の噂を否定しました。


 

壺井栄ロシア語訳作品集をニコライ・ヤポンスキー教会日曜学校に寄贈しました

2022-11-27 |   壺井栄
 2022年11月27日、ミンスク市内になるニコライ・ヤポンスキー教会の日曜学校に壺井栄ロシア語訳作品集を寄贈しました。
 この日曜学校では今年10月から日本語の授業や日本文化のレクチャーなども行われており、そのイベントの一つとして寄贈式と壺井栄文学の紹介することになった次第です。
 日本と深いゆかりのあるニコライ・ヤポンスキー
 その名を冠した教会に壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」を寄贈できてよかったです。
 式典終了後すぐに貸出手続きを取った出席者もいました。いつか感想が聞きたいですね。
 今ミンスクでは風邪が流行していて病欠の人が多かったのですが、大事なのはやはり本そのものを寄贈できたことです。
 今回2部を寄贈したのですが、希望者がたくさんいるので、来年もう少し追加で寄贈することを考えています。
 チロ基金からの贈り物を受け取ってくださったニコライ・ヤポンスキー教会には心から感謝しています。
 教会の公式サイトはこちらです。インスタグラムでの紹介はこちら

2022年11月27日。ウクライナ侵攻から278日目

2022-11-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月27日。
 昨日ベラルーシ外相マケイ氏が急死したことを受けて、明日ベラルーシ入りする予定だったロシア外相ですが、訪問が延期されることになりました。マケイ氏の葬儀は29日火曜日に執り行われることが決まりました。
 それまでに死因を発表してくれないでしょうか。

 定例の秋の徴兵が完了した現在、ベラルーシ軍の兵士調達率は105%になったとベラルーシ内務省副大臣兼ベラルーシ軍司令官が報告しています。
 今回徴兵されたのは1550人。
 これほど高い闘志と祖国に奉仕する気分を持つ兵士が集まったことはないということです。現在の困難な状況下、ベラルーシ人は祖国を守ることの重要性を理解し始めたとも力説されています。
 さらにはベラルーシの未婚女性に対して、軍の特殊部隊に勤務している男性と結婚するようアドバイスしました。要するに男の中の男と結婚するといいですよ、と言っています。ここで女性にこんなアドバイスを内務省副大臣が公の場で発言するとは思ってもいませんでした。
 さらに「ベラルーシ空軍の戦闘機は祖国の安寧のためにあらゆる作戦を行える。ベラルーシに頭突きをしてくる敵は、逆に歯を食いしばって抵抗に耐えなくてはいけなくなるだろう。」とのことです。(ここまで訳してきて、この副大臣兼軍司令官の表現力にいい意味で驚くようになりました。)
 副大臣はさらに、
「我々はウクライナで結成されてベラルーシ人義勇兵カリノウスキー大隊などに時間を無駄にすべきではありません。」
と述べ、逆にベラルーシ軍の志願兵について、第3214部隊から約350人が動員解除され、志願兵として登録し直されたことを明らかにしました。
 つまり以前の徴兵で徴収された兵士が徴兵期間が終了したので、軍務から解放されたのに、すぐに志願兵として再登録されたということです。
(ロシアみたいに)「動員を発令しなくても、彼ら志願兵自らが部隊にやって来て武器を取り、ベラルーシに鼻を突っ込もうとする敵と戦うでしょう。 このような志願兵は2020年から毎年登録されており充分な数の兵士が国内に常にいる。」
と強調しました。
 さらにはすでに軍から解放された人(予備役兵)が軍に戻ってくる事態が起きてもその兵士のための武器、弾薬、軍服、防護具が用意されており、いつでも戦線に立てる準備ができているため、すぐ戦闘に復帰できるそうです。

2022年11月26日。ウクライナ侵攻から277日目

2022-11-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月26日。
 ベラルーシ外務省報道官の発言の内容から推測すると、今日の昼頃、ウラジーミル・マケイ外相が急死しました。
 死因は公表されていません。
 64歳。2012年8月20 日から外務大臣を務めていたので10年以上です。
 病気などの予兆はなく、昨日はローマ・カトリック教会のアンテ・ジョジッチ大司教との公式会談を行い、もちろん元気な様子だったそうです。
 4日前にはベラルーシ大統領とともにアルメニア入りし、集団安全保障条約の会合に参加していたのですが。
 明後日28日にはロシア外相がベラルーシ入りして、大統領と対面会談をする予定で、当然ベラルーシ外務省は出迎える予定でしたが、葬儀の日になってしまいそうです。
 この時期に大統領の片腕だった外相が急死して、外相のポストが空いてしまうこと、国にとっては損失です。

 急死したため、早速「暗殺されたのでは?」という噂が飛んでいますが、あくまで噂に過ぎません。それにベラルーシ外相を暗殺して、得をする人(あるいは国家)が見当たりません。集団安全保障条約の会合のときに何か不用意な発言でもして、「消してしまおう」と誰かに思われたのでしょうか? 信じられないです。あの会合のときに一番ロシアから嫌われる発言をしたのはアルメニア首相ですが、ベラルーシはあくまでロシアを支持していました。他の加盟国にとって、ベラルーシ外相を暗殺する理由がありません。
 それとも国内に暗殺の犯人がいるのでしょうか? いるとしても簡単に暗殺できるとは思えません。
 とにかく現時点では死因は公表されていないし、公表されても疑う人は疑い続けるでしょう。
 この時期に外相が代わるのは、国にとって起こってほしくないことでした。

 この記事を書いている間に続報が出ていますが、マケイ氏は自宅におり、急に体調が悪くなったのを感じたものの、大したことはないと思って救急車をすぐに呼ばなかったようです。
 毒を盛られたという噂もありますが、土曜日の休日、自宅にいた人の食事に誰が毒を入れることができたのか・・・可能性は低いです。
 ちなみにマケイ氏はベラルーシが参戦することに強く反対する立場を守っており、ベラルーシ大統領と全く同意見であったことは間違いないです。
 大統領と同意見の大臣をベラルーシの誰が暗殺できたでしょうか。

2022年11月25日。ウクライナ侵攻から276日目

2022-11-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月25日。
 積もった雪を歩いて通勤です。

 ベラルーシのマクドナルド、22日の予定を過ぎても撤退せず通常営業のままでしたが、今日ようやく大型トラックが職場近くの店舗に2台横付けされていました。いよいよフクースナ・イ・トーチカがオープンでしょうか。

 ベラルーシのゴメリ州にあるバブニチ村にロシア軍が63のテントを張り、自国軍兵士を駐留させています。一つのテントに25人収容できるとすると約1500人のロシア兵がウクライナ国境に近いところにいるということになります。


  ロシア大統領は今日、約束通りウクライナに派兵されたロシア兵の母17人と面会し、政府指導部は息子が戦死した母親の痛みを理解していると伝えました。
 他にもロシア大統領は、ロシアの軍事特別作戦の参加者(ロシア軍人)と個人的に電話で話していると述べ、彼らは英雄だと讃えました。
 こういう場に選ばれて出席した兵士の母親のほうからの発言はあまり伝わってきませんね。

 そんな中、母親の一人が、ロシアが占領しているウクライナの領域でストリートチルドレンの数が増えているが、ロシア軍が食べ物を与えているのを見たと話しました。(戦士した息子のことでこの場に選ばれてきたはずの母親なのですが、この場で他人の子供の話をなぜするのでしょう?)
 ロシア大統領は、ロシア占領地域のストリートチルドレンなので、救援の手をロシア政府が差し伸べるのが当然だが、子どもたちへの福祉支援をこれからさらに展開していくと述べました。

2022年11月24日。ウクライナ侵攻から275日目

2022-11-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月24日。
 今日はほぼ一日中雪が降っていました。

 ベラルーシでいわゆる振り込め詐欺が増えているもようです。
 その振り込め詐欺の電話をかけてきているのは、ウクライナからであるとベラルーシ内務省が示唆しました。
 ウクライナ国内に「コールセンター」まであると突き止めたそうです。
 
 
 エレバンで行われている集団安全保障条約(CSTO)の首脳会議。
 アルメニア首相は、隣国アゼルバイジャンとの衝突にCSTOが介入する役割を果たさなかったと不満を述べ、一部の合意への署名を拒否しました。CSTOに不協和音が響いています。
 ロシア大統領がウクライナ情勢について説明したのに対しては、カザフスタン大統領は、「和平を模索する時が来た」と発言。ベラルーシ大統領も、ウクライナは交渉のテーブルにつくべきだと述べています。
 またベラルーシ大統領は、自国が他国(主に西側諸国やポーランドを指していると思われます)から侵攻を受けた場合、自力で(自国軍だけで)防衛するつもりであるし、できると思っているが、CSTOが支援してくれるのであれば、拒否しないと述べました。
 ロシア大統領は加盟国は真に結束しているとCSTOの存在意義をアピールしていました。
 

 ラトビア政府はベラルーシ政府との合意なしに両国の国境地帯にかかっていた歩道橋を撤去しました。
 ベラルーシ政府当局が非難していますが、状況は変わらないでしょう。
 両国の関係はすっかり冷え込んでいます。
  

2022年11月23日。ウクライナ侵攻から274日目

2022-11-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月23日。

 ウクライナ原子力企業エネルゴアトムは今日、ロシアによる全土へのミサイル攻撃を受け、南部ザポロジエ原発など国内の4原発で外部電源と切断したと発表しました。放射線量は正常だそうです。
 ウクライナの原発、ほとんど「無理」な状態です・・・

 ウクライナの国営電力会社ウクルエネルゴは、全土で緊急停電を実施し、これ以上の技術的な問題を防ぐために必要だったとフェイスブックで説明しました。

 今日もキーウで複数の爆発音が聞かれ、この攻撃で3人が死亡しました。ウクライナ各地で空襲警報が鳴り、インフラ施設にも着弾したそうです。
 また当局者によると、ザポリージャ州ビリニャンスクの産科病院もロシア軍のミサイル攻撃を受け、新生児が死亡しました。


 隣国モルドバでも停電が起きたようですね。抗議の声を上げる人はいないのでしょうか。あまり聞こえてこないです。


 ベラルーシでは、エレバンで集団安全保障条約の会合が始まったことがトップニュースです。
 そこで、ベラルーシ大統領は、ウクライナ政府側が和平交渉の場に着くようロシアに打診するよう提案しています。(会合の場にウクライナはいません。加盟国ではないですから。)
 またベラルーシ大統領は、
「もしロシアが勝てば、集団安全保障条約は存続するだろう。もしロシアが勝たなければ、集団安全保障条約は存在しないだろう。もしロシアが勝たなければ、集団安全保障条約は存在しないだろう。」
と述べました。確かに。
 さらに
「ロシアが崩壊した場合、集団安全保障条約加盟国はがれきの下になる。」
と述べました。予言者のような表現で気が重くなります。
 そしてこれ以上、血が流れないようにウクライナとロシアは交渉のテーブルに着くべき、と主張しているのです。
 またベラルーシ大統領は、「核による脅しは国際政治の場にあるべきではない。」と述べました。
(私からすれば、核でなくても脅しにるものが多くて、人間社会なんてちょっとのことで維持するのも難しくなるものなのだと感じています。)
 ベラルーシ大統領は、ほんの 2、3年前までは、核兵器の使用の可能性なんて誰も真剣に考えていなかったではないか、と発言しました。(胸に刺さりますね・・・。)
 しかし今、核兵器使用の可能性は高まってきており、間違った思想に走っているのは西側諸国であり、中でもポーランド政府指導部が核兵器を保有する準備ができていると指摘しました。要するに、ポーランド政府を非難しています。


 EUの欧州議会が国際法に違反しているとしてロシアを「テロ支援国家」に指定しました。その途端欧州議会のウェブサイトがサイバー攻撃を受けました。これについて、親ロシア派グループが犯行声明を発表したそうです。

2022年11月22日。ウクライナ侵攻から273日目

2022-11-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月22日。
 今日からベラルーシではマクドナルドがロシア企業フクースナ・イ・トーチカに切り替わるはずでしたが、少なくとも私の職場近くのマクドナルドはまだそのままでした。普通に営業していました。駆け込み客が押し寄せるといった混乱も見かけませんでした。

 国際原子力機関が、週末の間に砲撃があったウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所を視察し、広範な被害を受けたものの、原子力安全に関する差し迫った懸念はないとの見解を示したと明らかにしました。
 やれやれ、と思いましたが、また砲撃を受けるかもしれず、心配は尽きません。


 そしてまた新たな懸念事項が・・・。ベラルーシが、ウクライナに侵攻したロシア軍を支援するために今冬に参戦するとの観測が広がっています。
 今まで参戦は避けて続けている姿勢のベラルーシ政府なのですが。
 あくまでウクライナ軍情報総局による予想なのですが、ロシア 軍特殊部隊がベラルーシの重要インフラ、特にオストロべツ原発への、偽旗テロ攻撃を計画。
 実際にそれが行われると、ベラルーシ政府も何らかのアクションを起こさざるを得ない・・・という状況に落ち入ります。
 実際はロシアの特殊部隊が秘密裏にオストロベツ原発の原子炉そのものではなく敷地内に攻撃。
 それをウクライナによるものとロシアが主張。
 ベラルーシ政府もロシアの主張にうなずくしかない。
 そうしたら、ウクライナに侵攻することに加担したくない(ベラルーシ軍にそんな余裕がない)と今まで言っていたけど、西側からの攻撃については、祖国防衛を理由に抗戦すると前から明言していたので、ベラルーシも動かざるを得ない。つまりベラルーシの参戦へという流れです。


 このような状況の中、ベラルーシ国防省は、国内での「秘密動員」の実施に関する推測を偽の情報としました。秘密動員とは表立って動員していないものの、静かに次々と動員されてしまうことのようです。
 そんなことしませんよとベラルーシ国防省が否定した形です。
 しかし国防省は、今年中に兵役の責任を負う全てのベラルーシ人のデータを検証すると発表していました。こういった発表が秘密ではないし、あくまで確認作業であって、動員ではないということです。


 ウクライナ保安局は今日、ロシア情報機関との関係が疑われるとして、首都キーウにあるキーウ洞窟大修道院を家宅捜索したと発表しました。
 この修道院はウクライナ正教会に属しているのですがが、大修道院が「ロシア世界」の中心地となったり、「破壊工作・情報組織」の潜伏先や武器の保管場所として使われたりするのを防ぐことだと説明しています。
 ウクライナ正教会に属している修道院なのにロシア情報機関との関係が疑われるとはどういうことなのでしょうか。
 ロシア大統領府は、今回の家宅捜索を非難。ロシア正教会も、ウクライナの信者に対する「脅迫行為」だと批判しました。
 キーウ洞窟大修道院、行ったことがありますけど、内部は複雑な迷路のような洞窟になっていて、確かにここに武器を保管したり、立てこもって籠城するには良い場所のように、今そう言われて初めて思いました。
 でも神聖な宗教施設ですよ。
 だれが修道院を武器保管場所にしようとするのでしょうか。やめてほしいです。
 しかし、家宅捜索して、何か怪しいものでも見つかったのでしょうか。

2022年11月21日。ウクライナ侵攻から272日目

2022-11-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月21日。
 私の周りでは「今年のベラルーシは寒い。冬の訪れが早い。」と言う人が多いです。
 ウクライナで電力不足が懸念されるなか、こういうときに限って暖冬にならないんですね・・・。

 ベラルーシではオフィスビルに空きが目立つようになり、ショッピングモールのテナントも撤退するところが増えてきたため、ミンスクで新しく建設予定だった大型ショッピングモールの建設を凍結しました。

 11月18日、ロシアのニュースサイト「マッシュ」は、黒海に面した南部ノボロシスク港にある大規模石油ターミナルが、ウクライナ軍の無人艇で攻撃されたと報じました。ターミナルの管理会社は攻撃自体を否定。

 11月19日、サンクトペテルブルク近郊の市街地で巨大な火球が爆発し、燃え上がる様子を映した動画が19日早朝にソーシャルメディアで拡散されました。ガスパイプラインの大爆発が原因だとツイートされています。この爆発について州知事は「パイプラインの圧力低下が原因だ」と指摘しました。死傷者はなし。一部でガス供給が停止しました。
 またスペインの英字紙ユーロ・ウィークリーニュースは、現地時間19日の午後、ガソリンスタンドで爆発が起きたと報じています。

 ロシア非常事態省によれば、11月20日、コムソモーリスカヤ駅前の広場に面した2階建ての倉庫で火災が発生。延焼は2000平方メートルに及んでいます。火災の原因は爆発だとするツイートもありますが、モスクワ当局からの発表はありません。
 
 よく分からないことが連日ロシアで起こっているようです。

 
 ベラルーシ緊急事態省によると、12月2日までにミンスク市内で突然サイレンの音と拡声器からのメッセージが鳴り響くが、これはシステムが正常に作動するかどうかの検査であるので、市民の皆さんはびっくりしないでくださいと発表しました。
 ミンスクでちゃんと空襲警報がなるかどうか確認するということです。現実には使われることがないよう祈っています。
 早め早めに準備しておこうという政府の姿勢は評価できます。

2022年11月20日。ウクライナ侵攻から271日目

2022-11-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月20日。
 ベラルーシはすっかり冬景色が広がっています。 

 ベラルーシ国境警備委員会は、ウクライナとベラルーシの国境地帯で、ウクライナ軍人がベラルーシ領内へ不法に進入。写真やビデオを撮影し、雪の中に何かを探したり置いたりしていたと伝えています。
 ウクライナ側からの挑発行為だとベラルーシ側は非難しています。何か起こったら、挑発行為をしていたウクライナが悪いと責任をかぶせると思います。


 一方でベラルーシとポーランドの国境地帯では、べラルーシの国境警備隊が移民の遺体を発見したと報じています。
 イラク人であることを証明する身分証明書も見つかりました。
 遺体は冬用の上着を着ていなかったそうです。
 またポーランドが建設したフェンスのゲートの近くにあり、痕跡から遺体がポーランドからベラルーシに移されたと見られるとも報道しています。


 ベラルーシ内相はカリノウスキー連隊でウクライナのために戦うベラルーシ人約160人の身元を特定したと発表しました。
 ウクライナ侵攻が始まってから208人のベラルーシ人義勇兵がウクライナに到着し、このうち78人がすでに死亡。また61人が戦闘から離れ、ウクライナから去ったとしています。
 ベラルーシの法律では、カリノウスキー連隊は過激派組織であると認定されています。


 昨日も今日もザポリージャ原発が砲撃を受けている模様です。
 ロシアはもちろんウクライナ軍が砲撃していると非難。ウクライナはその逆を主張しています。
 IAEA事務局長の声明によると、この2日間で砲撃によるとみられる十数回の爆発が起きたそうです。放射能漏れは起こっていません。

 
 ロシアが9月末に一方的に併合したウクライナの東・南部4州で、ウクライナ人の子供が「キャンプ」や「リハビリ」の名目でロシアに強制連行され、行方不明になる事例が相次いでいます。
 10月、エネルホダル市を占領しているロシア側の当局が企画したロシアのクラスノダール地方での「サマーキャンプ」にエネルホダルや周辺の村から約500人の子どもが参加しバス10台で出発。
 10月15日から6日間という説明だったのが1週間後、当局から「子供は当面戻らない。ロシアの学校に通わせるので衣類を送るように」と通告されました。
 エネルホダル市長は取材で「子供たちは人質に取られた」との見解を示しています。
 ひどすぎますね。これでは拉致です。男の子の場合、洗脳されて未来の兵士になるよう仕向けられますよ。そしてウクライナ人なのにウクライナ軍と戦わされるでしょう。

 ところで、このサマーキャンプですが、旧ソ連諸国では労働者の保養のために各地に作られ、家族用や子ども専用のキャンプがたくさんあります。
 夏に限らず年中受け付けています。越境して隣国のキャンプに行くのも普通のことです。
 子どもを参加させることに決めた親は、ロシアに占領された、つまりロシア領になった町から、同じロシアのキャンプ場に行くのは抵抗がなかったと思います。
 ちなみに今、ベラルーシではドンバス地方の子どもたちで、ロシアに避難した子どもが優先してベラルーシ国内のキャンプ場で保養滞在しています。
 列車にやってくる様子がベラルーシ国営テレビのニュースで流れます。熱烈歓迎そして、ウクライナのナチからひどい目にあわされ、心に傷を負ったかわいそうな子どもたち。それをベラルーシで癒やしてあげるのだ。滞在費用は国(ベラルーシ)から出しています。ベラルーシ政府は何と優しく心が広いことか、ということになっています。
 ロシアへ戻るときには、またドンバスの子どもたちが、楽しかった、癒やされた、ベラルーシの人たちありがとうと言いながら手を振るようすがニュースで流れます。
 私が知っている限りでは、ベラルーシのキャンプ場のスタッフは本当に心を込めてドンバスの子どもたちのお世話をしていると思います。ベラルーシが拉致をしているわけではなく、戻っていっています。ただ戻るところは今のところ、ドンバスの自宅ではなくロシアの避難先です。 

 

2022年11月19日。ウクライナ侵攻から270日目

2022-11-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月19日。
 ほぼ一日中雪が降っていました。

 職場から一番近いマクドナルドはすでに看板が取り外されました。ロゴマークはそのままです。「開いています」という看板が外壁にかかっています。
 今日は土曜日で天気も悪かったことから、ドライブスルーにはかなり車が並んでいましたが、それでも10台ぐらい。ベラルーシ人が食べ納めのために殺到するということも起きていません。


 スペイン外相は今日、ウクライナに発電機14台を送ったことを明らかにしました。
 スペイン政府の判断そして行動の素早さには驚かされます。
 と思っていたら、17日に1000万人以上が停電に見舞われたウクライナで、ほぼ全土の電力が回復したことが判明しました。ウクライナの回復力のスピード、もっと早いです。祖国の窮状を何とかしようと死にものぐるいで復旧作業をしている方々がいるのでしょう。
 ヘルソンにキーウから解放後の一番列車が到着しました。大勢の住民が出迎えました。
 こちらも早いですね。線路の安全確認が最も大変な作業だと思うのですが、それができたというのもすごいですし、また線路周辺の地域も安全ということでしょう。


 ベラルーシ国防相は今日、合同訓練センターに6000人に上るベラルーシ徴集兵の入隊宣誓式の際、
「ベラルーシは紛争に巻き込まれることは想定していない。祖国を守るための準備をしているだけだ。」
と強調しました。
 今入隊したベラルーシ人の不安払拭のために述べたものと思われます。


 今日は国際男性デーなんですね。知りませんでした。国際女性デーがあるんだから男性デーもないと不平等ですよね。
 それに合わせて平均的なベラルーシ男性の調査結果が発表されました。

 2022年1月1日の時点で、ベラルーシ国内の男性の数は約428 万人。これは、全人口の約46%です。ベラルーシには女性 1000 人あたりに対して約860人の男性がいるという計算になります。
 ベラルーシ人男性の 5 人に 1 人がミンスクに住んでおり、平均年齢は 38.2歳と推定されています。男性の49.5%が働いています。
 2021 年のデータによると、ベラルーシ人男性の35.4%が専門教育を受けており、28.5% が高等教育を修了。18.7% が中等教育を修了しています。
 就労先は、建設業(86.8%)、運輸・郵送・デリバリー分野(76.4%)、農林水産業(63.7%)が上位を占めています。

 ベラルーシ人男性の平均結婚年齢は28.5歳。(ソ連時代と比べると遅くなりましたね。)
 今回の統計調査によると、ベラルーシ人男性が再婚する平均年齢も発表されていました。(^^;)41.8歳だそうです。
 ところで、農村地域では初婚平均年齢は29歳、再婚平均年齢は43.5歳と都市部に比べて遅いことが分かりました。
 国際結婚に関して言えば、2021 年には、ロシア人1005人、ウクライナ人275人、リトアニア人16人、ラトビア人13 人、イスラエル人9人、ドイツ人4人がベラルーシ人男性と結婚しました。

 ベラルーシ男性の42%以上が喫煙の習慣があります。
 約94%のベラルーシ男性が自分の健康状態を良好だと考えています。スポーツをしている人は約20%です。少ない感じがしますね。

2022年11月18日。ウクライナ侵攻から269日目

2022-11-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月18日。
 雪が降る中の通勤です。

 ベラルーシでは今月22日から国内のマクドナルドが撤退し、ロシアの『フクースナ・イ・トーチカ」に変わるため、各地の店舗で「マクドナルド」と書かれた看板が次々取り外される作業が進んでいます。
 ベラルーシ大統領は、マクドナルドの代わりはベラルーシ人が担うべきだと発言しました。つまり外国の商品ではなく自国の商品で十分代わりになるということです。
「パンを半分に切って、肉、ジャガイモ、レタスを詰めることはできる。」
と述べましたが、ハンバーガーの中にジャガイモ(フライドポテト?)は普通、はさみませんよね。
 と思っていたら、ベラルーシ大統領はハンバーガーそのものを一度も食べたことがないのだそうです。
 普段の食生活は、朝は卵3個、昼食は肉、夜は魚を食べてタンパク質を摂るようにしているそうです。このタンパク質メニューを「厳格に」守っており、一方でどれだけのタンパク質を摂るのかは「好きなだけ」だそうです。
 確かにファーストフードを食べるより、大統領が守っている食習慣のほうが体に良さそうです。
 まあ、それとは無関係にベラルーシではマクドナルドの撤退作業が続いているのですが、ロシアで起こったような駆け込み需要は、私が知っている限りでは見当たりません。
 すでに単価が高くなっていて、ファーストフードの類では高い部類なので、客離れが進んでいたからです。
 もちろん、ベラルーシ人の中にも「今のうちにマクドナルドを食べておこう。」と購入している人はいるでしょうが、少数派のようです。


 ヘルソン州で副知事だった親露派の政治家エカテリーナ・グバレワ氏が、ロシア当局に拘束されていたことが判明しました。ドネツク人民共和国の外相も務めていたこともある親露派なのにロシア当局から逮捕されてしまうんですね。
 「行方不明になった」と夫が16日に訴え、騒動が拡大。その後「自由の身」であることを夫が主張しましたが、夫は詳細を公表しないよう口止めされているそうです。この口止めされていること自体をこの夫がしゃべってしまっているのが問題だと思いますが・・・。


 ウクライナ西部の村に住んでいるうちの子の友人の話によると、とうとう計画停電が始まったそうです。人口の多い(消費電力の多い)首都キーウではすでに始まっていましたが、フメルニツキー原発がロシア軍の攻撃の影響では発電できない状態になったのがこの地域の村での停電の原因のようです。
 その子が住んでいる村では昼間は電気がなく、電気があるときを見計らってうちの子にネットでメッセージを送ってきてくれます。
 今大学3年生ですが本当に気の毒な世代です。大学に入学したときには、コロナで通学できず、オンライン授業。その後、通学できるようになったかと思ったらウクライナ侵攻が始まり、実家の村に帰省。またオンライン授業。田舎とは言えいつ攻撃があるかわからない。誤射もあり得る状態。そこへ停電。オンライン授業もできません。学びの機会が奪われています。(命があるだけまし、という人もいるでしょうが・・・)
 将来のウクライナ復興のために役立てる人材になるよう今のうちに勉強しておくことも大事なのですが、本当に残念です。

2022年11月17日。ウクライナ侵攻から268日目

2022-11-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月17日。
 ミンスクは初雪が降りました。

 IAEA事務局長がウクライナ当局から得た情報としてサイトに掲載した内容によると、ウクライナのフメルニツキー原発はロシア軍の攻撃により送電網へのアクセスを失いました。ウクライナ当局の情報では同原発の電力供給が11月15日の現地時間午後6時35分に停止したそうです。
 現在バックアップ電源であるディーゼル発電機に切り替わっています。
 フメルニツキー原発は原子炉の数が2つだけなんですね。もちろん一つでも事故が発生すると大問題です。フメルニツキーには夫の親戚が住んでいるので心配です。ただ、親戚のうち最年長の人とその次に年長の人だけが残っていて、あとはみんなスウェーデンとポーランドに避難しました。
 フメルニツキーにも攻撃があったのはニュースで知っていましたが、原発に影響が出ているのは、やはりロシア軍がわざと目標にっしているからでしょう。
 
 さらにウクライナ西部にあるリウネ原発も、昨日の午後、750 kVの送電線の 1 つとの接続を失ったとIAEAが公表しました。
 その結果、同原発の電力が低下し、4つの原子炉のうち 1 つが自動停止しました。今日午前4時に同原発は国内への電力供給のために、1つの原子炉の出力を上げています。つまり一つの原子炉が使えなくなったのを残り3つの原子炉でカバーしている状態です。
 ウクライナが全国的に電力不足のまま、冬に突入です。


 ベラルーシ大統領は、使用済み核燃料に関してロシアとの政府間協定の草案を承認しました。
 ベラルーシから出た使用済み核燃料をまずロシアに輸送して、一時保管。その後輸入して一時保管し、その後処理方法を確立し、再び核燃料をベラルーシへ輸送するのだそうです。
 2030年までにベラルーシ国内に使用済み核燃料を保管する施設を建設しなといけないとベラルーシ・エネルギー相は述べています。
 ベラルーシは人口密度も少ないし、国有地がたくさんあるのでえ、保管施設を建設するのは簡単にできると思います。それより、ベラルーシとロシアの間を使用済み核燃料が行ったり来たりするときに問題(失敗)が起きないか心配です。


 ウクライナ産の穀物の輸出をめぐるロシアとウクライナ、国連とトルコの合意が120日間延長されました。よかったです。ロシアが態度を変えたり元に戻したりしていましたが、結局延長できたということは、食料を利用しての強気の外交はできないとロシアも認識したということかもしれません。


 日本のニュース記事で、冬将軍による戦局への影響ではロシアに不利(それはそうでしょう。冬将軍がロシアに味方するのは敵がロシアへ北上して食い込んできたときだけですよ。今の戦線はウクライナ南部と東部であってロシア心臓部に近いところではない)とか、攻勢に転じたウクライナのほうが、多くの兵力が必要になり、人口がロシアと比べると少ないから川を越えた向こう岸に撤退したロシア軍を責めるのは難しいとか書いてあります。
 軍事に素人の私ですが、ドローンを飛ばせばいいだけでは?と思います。気温が低いとドローンは全く飛ばないの?と思いましたが、そのことは日本の記事には書いてなかったです。
 
 ポーランド国内にミサイル攻撃(実際には迎撃ミサイルの残骸?)があって、すわ第3次世界大戦勃発か?と慌てた人が大勢いましたが、私が子どものときに想像していた第3次世界大戦とは、核のボタンを押して戦争終了(人類も終了?)であって、「冬になったら寒くなるから装備などの補給がなくなるかもしれないので、兵士を大勢投入できない」とか「川を越えて責めるのは難しい」とか「冬場日照時間が少なくなると暗闇の中での戦いとなるし、負傷者の回収が困難になる」とかそんなことを想像する戦争になるとは思っていませんでした。


 スウェーデンの家具大手イケア(IKEA)は今日、ベラルーシの元サプライヤーが囚人に強制労働させていたとの報道をめぐり、囚人労働との関係を完全には否定できないとの見解を示しました。
 要するに認めている・・・?
 イケアはAFPに対し、
「不適切な行為が起きるリスクを確実にゼロにするようなシステムは、残念ながらこの世には存在しない」
と指摘。・・・責任逃れ?
 囚人というと聞こえが悪いですが、このブログでたびたび説明している更生施設で服役している人たちのことかもしれません。
 仏調査報道機関ディスクローズによると、最近までイケアのサプライヤーだったモゴテックスやイバチェビッチドレフなどのベラルーシ企業が、国内の刑務所や収容所少なくとも5か所と協力関係にありました。
 ディスクローズは、これらのサプライヤーとつながっているのは、拷問や食事・医療を提供しないなどの行為で知られる特に残虐な強制労働収容所だと指摘しています。