のんびり・・・いそいそ~(*くうかんあそび*付き)

なんとか音楽の勉強を続けているちょっと変な主婦兼ピアノ指導者兼ボランティア演奏者の日常。取り留めのない駄文揃い。

上野へ

2017-04-02 09:17:05 | がいしゅつ
今年の関東の桜は開花宣言から長~~~持ちしてますねぇ。
寒の戻りっていうのか、もうそろそろ春という気候からの寒さが
こんなに体に堪えるとは・・・40後半のぼやきなりでございます。



先週はレッスン休講日が多かったので、上野に行ってきました。
ベネチア派の絵画展、テッツィアーノを観に。


上野はかなり久しぶり・・・前回はモネ展を観にいったときかな?
しかもこれ、いつ頃開催された美術展かもう記憶にない・・・
たぶん2年位前だった気がするんだけど。
確かスタバはあったしなぁ~~~~~・・・wこんなことでいいのか??


いずれにせよ、前回も確か時間がなくて速足見学だったと思う。
今回も午後に振替レッスンが予定されていたので、
自宅を8時前にでるというタイムスケジュールだったのだけれど
果たして上野に9時に着いた。


都美術館は9:30開館。
駅で事前にチケットを購入し、トイレに入ってのんびり歩いても15分は暇だった。
いつもは東門だかからグイグイ入るのだが、今回はさすがに正門に並んだわい笑
平日の朝一だというのにそこそこの数のお客さんが4列に並んで開門を待つ。
日頃から大したことはしていないのに、
時間を惜しんでガタガタ下品に動いているので
こういう何もしない時間が苦手になってしまった。
読みかけの本を持ってくればよかったと心底思う。



閉ざされた門の向こうから、スーツ姿の男性が数人やってきて
9:30開門予定だとこちら側に伝えた。
あと15分。あーーーー暇だ~~。
斜め後ろに並んでいた女性二人の会話が嫌でも耳に入ってくる。
どうもこの場に居合わせた同士らしい。
経済的に余裕のある老婦人と学生らしい若い女性。
老婦人が一方的に身の上話をしている様子が伺え、
相手の若い女性の忍耐強さを心の中でそっと讃えてしまう。

数年前なら私もそんな風に対応できたけれど、
今は何だか自分のことで精いっぱいなのだ。
若さを無駄に使っていないその女性は、
きっとしっかりした家庭で育てられたんだろう。

3月下旬の朝9時過ぎ過ぎにもかかわらず、空気は暖かめ。
所在なく並んでいるだけの私にとっては、大変ありがたい。


間もなく開門。
肝心のティツィアーノ・・・というか
ベネチア派の絵画は個人的にはまあまあといった印象だった。
ティツィアーノ単独の作品は意外に少なく
何となく物足りないまま時間帯的に空いていることもあり、
30分ほどで会場を出ることになった。
いつもは印象に残った絵画の絵葉書を数点買い求めるが
今回はそれもなし。
いずれにしても「聖母子」のタイトルが多い美術展。
こういったモチーフが多い画家の作品を見るときには
事前にキリスト教に関係する美術史とかを知っていないと
若干物足りない鑑賞になっちゃう。
今回もまさにそのパターン。
だから受容する側である私のスタンバイがまずかったのだと思う。
それでもテッツィアーノの「フローラ」とか観ると、何かいいなと感じるものがある。
今回の中では「マグダラのマリア」が一番好きだ。


桜並木はまだ開花2分咲きといったところか。
せっかく来たのだから通り抜けるだけでもいいから桜を観よう。
そう思ってきたのだけれど、花の状態はまだまだ未熟か。
1本だけ人々が群がって記念撮影をしている樹木あり。
色も違うし・・・近寄ってみれば、おそらくそれは桃の花w
記念撮影をしているのは外国人観光客だ。
せっかくはるばる日本まで来たのだ。桃でも咲いていてよかったよ。

上野は来るたび姿を変えている。
昔のうさん臭さ・・・
幼いころこの時期には傷病軍人(?)も見かけたことがあるし
アメ横の周辺はわけのわからない湿っぽさもスリルもあったし
美術館周辺ではホームレスの人が陣取っていて
今のようなカフェはほとんどなかった。


今ではアメ横自体はともかく、他の繁華街とそう差異はなくなってきているのかなぁ?
私は子供の頃、母に美術展やらに連れてこられた折の
上野の奇妙さが今でも印象に残っている。
公立の建物が点在する中で妙に人間臭い場所も同居していて
一種の異界だった。

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