【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

洗えないスーツ

2018-09-04 07:04:30 | Weblog

 洋服屋の店頭に「洗えるスーツ」と宣伝がありました。「洗えるスーツ」の否定形は「洗えないスーツ」になります。だけどどんなスーツでも取りあえず「洗う」こと自体は可能ですよね。結果は毛玉とか型崩れかも知れませんが。そういえば昭和の昔にはセーターも「洗えない」ものだったのが、アクロンが発売されて「手洗いができる」ようになったのを思い出しました。アクロン発売前には、一般家庭ではセーターはどうしていたんでしょうねえ。

【ただいま読書中】『灯台に恋したらどうだい?』不動まゆう 著、 洋泉社、2017年、1400円(税別)

 「灯台に恋した」人が、その魅力をたっぷり語っています。
 あばたもえくぼと言いますが、恋をしたら何でも魅力になります。たとえば不便な場所にあることは「わざわざ行って会える」達成感になります。また、さまざまな場所に灯台があること自体が「旅をする目的」になります。建築資材の材質、形(「デザイン灯台」という公式に海上保安庁に登録されたものもありますが、種子島のはまさにロケットの形です。これは私も見に行きたくなりました)、フレネルレンズかLEDか、光り方(すべての灯台が違うパターンで光るようになっています)、灯台守の生活(ただい日本では2006年からすべての灯台が無人化されました)、灯台を見るベストの時間帯(著者は点灯直後が大好きだそうです)……
 「灯台ハグ」「灯台を食べる」「灯台を集める」灯台ファッション」など、文字だけ見たら首を傾げてしまう言葉も次々と登場します。何かに夢中になれる人生は、それだけで素晴らしいものだと思いますが、それを「恋している」と言い切れるのは、ちょっとうらやましくも感じます。私も好きなものはありますが、恋しているとまで言えるかな、なんて思いまして。


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