のんびり・・・いそいそ~(*くうかんあそび*付き)

なんとか音楽の勉強を続けているちょっと変な主婦兼ピアノ指導者兼ボランティア演奏者の日常。取り留めのない駄文揃い。

節目

2006-06-26 16:26:24 | おんがく
ここのところ微妙な(ちょっとした)節目を迎えている。


先日の記事に「ピアノカバーの注文」をしたとエントリーしたが
このピアノカバーはもう20年も愛器を守っていた代物だ。
その間にワタシは受験あり、試験あり、研修あり、恋愛あり。
そして労働者であり(笑)、先生であり(ピアノ以外に色々教えた)、
新婚であり、親元を離れてアパートに住み
新築して戻って、母になり・・・
人間関係も随分様変わりした。

愛器と共にワタシの人生の半分以上を一緒に過ごしてきたカバーだ。
新しいカバーが届き、破棄する段になって
その退色してズタボロになった布を見ているとなんとも懐かしいような
複雑な気持ちになった。

反面思い切って新しいカバーに交換してみると
「今度カバーを買い換える時は50代だな・・・
などとなんとも妙な気分になった(笑)。
もしも次回交換するときが来たら、多分今と同様に
30代からの自分の人生を懐かしく思い起こすことだろう。


実はワタシの愛器(カワイ CA-60)は
もう1つガタが来ている部分がある
説明しにくいのだが、譜面台の譜面を置く部分に
革(?)が貼ってあるのだが、そこもズタボロ
以前調律師さんが来た時に
「ここだいぶ剥がれているのでボンドで貼っておきますね~」
と修理してくれた事もあったのだが
さすがにもう限界が来ている。
この革を手芸屋さんで買ってきて、貼るしかなさそうだ
なんせ譜面を置くところなので
革のクッションがなければ、めくるたびに思い切り楽譜が痛みそう


で、その頼りにしてた調律師さんなのだが・・・。
アップライト時代も含めてだから
もうかれこれ30年近く(!)はお世話になっている方なのだが
なんと楽器店の嘱託社員を退職されたらしい
つまりウチには楽器店の依頼で仕事に来ていたわけなのだ。
実は6月はウチの年1回の調律の季節。
先月から納税関係の出費が始まり
とどめは6月の調律・・と出費のオンパレードのトリを
ここ数年飾っていたので(笑)
「そろそろトリが来るな・・・。」とにらんでいた。


でもほほ毎年正確に時期を見計らってかかってくる電話が
今年はまだなかった。
もしかして、Iさん(調律師さん)具合でも悪いのかな?
そう思っていた矢先に
楽器店から別の調律師さんから連絡がきたのだった。

年に1度しか会わない調律師さんだが
小学生の時からお世話になっていたので
退職されたと聞いたときはさすがに悲しかった。

「私でよろしければ調律に伺いますが・・・」
別の調律師さんにそういわれたが
さすがに、じゃあお願いします、ということもできなかった。


ここで問題発生。
Iさんの自宅の連絡先は知っているのだが
このまま再度お願いするか、または楽器店に新任の方を頼むか
師匠に他の調律師さんを紹介してもらうか。
実は今結構悩んでいる。
Iさんは仕事が丁寧だったのだ。
最近は雑な仕事をする調律師もいるようだし・・・。
でもIさんは退職するくらいだから結構なお年だ。
ここで継続しても後何年来てもらえるか?
それに年輩になるとどうしても聴力は低下するようだし・・・。


ワタシはピアノの調整には特にこだわりがない。
音程さえちゃんとしていれば気にしない。何でも弾けちゃう(笑)。
多少タッチに注文をつけたり
梅雨時に鍵盤がきしんだりなどの不具合が気になるくらいだ。
だから本当はどなたでもいいのだろうとは思う。

でもレッスンは来週だからとりあえず師匠に相談して決めることにした。


カバーに譜面台に調律師さん。
1つ1つは大したことではないのかもしれないのだが
実は今まで黙々と
ワタシのピアノライフを支え続けてくれた役者さんたちが
微妙な余韻を残して去っていく。
ワタシもそろそろ古い衣は脱ぎ捨てて、新しい演奏スタイルにならなきゃ。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
丁寧な調律師さん。 (芙蓉)
2006-06-26 22:54:55
ピアノとはどうしても長いお付き合いになるので、思い出がいっぱい詰まっていますよね。

実家のピアノは私がうまれる前、母がお嫁入りに持ってきたピアノなので、母、姉、私のすべての思い出が凝縮しています

実家の調律師さんも、最初はお店からの紹介でしたが、同じようにお店をやめてフリーになられ、我が家はそのままその方にお願いしています。理由はやっぱり調律がとても丁寧だからです(お店からお願いしていた時よりも、やはりお値段はあがりましたが)。

アメリカに来てからはアップライトのせいかもしれませんが、調律が1時間ちょっとで終わってびっくりしました
返信する
芙蓉さん (みゅーず)
2006-06-27 21:35:43
すごいです~!お母様の持ってこられたピアノがあるんですね!

ということはお母様も音楽家ということなんですね。素晴らしいです~



昔のピアノってどんな音がするんでしょうね。何だかとっても興味がわいてきてしまいました(笑)。それにしてもお母様、お嬢さん2人をちゃんと音楽の道に進ませて・・・尊敬です。ワタシは自分のムスメを音楽の(特にピアノ)の道に進ませることが、こんなにも困難な事だと思いませんでした



今まで来て頂いていた調律師の方は2時間~3時間ほどでグランドを調整していかれました。必ず掃除機を用意してくださいといわれるので、恐らく掃除もしてくださっていたのでしょうね。

芙蓉さんのおっしゃるとおり、1時間ほどで仕事を終えられる方も多いそうです。

我が家のピアノは購入してかなりの時間を経過しているのでまだいいですが、新品のピアノだと入念にやっていただかないとどこか不具合がでそうですね
返信する
ウチは (まっちばこ)
2006-06-28 14:53:57
調律は毎年いつだったでしょうか.. 暑くない時だということだけは覚えているのですけれど...



しかし、ピアノカバーに調律師さんと決してデジタル技術で片付けられない問題ですね。
返信する
まっちばこさん (みゅーず)
2006-06-28 21:06:53
もしも楽器を維持していくつもりなら、調律だけはしておいたほうが無難かもしれません。

湿気がはいって虫がついたりしますし、そうなると残念ながら修復するにも相当な費用がかかってしまいますから・・・確かいいピアノだったと記憶していますから、是非大事にしてあげてください♪



ピアノカバーはオーダーだそうです。今はこの型のピアノはないようですし(勿論中古ならあると思いますが)、仕方ないんでしょうね

調律師さんも良いめぐり合わせがあるといいのですが・・・確かに楽器はアナログな部分が多いですね(笑)。不確かなものですが、この時代は逆にそういうものが大事にされていくのではないかと思います。
返信する