ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者96万2707人。死者数6819人

2022-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月31日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は962707人になりました。1日の新規感染者数は1318人です。新規検査数は15161件です。

 死者数は6819人です。

 960047人が回復しました。

 1285万件を超える検査数となりました。

2022年3月31日。ウクライナ侵攻から36日目

2022-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月31日。ミンスクは突然雪が降り積もり、真っ白の雪景色になりました。朝起きてびっくりしました。

 チェルノブイリ原発からロシア軍が撤収したとウクライナ側が発表しました。ベラルーシの方向へ向かったようです。
 原子力発電公社によると、ロシア軍は原発を占拠した際、立ち入り禁止区域の中でも、最も汚染された「赤い森」のなかに、塹壕を掘ったという情報を確認。ロシア軍兵士が相当量の放射線を浴び、すぐさま病気の兆候が出たそうです。もちろん防護服など着ていなかったでしょう。
 赤い森のというのは、チェルノブイリ原発に近くの森で、事故のときに大量の放射性物質が降り注いだため、あっという間に木が枯れて赤茶色になったので、赤い森と呼ばれるようになりました。
 枯れた木は伐採されましたが、どこかへ運ぶと今度はそこが放射能汚染地域になるので、どこにも持ち出せず、その森の中に埋められました。
 放射性物質は重いのと水に溶けやすいので、少しずつ(1年間に1−2センチ)土の下のほうへ沈んでいきます。
 私が間違っているなあと思うのは、この森の木を伐採後、若木を植樹して、森を再生させようとしたことです。
 そうすると地中の放射性物質が水に溶けたのを若木が吸い上げるので、また地表部分に上がってきます。
 こうしていつまで経ってもこの森の放射能汚染度は高いままになってしまいます。
 当然、35年以上経った今でもこの森は立入禁止地域です。
 それを知っていたのか知らなかったのか、塹壕を掘ったら、地中の放射性物質を掘り起こしてしまうでしょう。
 今、地表から35−40センチの深さに大量の放射能が層になっていると思いますが、塹壕深さはそれ以上あるので、思いっきり掘り起こし、ロシア兵士は接触してしまったと思います。
 この森の今の汚染レベルですが、10ミリレントゲン毎時だそうです。ただ、土を掘り返した場合、この数字が上がるのは当然です。
 10ミリレントゲン毎時はそんなに高い線量ではないように思えます。ただ、これ、毎時ですからね。1日赤い森の中に塹壕を掘らずにいるだけで、240ミリレントゲンの被爆になります。換算方法が難しいのですが、これはだいたい0.2ミリシーベルト毎時で、1日で5ミリシーベルトの被爆になります。
 何日間ロシア兵士たちが塹壕を掘っていたのか知りませんし、土の中の放射線量ははるかに大きいと思われるので、想像以上の被爆をしてしまったと思います。
 ロシア軍兵士の中には放射線被曝の急性症状が出たと人もいると報道されたので、100ミリシーベルトぐらい被爆してしまったのかもしれません。
 バス7台分(200人から350人ぐらい?)に及ぶロシア兵達がベラルーシのゴメリにある放射線専門医療センターに搬送されたという報道もあります。
 ただこの人達が全員急性被爆症状を出したわけではなく、何の症状もないけど、このセンターにあるWBCで内部被曝を測定されている可能性が高いです。
 この点ベラルーシは得意分野なので、被爆した人たちに適切な処置をするでしょう。

 ロシア兵の遺体や負傷者がベラルーシのゴメリ州の病院に大量に運ばれているという報道があり、「やっぱりベラルーシはロシアを助けているではないか。ベラルーシを責めよ。経済制裁を加えよ。」といったコメントを書いている日本人がいますが、私は同意できません。
 上記のように被爆した人を急いで治療しているベラルーシ人医師もいるのです。ウクライナから一番近いロシア兵を収容できる専門病院はベラルーシにあるのですから、そこへ一刻も早く搬送しなくてはいけません。
 このロシア兵士も犠牲者ですよ。戦争に行かされて、放射能被爆をし、健康被害に遭うとは思ってもいなかったでしょう。
 それに苦しむ負傷兵を目の前にして、ロシア人だからとかウクライナ人だからと治療しないという医者はいないでしょう。いたら問題ですよ。
 医者は人種関係なく人を治そうとするものです。それなのに、ベラルーシ人の医者がロシア兵を治療したら、ロシアを助けているから、ベラルーシを制裁しろと言うのですか?
 はい、そうです、とここで答えた日本人のそこのあなたは、仮に将来日露戦争が起きて、大怪我をし死にそうになって、目の前にいるロシア人の医者があなたを助けようとしても、治療を受けることを断ってください。


 ウクライナ国内の軍事産業はほとんど破壊されたとウクライナ大統領が発表しました。

 ウクライナ政府はポーランド、リトアニア、ラトビアにベラルーシとの国境を封鎖するよう要請しました。

 ウクライナの首都キエフから20キロ離れたブロバルイ村で、ロシア兵による略奪行為が起こっています。民家に押し入り、家を占領。食べ物や泊まる場所を確保しようといているようですが、明らかに泥棒行為、犯罪行為です。
 ウクライナの警察も通常通り機能していないので戦争が起きると無法地帯になってしまいます。
 一方で、ロシア兵はそうとうお腹が空いているのではないかと思いました。
 ロシア軍上層部が食料をちゃんと兵士に供給していないので、兵士は各自現地調達の状態になっているということです。
 何だか戦国時代の戦いを思い出してしまいました。大名たちは食べ物は全部手弁当で戦に参加していましたからね。
 ロシア軍の戦争の仕方が中世時代と変わらないです・・・。最新兵器をたくさん開発していてもこれですよ・・・。


 アメリカはロシアの肥料の輸入を経済制裁に加えていましたが、外しました。
 やはり、今年は農作物の高騰、輸入農作物が激減すると見越して、アメリカ国内の収穫を増やそう、それには肥料が必要だから、ロシアから輸入できるようにしておくか・・・ということですね。

ベラルーシのコロナウイルス感染者96万1389人。死者数6810人

2022-03-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月30日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は961389人になりました。1日の新規感染者数は1144人です。激増しましたね。しかし新規検査数はまた前日の5倍近くの15016件です。

 死者数は6810人です。

 958625人が回復しました。

 1284万件を超える検査数となりました。

2022年3月30日。ウクライナ侵攻から35日目

2022-03-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月30日。ミンスクはようやく強風が収まりましたが、気温は低いままです。少し雪が舞っていました。

 ウクライナとベラルーシの国境地帯上空でロシア空軍とウクライナ空軍の空中戦が行われ、ウクライナ軍機一機を撃墜したとロシア軍報道官が発表しました。

 さらにロシア軍はスタロコンスタンティノフとフメリニツキー州の燃料貯蔵所を破壊したと発表しました。そこからドンバス地方にいるウクライナ軍の装甲車両に燃料が供給されていたため攻撃目標になったそうです。
 ロシア軍報道官によると、ロシア軍はすでにウクライナ軍の124機の軍用機と77機のヘリコプター、214機の対空ミサイルシステム、321機のドローン、1752基の戦車とその他の戦闘装甲車、184基の多連装ロケット砲、734基の銃、1,640基の特殊軍用車両を破壊したと、大きな戦果をあげていることを発表しました。


 ロシアのベルゴロド州にある村の近くで爆​​発が起こった事件の続報です。村の真ん中ではなく近くで爆発が起こり、ロシア治安部隊関係者の4人が負傷しました。州知事の話では、爆発現場に深刻な被害はなく、村の住民も負傷はしていないそうです。(爆発の原因ははっきりしていません。)


 タス通信が、ベオグラードからモスクワに向かって離陸したエア・セルビアの旅客機が、爆弾を仕掛けられた可能性があるとして、離陸20分後ベルグラードの空港に戻ったと報道しました。爆発物は見つかりませんでした。
 というニュースを読んだのですが、具体的にいつだったのか詳細が報道されていないのが気になります。


 ロシア大統領がドイツ首相とイタリア首相にどうやってロシアの天然ガスをロシア・ルーブルで購入できるのか説明中だそうです。

 ロシア外相が中国を訪問して、外相と会談。中国からの協力を取り付けたようです。


 ベラルーシ・ルーブルは今日対ドル、ユーロともに値を戻し、久しぶりに1ドル3ルーブル台から2ルーブル台になりました。
 もっともベラルーシ・ルーブルをドルやユーロに両替するのは予約制のままです。


 日本でも話題になりましたが、ベラルーシのニート税。
 働いていなくても、ベラルーシでは生活保護はもらえず、税金(罰金)を払わないといけません。そして水道光熱費も払うようになりました。さらに、30日以上家を離れていても、水道光熱費を払うという法律ができました。
 バカンスで30日以上家を離れていて、家が留守でも水道光熱費を払わないといけなくなりました。
 さらにベラルーシを出国した人も払わないといけません。つまり、亡命していても支払わないといけないということでしょうか? 正直言ってよく分かりません・・・

 ロシア大統領は2025年1月1日からロシア国内で外国製のソフトウエアを使用することを禁止する法令に署名しました。え、どうなるの・・・? 


 アエロフロート傘下のロシア航空が全ての旅客機を国内登録に変更しました。およそ半分がアメリカのボーイング社などからのリースです。借りたものを自分のものにしたということですね。
 批判が噴出すると思いますが、部品交換などメンテナンスができなくなるので結局飛ばせないことになりそうです。


 停戦協議後、ロシア側が首都キエフなどへの攻撃を減らすと表明しましたが、結局また攻撃が続いています。

 ロシア軍は軍の立て直しや軍装備メンテナンスのため、ベラルーシやロシア国内に移動しています。
 今、ベラルーシは自国軍で軍事演習中です。(このタイミングでそういうことをするので、周囲から「もうすぐロシア軍と合流か?」と疑われます。)
 

 南オセチア共和国の大統領が、今日、同国がまもなくロシア連邦に加盟すると公表しました。
 ジョージア政府がどのような反応を見せるのか・・・
 南オセチア共和国をドネツク人民共和国とルハンスク人民共和国は国家として承認しています。また両人民共和国を国家として南オセチア共和国も承認しています。
 似たような立場の国同士だからでしょう。
 これが刺激となって、ドネツク人民共和国とルハンスク人民共和国のロシア編入が加速するかもしれません。


 ウクライナの避難民が400万人を超えました。
 ベラルーシには9000人ほどが避難しており、子どもの教育支援をベラルーシ教育省が支援すると発表されました。
 娘のウクライナの友人の一人(大学生)はモルドバ国境近くに住んでいるのですが、ウクライナの西側なので比較的安全な地域です。そして大学も近くにあるので攻撃をされておらず、今でもリモートでちゃんと授業をしているそうです。でもいつ攻撃が始まるのかわからないので通学は禁止のようです。


ベラルーシのコロナウイルス感染者96万245人。死者数6799人

2022-03-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月29日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は960245人になりました。とうとう96万人台です・・・。1日の新規感染者数は443人です。少し減りましたね。しかし新規検査数はまた前日の半分の3310件です。

 死者数は6799人です。

 957368人が回復しました。

 1282万件を超える検査数となりました。

2022年3月29日。ウクライナ侵攻から34日目

2022-03-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月29日。

 ロシアでは砂糖の買い占めが起こりましたが、プリンター用紙も価格が高騰し、店頭からも消え始めています。
 小売価格は従来の2、3倍になり、ウェブサイト上ではさらに高値で転売されているそうですが、これと同じことがベラルーシで起きています。
 ロシアで紙不足になったのは、製紙用漂白剤の塩素酸ナトリウムの大部分を輸入に依存しているため、経済制裁で入手できなくなった一部製紙工場が操業を停止したからです。

 ベラルーシはそもそも、こんなにたくさん森があるのに製紙業が発達していません。
 国内で作られているのは、新聞紙、ノート用の紙、トイレットペーパーなどです。
 そのためプリンター用紙はほとんどロシアから輸入しているのです。
 ベラルーシでは値上がりが続き、とうとう買い占め、あるいはそれを防ぐため店頭に商品を出さなくなりました。
 もとから値段が高い高級な紙は買える人がいないので、売れ残っています。
 店によっては、新しい値段をつけるために、しばらく店頭から引っ込めてしまいました。

 日本語教室で印刷物をたくさん使っている弊日本文化情報センターとしては、困った事態になりました・・・。
 でも、授業用にいつも多めに予備の紙をチロ基金の寄付金で買っているので、今学年終了までは大丈夫でしょう。
 念のためベラルーシ製のカラーのコピー用紙を昨日まとめて買っておきました。
 正式な書類を印刷するわけではなく、授業用のプリントなので、色付きの紙でもいいと思ったからです。もし余ったら、子どもたちとの折り紙に使えます。
 ただ、このベラルーシの企業もあとどれぐらい製造できるのかよく分かりません。
 しかし、早くこの事態が解決してほしいです。

 まずはべラルーシ国内でプリンター用紙を製造できるようにしてほしいです。贅沢品は別として、何でも自給自足できないと、戦争など始まったときには、生活が崩れてしまいます。
 塩素酸ナトリウムってロシアでもベラルーシでも外国から輸入しないと手に入らないものなのでしょうか? 国内でも製造できそうな気がするのですが・・・。


 2022年1月1日時点のベラルーシ人口が925万5524人であると発表されました。1年前と比べて、9万4121人人口が減少しました。つまり2021年の1年間の間に人口が1%減少したことになります。
 総人口のうち都市部に住んでいるのは723万2095人で、農村部に住んでいるのは202万3429人です。
 そして減少した人口は都市部が4万8225人で、農村部は4万5896人です。農村部人口が減った割合が高いように見えますが、実際は農村部から都市部に移った人が多く、農村部は過疎化が進み、都会の人口減少が目立たないだけだと思います。
 さらに人口の減少数が最も多かったのはゴメリ州の1万7389人でした。ミンスク市は地方から流入して来る人が多いので、人口はそれほど減っていないのですが、ミンスク州と合わせると、最大の2万824人の減少数となります。
 ちなみに2020年の1年の間に減少した人口は6万700人です。コロナの影響が大きいと思われます。
 2021年のほうが人口の減少数が大幅に増えました。これもコロナの影響でしょう。また国外へ移住した人も多いです。
 人口900万人強の国で、2年間で15万人も人口が減少したのは大きいです。


 28日の予定だったトルコでのロシアとウクライナの停戦交渉が今日行われました。もう何回目の交渉なのか分からなくなってしまいましたが、今回の交渉では最も大きな進展がありました。
 ロシア側の代表団は、キエフやチェルニヒウなどのウクライナ北部での軍事活動を大幅に縮小すると発表し、実際にそうしています。
 ですが、撤退すると見せかけて、再軍備をする可能性があります。またウクライナ東部地域へ兵力を集中させようとしているだけかもしれません。

 ウクライナは中立化で譲歩を見せましたが、第三国による安全の保障があれば、NATO加盟を諦めるとしています。
 第三国とはどこの国のことでしょうか。それが決まらないうちは、中立化は無理なので停戦交渉も進まないと思います。
 
 ウクライナのミコライウ州庁舎がロシア軍の爆撃を受け、7人が死亡し、22人が負傷しました。
 停戦交渉がうまくいったと言っても結局攻撃が続いています。


 フランス大統領は今日、ロシア大統領と電話会談を行いましたが、西側諸国はロシアから輸入する天然ガスの代金をルーブル建てで支払うことはできないと伝えました。

 ロシア財務省は4月4日に償還期日を迎える額面20億ドルの国債について、ルーブル建てで買い戻す方針を発表しました。
 深刻な外貨不足に陥っているようです。おそらくベラルーシも似たようなものでしょう。ベラルーシは中国とは人民元で、トルコとはトルコ・リラで支払いを進める予定です。


 ベラルーシは国内から米などの穀物、小麦粉、マカロニを輸出や持ち出しを禁止しました。


 ウクライナは、ロシアの軍事侵攻のためにウクライナが失った経済損失は約5650億ドル(約70兆円)にも上っり、ウクライナ国内で凍結したロシア資産の接収で一部を穴埋めするそうです。
 ウクライナ財務省はロシアに賠償金を要求することを目指すとしています。
 何だか気が遠くなる話ですね・・・。

 ロシアの調査報道専門メディア、インサイダーによると、ロシア軍が26日に発射した52発のミサイルの総額は推計3億4000万ドル(約418億円)だそうです。
 イギリスのシンクタンクの試算によると、ロシアの戦費は最初の4日間は1日あたり70億ドル(約8610億円)で、5日目以降は200億~250億ドル(約2兆4600億~3兆750億円)に膨らんだそうです。
 本当に気が遠くなります・・・。


 ポーランドはロシアから石炭を輸入することを禁止しました。

 ロシア外務省は今日、モスクワに駐在するバルト3国の外交官計10人を追放すると発表しました。
 同じく今日、オランダ、ベルギー、チェコ、アイルランドはロシアの外交官を追放すると発表しました。合計43人です。

 ロシアの安全保障会議書記がウクライナの政権交代はロシアの特別軍事作戦の目標ではないと明言しました。


 今日、ロシアのウクライナ国境に近いベルゴロド州の村で爆発があったとロシアのメディアが報道しています。
 火災が発生しましたがすでに消し止められました。原因など詳細は調査中です。しかし、ウクライナ軍からの砲撃の可能性があるとも報道しています。(当然かもしれませんね。)
 さらにウクライナのジャーナリスト、ユーリー・ブトソフが自身のフェイスブックで、これはウクライナ軍の攻撃だと書き込んでいます。


 ロシアの特殊任務部隊スペツナズは、ロシア兵士捕虜に拷問を加えたウクライナ兵士2人を捕獲したと発表しました。この2人は今、足元で許しを請うている・・・そうです。


 4月5日から、ロシアあるいはベラルーシの保険会社が出した保険の効力はウクライナ国内では失効すると発表しました。


 所在不明や健康不安の噂が流れていたロシアのショイグ国防相がテレビ放送に登場し、ロシアの特別軍事行動の第一段階は成功したと述べました。

 
 ロシアは、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフでアゼルバイジャン軍が2020年の停戦合意に違反し、24日、ナゴルノカラバフのファルーフを制圧したと批判しました。
 ロシア国防省は27日、アゼルバイジャン軍はファルーフから部隊を引き揚げたとの見方を示しましたが、アゼルバイジャン側は、軍は村にとどまっていると主張。アルメニア外務省は28日、アゼルバイジャン軍が依然、ファルーフにとどまっているとしています。そして現地に平和維持部隊を派遣しているロシアに対して、対応を要請しました。
 平和維持部隊は2000人ほどだそうですが、このような係争地もあるし、国が広いので、軍人が大勢いても足りません。ウクライナに今は集中させたいと考えているロシアにとっては頭が痛いですね。
 仮定の話ですが、もし日本が軍隊を持っていたら、今こそ北方領土に攻め込んで、日本の領土にしてしまう絶好のチャンスだと集中する日本人が一定数いたでしょうね。


 ウクライナでは600人の外国人義勇兵が死亡したと(なぜか)ロシア軍側が発表しました。

 チェチェン部隊を率いてマリウポリ入りしたというチェチェン共和国首長が、ロシア大統領に対し、今回の特別軍事作戦をもっと活発に進めましょうよと要請しました。

 ドンバス地域のルハンスク分離派の領域で、ロシアへの編入を求める住民投票を近く実施する可能性があるそうです。
 おそらく「ロシア編入に賛成」という住民が大部分でしたという投票結果がすぐに出るでしょう。
 票の操作を絶対しないと言いきれません。それにマリウポリの住民がパスポートを取り上げられてロシアへ強制移住させられていますが、そのパスポートを利用してウクライナの偽装パスポートを作り、ロシア人工作員がウクライナに潜入する可能性も出てきています。
 投票のとき身分証明としてパスポートを提示するのに、これから偽造パスポートが大量に出回る事態になるかもしれません。

2022年3月28日。ウクライナ侵攻から33日目

2022-03-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月28日。ミンスクは今日も強い風が吹き荒れています。

 チェルノブイリ原発の職員が住むスラブチチの市長は今日、スラブチチからロシア軍が撤収したことを明らかにしました。よかったです。
 あとは原発の周辺の森林火災が全て消火されることを願っています。

 ところが・・・ウクライナの副首相はロシア軍がチェルノブイリ原発付近に数百トンの弾薬を運び込んで保管していると警告しました。


 ロシア外相はショイグ国防相の結構悪化の噂を、うそであると否定しました。
 
 
 在ベラルーシ・ウクライナ大使館の外交官などにベラルーシKGBがスパイ容疑をかけ、72時間以内に国外退去するよう要請していた件について、今日該当するウクライナ外交官がベラルーシを出国し、帰国しました。


 ウクライナ北東部ハリコフ州のオルロフカ村でウクライナ軍の兵士らが捕虜のロシア軍偵察班の兵士らをひざまずかせ、銃撃した場面とされる動画が、インターネットに投稿されました。
 ウクライナ政府はただちに調査するとコメントしました。戦争状態のときの人間の心理を考えると暴走することはありえると思います。
 動画の投稿者は作戦に参加していたそうですが、自分は動画とは無関係だと主張しています。
 ウクライナ国防省はロシア側がウクライナ軍への不信感をあおるため、捕虜の非人道的な扱いとされる動画を偽造しているとしています。
 まあ、ロシア側もいろんな動画で、与えるイメージを操作するようしています。
 戦争中なので、情報操作やイメージ操作はどこの国でもします。


 ロシアのノーバヤ・ガゼータ紙が発行停止を決めました。編集長はノーベル平和賞受賞者ですが、政府から警告を受けたためです。
 ロシアの複数メディアがウクライナ大統領にインタビューしましたが、その内容を報道することが政府から禁止されました。
 

 ロシアでは、ウクライナ支持者、戦争反対者が緑のリボンやテープを町の中の柵などに結びつけるという運動を始めています。
 ベラルーシでもありましたね。白と赤のリボンでしたが。
 ベラルーシ政府はすぐにリボンを外す担当者を決め、その人達は見つけ次第リボンを切っていました。
 さらにリボンを結んでいた人を見つけると身柄拘束。裁判にかけられました。
 ロシアでも同じことが起こるのではないかと思います。


 ウクライナ側の呼びかけに応じて、個々で降伏するロシア兵士がいます。
 ウクライナ政府はロシア軍兵士が使用しているスマートフォンにSMSで送信しているそうです。
 降伏すると侵攻が止むまで、快適な環境が与えられ、侵攻が収束した後は希望すればウクライナの市民権ももらえるそうです。さらに約124万円の報酬を受け取れて、新しい人生を始められます。


 ウクライナ軍は、キエフ攻略を目指していたロシア軍の一部がベラルーシへ後退したことを確認しました。ロシア軍が今後の大規模攻撃に向けて部隊再編を急いでいる可能性もあり、そこへ極東艦隊などから兵士が合流する可能性もあるとのことです。


 欧州委員会はEU各国政府に対し、加盟国が一定額の投資と引き換えに国籍を与える「ゴールデンパスポート」制度を終了するよう求めました。
 富豪が外国に多額投資をすると国籍をもらえるという悪しき制度ですよ。お金をたくさん持っていたら、パスポートも複数持てるということです。これから加盟国各国で協議に入ります。
 ロシア人とベラルーシ人へのビザの停止も欧州委員会は要請しました。
 すでに制裁でロシアの政治家や軍人、その家族700人がEUに入国できなくなっていますが、一般人のロシア人やベラルーシ人も入国できなくなるのでしょうか。
 各国によって対応が変わると思いますが、EU圏内で就労ビザで居住しているロシア人やベラルーシ人は、ビザの絵延長はされなくなるかもしれません。そうすると帰国しなくてはいけません。あるいは亡命申請する人が大勢出てくる可能性があります。雇用側もどのように判断するかによりますね。

 対ロシア経済制裁の中にロシア人の政治家やビジネスマンの入国を禁止する西側諸国が出てきたことに対して、ロシア外相は新しい法令により、ロシアへ西側諸国の国民が入国することを禁止すると述べました。
 ロシアに対して制裁を課したすべての国の国民がロシアに入国できなくなるかどうかは言及しませんでした。
 日本がこの中に含まれているかどうかは分かりません。


 ロシア新体操連盟会長は、ロシアとベラルーシのアスリートが国際大会に出場できなくなったため、国籍を変更するアスリートが次々出てくる可能性を示唆しました。ユースやジュニアでさえ公式の国際大会から出場を禁止されているため、プレーを続けたい選手(とその保護者)は、国籍を変更することを考え始めたということです。
 もちろん、ベラルーシの選手も同様です。
 もともとベラルーシはロシアの選手を受け入れてきたのですが、これからロシア選手はともかくロシアとベラルーシ以外の国の代表になりたいと考えるようになるでしょう。
 一方で、ロシア大統領を支持し、胸にZマークをつけ、メディアからのインタビューにも厳しく反応し、ロシアとベラルーシが試合に参加できず、またスポンサーからも見捨てられても、自己主張を曲げないロシア人アスリートもいますね。
 (ある意味、よく言えばまっすぐで、悪く言えば頑固な性格の人ほど、スポーツ選手に向いていますよ。オリピックに出場するレベルの人は、やっぱりこういう性格の人が多いですよ。でないと厳しい練習を続けられないです。でも、やっぱり戦争や侵攻を支持するのは、アスリートでもふつうの人でも、変な目で見られてしまいますよね。人前に出せない、出られない・・・になってしまって当然だと思います。)


 G7はロシアの天然ガス支払いをロシア・ルーブルで求められたことに対して拒否しました。当然ですね。
 ロシアがこれを求めた直後、ややロシア・ルーブルの為替レートは持ち直しました。しかし、今日のG7の決定後、また下落する可能性が出てきました。
 ベラルーシ・ルーブルもドルとユーロに対してやや持ち直しています。


 ロシアの大富豪、ロマン・アブラモヴィチ氏が毒薬による暗殺未遂にあったようです。
 オリガルヒ(新興財閥)の一人であるアブラモヴィチ氏は、ロシアのウクライナ侵攻に批判的で、西側の経済制裁の対象にもなっていますが、ウクライナとロシアの仲介役を買って出ていました。
 3月3日と4日にウクライナを訪問し、停戦交渉組織と会合した後、急に目の充血、涙が止まらない、手と顔の皮膚の剥離などの中毒症状が出て、数時間視力を失ったそうです。
 同じ症状が会合に同席していたウクライナ高官2人も同じ症状が出た・・・とウォールストリートジャーナルが今頃報道しています。
 やはり毒物による暗殺未遂なのでしょうか。


 世界各国の高校生などが参加して物理の知識を競う国際物理オリンピックが、今年ベラルーシで開催されることになっていましたが、参加できない国があり公平ではないとして、日本は参加を見送ることを決めました。
 今年は新型コロナの影響のためオンライン形式でベラルーシが主催して、7月に開催されることになっていました。(いやあ、ベラルーシのようなネット接続をかんたんに国が遮断するような国をオンライン形式のイベントの主催者にするものじゃないですよ・・・)
 今回の大会ではドイツやポーランド、それにフィンランドなど複数の国も参加を取りやめているということです。
 それどころではない、ということですが、参加する予定だった高校生が本当にかわいそうです・・・


ベラルーシのコロナウイルス感染者95万9802人。死者数6791人

2022-03-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月28日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は959802人になりました。1日の新規感染者数は526人です。減りましたね。しかし新規検査数は前日の半分の6234件です。

 死者数は6791人です。

 956925人が回復しました。

 1282万件を超える検査数となりました。

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万9346人。死者数6940人

2022-03-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月28日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は979346人になりました。1日の新規感染者数は573人です。新規検査数は12682件です。どちらの数にも大きな変化はありません。

 死者数は6940人です。

 971646人が回復しました。

 1313万件を超える検査数となりました。

2022年3月27日。ウクライナ侵攻から32日目

2022-03-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月27日。ミンスクでは小雪が降りました。強い風も吹いています。

 ウクライナ議会は27日、ロシア側の敵対行為により、チェルノブイリ原発周辺の立ち入り禁止区域で31件の森林火災が起きたと発表しました。周辺で「放射性大気汚染のレベルが上昇している」と警告しています。
 事故のときに放出された放射能が周囲の森に落ちて、今も土壌など汚染されたままです。火事になると上昇気流に乗って、地表に積もっていた放射性物質が舞い上がります。
 それが遠くへ流れていく可能性もあるので、気をつけないといけません。
 31件の森林火災のうち、7件はまだ延焼しているとウクライナ議会は述べ、法科である可能性もあり、使用済み核燃料貯蔵施設に火災が近づく可能性もあるそうです。

 ウクライナのオンブズマン代表は、
「ウクライナだけでなく全世界に取り返しのつかない結果を防ぐために、できるだけ早く消火するために専門家と設備をウクライナに送ってほしい」
とIAEAに要請しました。

 ベラルーシでも空間線量の計測が続けられていますが、今日の時点で空間線量の上昇は見当たらないとしています。
 一方ベラルーシのブラーギン地区では、ガンマ線の上昇が認められましたが、大きな変化ではないとしています。

 
 チェルノブイリ原発の作業員が居住しているスラブチッチ市に26日、ロシア軍が進攻し、市立病院を占拠しました。市民はウクライナ国旗を掲げて病院に向かって抗議の行進。ロシア軍は市民に向けて閃光弾を投げました。市民3人が死亡。市長も拘束されましたが、その後解放されました。
 同市はロシア軍に制圧されたとされています。
 そしてチェルノブイリ原発はまた職員が交代できないままになっています。


 フィンランド国民のNATO加盟支持が急増していることが、新しい世論調査で分かりました。
 ロシアは、フィンランドがNATOに加盟した場合、「深刻な軍事的・政治的影響」を受けると警告しています。
 
 明日28日からフィンランドの首都ヘルシンキからロシアのサンクトペテルブルクを結ぶ路線の運行を停止することを発表しました。多くのロシアの飛行機のフライトが停止する中、EU加盟国へロシアから行ける唯一の鉄道となっていました。


 ロシアの本土から飛び地カリーニングラードまでの国際列車が、リトアニアのビリニュス駅に停車するときに、25日以降、列車の車窓からよく見える位置に、ウクライナ南東部の激戦地マリウポリなどで撮影された24枚を展示しています。
 ウクライナ侵攻の実態を知らないロシア人向けの写真展をホームでしています。
 さらに列車のホーム到着時にはロシア語で「プーチン大統領のせいでウクライナの市民が殺されていますが、お客さまはそれでよいのでしょうか」とアナウンスが流れるという念の入れようです。
 ロシア市民が国外に出たこのチャンスを利用しようという真剣な姿勢です。ロシア人乗客はどう思っているのでしょうか。
 モスクワ・カリーニングラードを結ぶ列車はベラルーシとリトアニアを経由しています。


 ベラルーシと中国の間の貿易に問題が発生しつつあります。
 ベラルーシ農業食料大臣によると、オデッサの港を通じて食肉の輸出入をしていましたが、ロシアのウクライナ侵攻により、オデッサが戦地になりつつあり、港が使えなくなっているからです。


 ルハンスク人民共和国では、ロシア編入のための国民投票を行うため準備を始めました。
 ここの元の住民も多くがロシアへ避難しているのですが、国民投票はスムーズにできるでしょうか。


 ドキュメンタリー映画を撮るためにウクライナを訪れ、今はポーランド滞在中のアメリカ俳優で映画監督のショーン・ペンがアカデミー賞授賞式でのウクライナ大統領の演説の機会を要望し、招待しないとアカデミーが決めたのなら、その決断に関わったすべての人とこの決定はハリウッド史上、最も不愉快な瞬間だと思う。ウクライナ大統領に演説の機会が与えられなければ、自分が獲得したオスカー像を公の場で溶かすと発言していました。
 今日、ウクライナ大統領に正式に招待状が届きました。


 ドイツのビルド紙は、ロシアのミサイル射程距離に入ることから、イスラエルの防空システム、アイアンドームを20億ユーロでドイツ政府は購入する予定だと報道しました。
(本当に購入するかどうかはまだはっきりしていません。20億ユーロ・・・。これで国民の命が救えるのなら安いものだと言えます。)


 ロシア軍はウクライナのチェルニヒウ近くのウクライナ軍基地を破壊し、弾薬と武器庫を爆破したと発表しました。


 ロシアとウクライナの停戦交渉が明日28日から30日にかけてトルコで行われます。
 進展があればよいのですが。


 ドイツのニーダーザクセン州とバイエルン両州は26日、ウクライナに侵攻したロシア軍がシンボルマークとして使っている「Z」について、公の場で表示することを非合法化したと明らかにしました。
 ナチスドイツの鉤十字や、旭日旗のように嫌悪されるシンボルマークになってしまいました。
 また、ちゃんとシンボルマークなるものを用意していたのも、前々から作戦の一つとして考案していたのでしょう。
 このZですが、ロシア語のキリル文字にはありません。
 これはロシア語の「За」のことで、このЗをローマ字に変換するとZになります。
 Заは「〜に賛成」や「〜に一票」などに使われる「に」に当たる前置詞です。
 つまり「ロシアに賛成」「大統領に一票」と表現したくてZを使ったのではないかと言われて得います。実際、ローマ字とキリル文字の混ざったスローガンが先日のロシア大統領のスタジアム演説でも掲げられていました。
 でも、それだったら、ローマ字にせずにそのままキリル文字のЗを使えばいいのに、ロシア語なんだからと私は違和感を感じています。

 私は最初にこのシンボルマークが戦車の車体に書かれているのを見たとき、これはもともと文字のZではなく、記号だと思いました。
 しかも修正記号です。
 日本でも、間違った言葉を書いたとき、1本線や2本線を上から引いて「消し」ますよね。
 ベラルーシ人はよくこの2本線の間に斜線を入れて、間違った言葉を消して、上部に正しい言葉を記入します。おそらくロシア人も同じようにしていると思います。
 この修正の仕方が、ぱっと見ると横に細長くつぶれたZの文字に見えるのです。

 さらに、1ページの文章丸ごとを間違いで削除する場合、文章の1行目を一本線で消し、右上から左下に斜線を引いて、さらに最終行を横一本線で消します。
 これで、このページ丸ごと削除した、間違っていた、消したという意味になります。
 そしてこの消した線だけを見るとZの文字に見えるのです。
(日本人だと大きくばつ印をつけると思います。)
 Zは文字ではなく印だとすると「この範囲は全部削除。ここ全部記号で埋めた。」という意味があるように私には見えるのです。
 ロシア軍がZを記号として使用しているなら、「ウクライナを全部削除。ウクライナ全域ロシア軍で埋めた。」という意味もありえるなあと、思いながらこのシンボルマークをニュースで見ています。
 
 
 
 


ベラルーシのコロナウイルス感染者95万9276人。死者数6785人

2022-03-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月27日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は959276人になりました。1日の新規感染者数は784人です。減りました。新規検査数は12384件です。

 死者数は6785人です。

 956497人が回復しました。

 1281万件を超える検査数となりました。

2022年3月26日。ウクライナ侵攻から31日目

2022-03-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月26日。ミンスクは春一番でしょうか。強風が吹いています。

 ロシア軍の死者がはっきりしませんが、1万人以上になるのではないかと言われています。
 それをアフガニスタン侵攻のときと比較して、死亡したソ連兵は10年で約1万4000人だったから、たったの一ヶ月でロシア軍は大損害だと報道されています。
 このような比較は大事だと思います。ただ、今のロシア・イコール・ソ連ではないんですよね。

 アフガニスタン侵攻で死亡したソ連兵を民族別に分けると、ロシア人は50.1%で半分だけなのです。次に多いのはウクライナ人で17.3%。続いてウズベク人7.8%。ベラルーシ人5.3%。タタール人3.2%・・・と続きます。
 多岐に渡る少数民族も参加していました。
 民族によっては「どうして○○人の私がアフガニスタンで命を危険にさらさないといけないのか。」と考えていた人もいたでしょう。
 ソ連政府や今のロシア政府上層部の中にはロシア人が優先されるのが当たり前で、その他の民族は、ロシア人のために犠牲になってもらおうという考えの人がいると思います。
 第二次世界大戦のときは、ナチスドイツが攻めて来ても、ベラルーシがロシアの防波堤になればいいとソ連政府は思っていたフシがあります。実際、ドイツ軍がブレスト要塞を包囲して、籠城(兵糧攻め)の状態になっても、ソ連は援軍をほとんど送りませんでした。
(もっとも、当時ブレスト要塞にいた軍人はソ連軍人なので、全員ベラルーシ人だったわけではありません。)

 今回のウクライナ侵攻にも先鋒にチェチェン人の部隊を配置したりして、ロシア兵の損失をできるだけ減らそうとしています。
 侵攻初期には、シベリア駐屯軍をわざわざウクライナ国境にまで連れてきているが、それは寒さに強い部隊だからではないかと言われていましたが、本当はシベリアの非ロシア系兵士を真っ先に投入しようとしたのではないですか。

 制圧されたマリウポリでは、ロシア軍が住民にパンや水を与え、「人道的見地」からロシアへ避難させようとしていますが、パスポートを取り上げ、遠くサハリンまで強制移住させようとしています。
 ウクライナ人の人権無視で、強制労働させる目的があり、奴隷(ロシア人に服従する民族)扱いです。
 サハリンなどの遠隔地に連れて行くのは、逃亡しても簡単にウクライナに戻れないようにするためでしょう。
 また、近い将来、ロシアは日本に攻め込む計画があり、そのときの先鋒にこの移動させたウクライナ人を使うことも考えているでしょう。
 ウクライナの肩を持ってロシアに制裁を科した日本へ、強制連行したウクライナ人にロシア軍のZマークをつけて攻撃の先兵をさせる・・・こんな状況を愉快に感じる人がロシア政府の中にいても不思議ではありません。

 3月14日から16日にかけて津軽海峡をロシア海軍の4隻が通過しました。
 3月20日、対馬の東北東約40kmの海域において、南西進するロシア海軍の情報収集艦が確認されました。
 3月24日、海上自衛隊が対馬の北東約210キロの海域を南南西へ進むロシア海軍ウダロイⅠ級駆逐艦1隻を確認しました。
 3月25日、ロシア国防省は北方領土を含む千島列島で3000人以上が参加する軍事演習を始めたと発表しました。

 ロシア非常事態省は一昨日、ウクライナに侵攻しているロシア軍が制圧して「解放した」と称する地域で、年金生活者や公務員の生活支援一時金として1万ロシア・ルーブルを支給すると発表しました。
 お金につられて、ロシアの言うことを聞くウクライナ人も出てくるでしょう。
 しかし、経済制裁のためロシア・ルーブルは価値が下がる一方なので、1万ルーブルも特段大きい金額ではないですが、これからどんどん紙くずに変わっていくと分かっているお金をもらって喜んでもぬか喜びですよ。
 だいたいロシア・ルーブルをもらっても、ウクライナ国内では買い物できないです。まあ、そこを何とかロシアがロシアから食料品など運んで来てロシア・ルーブルの値段をつけて、ウクライナのお金では何も買えない状況に持っていく(ロシア化・経済面による実効支配をまず行う)のかもしれません。

 ウクライナ保安庁がロシア側関係者の通話を傍受し、メリトポリ市でロシア支持を表明する集会が開かれるとの情報をつかんだと発表しました。集会参加者にはロシア側から日当1200ロシア・ルーブル(約1400円)が支払われるそうです。
 このメリトポリ市長は一度拉致されて、その後捕虜と交換されて、市長職に戻ったはずですが・・・
 たった1200ルーブルのために敵が企画した集会に市民が行くでしょうか。
 ウクライナ軍当局はSNSに「祖国を裏切り、小遣い稼ぎをしたい者はロシアの旗を持ち、ビデオカメラに向かって心から喜びを表現しなければならないだろう。」とメリトポリ市民に呼びかけています。

 また軍当局によると、トクマク市では、ロシアが4月4日から市内での通貨をロシア通貨のルーブルに移行させる計画だそうです。
 こうして、ロシア・ルーブル圏を広げる作戦ですね。


 アメリカ国防総省の高官が、ロシア軍がジョージアに駐留させている部隊を援軍としてウクライナに送り込もうとしていると指摘しました。
 一方、ウクライナにはジョージア人義兵軍が組織されています。

 ベラルーシ政府当局は、ウクライナで義勇兵としてウクライナ支援(ロシア対抗)をしているベラルーシ人50人を刑事訴訟する構えであることを明らかにしました。


 ロシアのボロネジ州の地方議会でニーナ・ベリャーエワ議員は
「わたしはロシア大統領が決定したことに反対だ。ウクライナ領内で今行われていることは、戦争犯罪だと思っている。」
と発言しました。
 ボロネジ州の州の境界はウクライナ国境と接しており、ルハンスク人民共和国に近いです。
 またボロネジは第二次世界大戦で激戦地となり、ドイツ軍に占領されていた時期もあります。


 ウクライナ大統領は24日のEU首脳会議で行ったオンライン演説でハンガリーの首相に対し、
「ハンガリーがロシアのエネルギー部門に対する制裁の拡大を支持しておらず、ウクライナ上空の飛行禁止区域の導入にも反対し、その領土のキエフに武器を届けることを許可していない。誰の味方に付くのかはっきり決めるべきだ。」と非難していました。
 それに対する返答として、今日、ハンガリー首相はウクライナからの訴えを「国益に反する。」として拒否しました。
 ハンガリー政府は「ハンガリーはこの戦争に巻き込まれたくない。このため、ウクライナへの武器供与は認められない。ウクライナ避難民を50万人以上受け入れてきたが、ウクライナに対する軍事支援やハンガリー経由での武器供与は拒否する。ウクライナに武器を供与すれば、ウクライナのザカルパッチャ州に住むハンガリー系少数民族に危険が及ぶからできない。」
と主張しました。
 またハンガリーはロシア産天然ガスと原油をこれからも輸入し続けることも発表しました。
 同じEUそしてNATO加盟国と言っても、細かいところで足並みは揃っていません。


 ロシアの将官のうち7人目が死亡したと西側諸国当局が発表しました。
 他にも1人の将官がウクライナ侵攻の戦略ミスの責任を取らされ、解任。
 チェチェン人による特殊部隊の将軍も戦死。
 未確認情報ですが、ロシア陸軍の第37自動車化狙撃旅団の司令官が、部隊に大損害をもたらしたとして、部下の兵士の戦車にひかれて殺害されそうです。
 自分たちの司令官を殺して、その後その部隊所属の兵士たちはどうしたのでしょう?


 3月11日から姿を公の場で見せなかったロシア国防相のショイグ氏が今日、軍幹部らとの会合に姿を見せました。
 心臓の具合が悪かったとか、古い映像を使った作られた映像では?という憶測が出ていますが、報道されたテレビ映像を見た限りでは、確かにあまり元気がなさそう(本当に心臓の具合が悪いのか、病み上がりなのか?)という表情で、話の内容も予算の話とかで、本当に今日撮影された映像なのかはっきりしませんでした。


 ロシア国防省は25日、記者会見を開き、親ロシア派が支配するウクライナ東部の地域での軍事的な成果を強調し、特別軍事行動の第一段階の主な目標は達成されたとしました。その上で、東部のドンバス地域の解放に集中すると述べました。

 ベラルーシ大統領は、今日、ドンバス地域からベラルーシへ避難した子どもをホッケーの試合に招き、おもちゃをプレゼントしました。

 ポーランド入りしたアメリカ大統領は、ウクライナ避難民と面会し、またウクライナ閣僚と会談、演説しました。

 ポーランド国境に近いウクライナのリヴィウで今日3回の爆発音が聞こえ、黒煙が上がりました。リヴィウ州知事によると、燃料貯蔵施設と工場がロケット砲の攻撃を受け、5人が負傷しました。ワルシャワでアメリカ大統領が演説をしているときに攻撃があったそうです。

 ロシアの「なりすまし二人組」ボバンとレクサスが、先週イギリスの国防相にウクライナ首相になりすまして、電話をした事件ですが、この2人は通話の内容をYoutubeで公開しました。
 偽のウクライナ首相が「ロシアから身を守るために核開発を始めようと思っている」と述べるとイギリス国防省は、「ロシアはそれを本当に嫌がるでしょう。大きな問題については、私は我が国の首相と話し合う必要があります。」と返したのですが、ボバンとレクサスは録画を編集して「原則的にはウクライナがとる選択を支持する」という発言がつなげられていました。
(そんな編集をするからますます非難されるんですよ。しかもボバンとレクサスはロシア人でしょ。)
 先程イギリス側からの要請を受けて、Youtubeは該当する動画だけではなくボバンとレクサスのチャンネルを全て削除しました。

 アメリカ連邦通信委員会は25日、ロシアのインターネットセキュリティー会社カスペルスキーを国家安全保障上の脅威と見なす通信機器・サービスのリストに追加したと発表しました。 
 ネットセキュリティの会社が国家の安全保障を脅かす脅威になるとは・・・


 ロシア軍等が平和維持を行なっているアルメニアとアゼルバイジャンの係争地ナゴルノ・カラバフでアゼルバイジャン側が停戦条約違反のロシア管轄区域に侵入しました。 ロシアは非難しています。ロシア軍をウクライナに注力しようとしているこの時期を、アゼルバイジャン側は狙っていたのかもしれません。

 
 セルビアは、国民の多くがロシアのウクライナ侵攻を支持しており、政府は侵攻を非難しているもの、対ロシア制裁は拒否しています。
 ロシアはセルビアから独立を宣言したコソボに対する国連の承認を阻止しています。
 そのコソボ周辺にセルビア軍が集結しつつあるそうなのですが、これも今回のロシアによるウクライナ侵攻の余波なのでしょうか。


 水雷らしき浮遊物が発見されたボスポラス海峡が一時的に閉鎖され、船舶の航行ができなくなっていましたが、今日再び航行できるようになりました。
 誰が水雷を浮かべたのか詳しい報道は見つかりませんでした。


 19日にTBSが放送したベラルーシ大統領へのインタビューについて、日本人視聴者の反応はとても活発だったので、その一部をご紹介します、という報道をこちらで流しています。
 例えば「ベラルーシ大統領の話は力強かった。政治のリーダーはこうでないと。」「難しい問題にすぐさま答えている。」「岸田首相はこんなふうにしゃべれないだろう。」「日本人なら手元のメモを見ながら話す。ベラルーシ大統領は自分の言葉で即答していた。」「事前に日本のことを学んでいたのが分かる。」「番組は役立った。」「このインタビュー番組の拡散希望(英語字幕つけてください。世界に拡散希望)」「大統領は直球で答えていた。」「今まで残酷な独裁者だと思っていたけど、ちがった。」「周りの役人の手を借りずに質問に答えていた。」「プーチンの操り人形だと思っていたけどちがった。」「話をするのがうまい。」「オーラがある。」「大統領は賢い。強い。」「日本の政治家より上。」「ウクライナ大統領より上。」という日本人のコメントがあったと報道しています。

ベラルーシのコロナウイルス感染者958492人。死者数6778人

2022-03-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月26日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は958492人になりました。1日の新規感染者数は1404人です。しかし、新規検査数は13356件です。

 死者数は6778人です。

 955556人が回復しました。

 1280万件を超える検査数となりました。

2022年3月25日。ウクライナ侵攻から30日目

2022-03-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月25日。
 またベラルーシ国内で鉄道テロ計画です。
 ベラルーシ国内の鉄道の自動化制限装置の電源を切って、鉄道の運行を混乱させ、事故を誘発させる計画について、実行する役目だった男がベラルーシKGBに出頭し、詳細を話しました。
 テロの一味についても証言したので、これを元にテロ組織のメンバーが次々と逮捕されるでしょう。
 ベラルーシの一般市民を巻き込むのはやめてほしいです。

 今日は1918年に建国されたベラルーシ人民共和国の建国記念日「意思の日」です。もちろん現政権はそれを認めていません。(ウィキペディアでは「自由の日」と翻訳されていますが。)
 そのため今日、反政府テロやデモが起きるのではないかと心配されています。


 ロシア国内で機密情報をウクライナに教えたロシア人が複数名、逮捕されています。
 ハバロフスクの住人という報道もありましたが、ウクライナからそんなに離れている場所でもスパイ活動をしているということでしょうか。


 ベラルーシ大統領はYoutubeなど有害なメディアやSNSコンテンツをブロックするかもしれないと発言しました。


 EUはロシアが提案(強制)しているロシアの天然ガスの支払いをロシア・ルーブルではしません、と発表しました。
 これからどうなるでしょうか。おそらくロシアは「じゃあ、もうガスを売りませんから。」と応えると思います。


 ベラルーシ大統領は、ベラルーシがウクライナでの軍事行動に参加したとかロシアに援軍を出したとか、噂が流布されているが、それはベラルーシをわざと巻き込もうとしている外国勢力の挑発であり、そのような理由でベラルーシは参戦しないと述べました。
 そしてベラルーシが戦争に引き込まれる唯一の機会というのは、ベラルーシに直接攻撃が始まったときで、それは当然祖国防衛の行動を始めるに決まっているとも述べました。
 攻められなければ、攻めないという姿勢です。
 正しいですね。逆に言えば、参戦する理由は一種類しかないと、明言しています。


 ベラルーシ野党リーダー、チハノフスカヤ氏はワルシャワで開催されたベラルーシ人コミュニティーの会合で、ベラルーシ兵はウクライナ人がベラルーシ人の兄弟姉妹であり、ロシアのウクライナ侵攻に参戦したくない、ウクライナの義勇兵となった亡命ベラルーシ人については、とても誇りに思う。ウクライナの独立だけでなく、私たちの未来も守っていると称賛しました。
 仮に今回の侵攻に失敗して、ロシア大統領が権力の座から去ることになり、体制が激変すると、ベラルーシ大統領は後ろ盾がなくなるので、ベラルーシ政権もひっくり返る可能性が出てくるのです。そのきっかけになればと亡命ベラルーシ人義勇兵は今、ウクライナ人とともにロシアを相手に戦っているのです。
 ベラルーシ正規軍の兵士に対しては、ロシアの味方をしないでとチハノフスカヤ氏は訴えています。アンケート調査をしたわけではないですが、おそらくベラルーシ兵士の多くが、参戦したくないと思っているでしょう。ベラルーシが参戦しても、対してロシアの応援にならないし、つまり勝ち戦になりそうにもありません。


 ロシア国防省の今日、ロシア軍人の損失は、1,351人の軍人が死亡、3,825人が負傷だと公式の発表をしました。ウクライナ政府や西側諸国の試算では死亡したロシア軍人は7000人から1万人以上と見られています。
 さらにロシア国防省によると、ウクライナ軍の損失は約3万人に達しているそうです。内訳は死亡が1万4000人。負傷者は1万6000人です。
 また、ルハンスク人民共和国の領土の93%とドネツク人民共和国の領土の54%がすでに解放されたと報告しました。ロシアの特別軍事行動の目的を達成しつつあるということです。


 この一ヶ月の間に、ウクライナからベラルーシへ避難した人は6000人に上ると、ベラルーシ国営メディアが報道しています。
 (6万人でも60万人でもありません。6000人です。)
 ロシアに強制移住させられたウクライナ人より、よっぽど運がいい人たちかもしれません。
 ベラルーシに親戚がいる人もたくさんいますし。逃げられるウクライナ人は逃げるほうがいいですよ・・・。でも、ロシアと同盟国であるベラルーシに助けを求めるのは断固拒否するウクライナ人も大勢いると思います。それに経済危機がここでも始まりそうで安住の地にならないです。


 ベラルーシ国営ベラビア航空は、テルアビブとミンスク間のフライトを停止しました。ロシアのクラスノダールとのフライトも停止しています。
 
 ポーランド大統領が載った政府専用機が、緊急着陸しました。大統領などに被害はありませんでした。

 スペインの物流関係者(長距離トラックの運転手など)が燃料高騰に反対するデモ集会を行いました。


 避難場所になっていたマリウポリの劇場で16日砲撃を受け、死亡した人が300人に上るとマリウポリ市議会が発表しました。救助活動もロシア軍の攻撃でままならず、攻撃直後は生きていた方もいたのに、亡くなった方もいると思います・・・。
 マリウポリ市長は市から退避。
 ロシア軍が教会を占拠して、マリウポリの占領基地にしたようです。
 これからマリウポリ市民はどうなるのか・・・生き残った人のうち、労働ができそうな人はロシアの遠隔地に強制移住させられると思います。
 労働力になりそうにない人(主に高齢者)は・・・


 3月23日の記事に投稿しましたが、ロシアのベルゴロド州の村の1つにウクライナ側から撃たれた砲弾が命中し、住民が負傷したニュースの続報です。今日、死亡者1名と発表されました。
 死亡したのは従軍聖職者だったそうで、このニュースもロシア正教会が発表しました。
 おそらくふだんは教会の神父だったのが、特別軍事行動のために従軍することになったのだと思います。
 ベラルーシ軍もそうしているのですが、軍事行動の出発前に正教の兵士には、聖水を神父がふりかけて、安全祈願のお祈りをするのですよ。
 そのために従軍神父が存在します。
 
 
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者95万7088人。死者数6767人

2022-03-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月25日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は957088人になりました。1日の新規感染者数は1488人です。しかし、新規検査数は14899件です。検査数は増えたのに新規感染者数は減ったので陽性率が下がりましたね。

 死者数は6767人です。

 954026人が回復しました。

 1279万件を超える検査数となりました。