【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

三すくみ?

2018-09-25 06:59:14 | Weblog

 世間ではふつう「失敗」より「成功」の方が高く評価されます。しかし「努力無しの成功」は「単にラッキーだっただけ」とむしろ否定的に扱われます。しかし「努力」は「失敗」するから必要になるものです。すると「努力の末の成功(失敗だらけの人生)」を「努力無しの成功(失敗の無い人生)」の下に置くべきなのでしょうか?

【ただいま読書中】『地球がもし100cmの球だったら』永井智哉 著、 木野鳥乎 絵、日本科学未来館 協力、世界文化社、2002年、900円(税別)

 タイトル通り「地球がもし直径100cmの球だったら」という仮定で「地球」を眺めてみましょう。そうしたら……
 「地球」は両手で持てる大きさです。表面は意外なほど滑らかです。富士山の高さはわずか0.3mm、エベレストでも0.7mm。大気の厚みはわずか1mmです。国際宇宙ステーションは地表から3cmの所をぶんぶん周回しています。海の深さは平均で0.3mm。海水の量は660ml、淡水は17mlですが、そのうち12mlは氷の形で保存されています。
 空気の厚みが恐ろしいほど薄いことに私は驚きます。大気汚染や地球温暖化ガスの放出が地球環境に深刻な影響を来しやすい意味が「目に見え」ます。
 熱帯雨林の面積は30cm×30cm。そこから1年間で大体3cm×3cmの面積(日本全体の40%に相当)が、開発や破壊で失われています。
 私たちは「自分の感覚」で捉えられないものは、ついつい「無限にあるもの」と勘違いしがちです。しかし、地球を「自分の感覚で捉えられる大きさ」に縮小することで、「地球で何が問題なのか」がわかりやすくなりました。わかったら、次は何をすれば良いのでしょう?