塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

移籍金0の選手はそんなに魅力的だろうか

2016-11-19 21:33:20 | 日記
 日本のメディアは

 「本田は代表引退なのか?」
 「ミランから今冬移籍するのか?」

 と騒ぎます。

 それは契約の問題が如実であり、移籍金0で獲得できる機会があるならば、という考えですよね。

 そもそもミランも彼を移籍金0で獲得していますし、その前にはラツイオとの契約が破断、CSKAが移籍金0で出て行った本田に嫌悪感を抱くなど、お金の問題はややこしいものです。

 Jが新契約で多くのお金を得ることは確かです。

 一方で移籍金0はよく考えることも必要でしょう。

 それは彼らが前所属先から不要とされたのか、それとも中村俊輔のように、選手本人の意思をクラブが尊重したためなのか、この辺りはGMがよくよく調査すべきです。

 また移籍金は0かもしれませんが、給料を含む諸費用は考えないといけません。

 イブラヒモビッチは確かに1年契約ですから、マンチェスター・ユナイテッドを離れるかもしれません。

 しかし、ユナイテッドが彼に支払う報酬、そしてクラブが準備したホテルが気に入らず、シティの選手御用達のホテルに鞍替えするなど、クラブは相当なお金を彼に費やしています。

 移籍金0は、手放しでは褒められないと思います。

 当然国内でも移籍金が発生しない例もありますし、外国籍と日本人選手、どちらも注意深くかんがえるべきでしょうね。
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オーソリティと対峙することになったなら

2016-11-19 21:05:12 | 日記
 この前ご紹介した開高健の著作「知的な痴的な教養講座」の中で、彼は漱石の作品に触れています。

 かいつまんでいえば

 「猫は面白いが、そのほかの作品にはピンとこない」

 というもので、同時にまだ日本国籍取得前のドナルド・キーン氏、そして獅子文六も同様の意見だったと記しています。

 僕は正直漱石の作品に触れてきておらず、ただ僕が感じることは

 「草枕の冒頭の鮮やかな美しさ」

 という点のみです。

 高校の教科書で「こころ」が登場するのは、今も変わらないでしょうが。

 この一文を読んで思うことは、自分の感性を大切に、ということです。

 文学でも映画でもサッカーでも

 「オーソリティの言うことだから」
 「僕はアマチュアだから」

 と考える必要はないのではないか、ということです。

 確かにオーソリティの言うことは含蓄がありますし、その領域は戦術から様々な範囲まで及びます。

 でも、僕らが持つみずみずしさ、発案を彼らが持ち合わせているとは言い切れませんし、だからこそ感性は必要だと思います。

 かつて日本人は

 「僭越ながら申し上げます」
 「拙者、何々と申す」

 というように、相手を尊重し、自分が一歩下がることで意見を述べてきました。

 サッカーだろうがなかろうが、まず相手の意見を咀嚼し、自分の意見を伝えることを心がければ、オーソリティも聞く耳を持つ、そんな気がします。
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ホンダのディーラーで車ではなくサッカーを考えた

2016-11-19 14:43:27 | 日記
 先ほど、弟の代理でホンダ自動車まで出かけてきました。

 弟はホンダの車を所有していますが、今日はそのディーラーのお客様感謝ディだったんです。

 ただ、彼は今日仕事だったので、たまたま昨日と今日、2連休だった僕が代理で出かけたというわけですが、訪れて感じたことがいくつかあります。

 (本田がCSKA時代、チャンピオンズ・リーグのセビージャ戦、鮮やかはFKを決めた際に、HONDAが世界を駆け巡りましたね)

 1・応対が女性か男性か

 エントランスから入店し、帰宅するまで女性の方が説明をしてくださいました。

 恐らく従来は工場でもディーラーでも、車の販売は男性が重要視されていたのでしょうが、確かに女性の受付は華やいだ印象を持ちます。

 Jリーグ各クラブ、日本サッカー協会で男女比がどれくらいか定かではありませんが、頭数を合わせるだけ、という批判もありますが、女性の登用で風景が変わることは間違いないと思います。

 そのためには登用される側の感度も必要ですし、パルセイロ・レディースの本田さんのように、責任者としての振る舞いに隙が無い方も当然います。

 2・素足感覚という言葉

 山梨学院大学時代、教習所通いを始めた僕は、劣等生の中の劣等生でさっぱり運転技術が向上しません。

 ですから、少しでもアクセルペダルの感覚が確認できるように

 コンバースのチャックテイラー
 ヴァンズのスリップオン

 を履いて通ったものです。

 一度、大雨の日に当たってしまい、靴下が濡れて大変な思いをしましたが、サッカー選手が希望する素足感覚は、軽量化だけでなく、ソールの作りと形状にもあることを、今更ながら思い出した一日でした。
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アディダス、ユナイテッドにある意見を提示

2016-11-19 00:31:45 | 日記
 クラブにとって、金は出すが口は挟まないオーナーほど、ありがたい存在はないと思います。

 インテルのモラッティ、ミランのベルルスコーニ、パレルモのザンパリーニのように、口を出す会長がとりわけイタリアに多かったのは、何だか不思議な気がしますが。

 それだけお金を提供することはシビアということであり、現状のインテルを考えれば、なるほどピレリが呆れてしまうのもわかります。

 モラッティはミラノにいる
 トヒルはインドネシアにいる

 ファンが温度差を感じるのは当然です。

 一方でスポンサーも、クラブの成績に口出しするようになったと言わざるを得ません。

 アディダスは今季もユナイテッドがチャンピオンズ・リーグへの出場権を得られないようであれば、来季のスポンサー料を30%減額すると指摘しています。

 これはアンブロ、ナイキの時代には考えられなかったことです。

 そもそも感じることは

 1・ナイキ、アンブロはアディダス同様、成績に応じて支払額が変わる契約だったのか
 2・アディダスは10年という長期契約のために、リスク・マネージメントを徹底したのか
 3・ファーガソン勇退後の混乱を見越してのものなのか

 これらがどこか釈然としません。

 ただ、モウリーニョの就任に伴い、成績はこれ以上下降はしないだろうと考えられていましたが、現状はアディダスが顔をしかめるのもわかります。

 アディダスはトップ・オブ・トップとの契約を目指しているのでしょうが、ヤコと交わしたレヴァークーゼンのような、中堅クラブとの契約を残した方が、コマーシャルという点では良いようにも見えます。

 それだけプレミアの競争は厳しいという意味ですし、一方でリバプールがクロップという正解を当てたようにも感じます。
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ディアドラが訴える、イタリア製の魅力

2016-11-19 00:08:22 | 日記
 集英社文庫から刊行されている開高健の「知的な痴的な教養講座」の162ページに、ジャック・ダニエルのCMについて言及しています。

 ジャック・ダニエルはテネシー・ウヰスキーであり、僕は幾何かブラック・コーヒーに垂らすだけで風味が増すと思いますが、この文庫が刊行された当時1992年当時、彼らは往年の製造方法をCMで見せたそうです。

 開高健は、ジャック・ダニエルのような需要がある企業が、昔ながらの製造だけで需要を満たしてはいないだろうし、訪問者むけに昔ながらの製造工程は残しているのだろう、と語ります。

 一方で往年の製造工程を表現したCMに関しては

 「この嘘は美しい」
 「(中略)凡庸な真実よりもきれいな嘘の方が、しばしば人生には必要なんだ」

 と指摘します。

 僕がこの文庫を幾度も読み直してる中で、今回ひらめいたのがディアドラです。

 今、ディアドラは公式ホームページ上で、名品ブラジルの復刻改定を映像公開しています。

 断っておきますが、これは嘘ではなく、登場する従業員は全てイタリア本社で働くイタリアの方です。

 ディアドラもすべてがイタリア生産ではありませんし、お世辞にも契約選手が増えているという話は聞きません。

 しかし、その映像の中には

 「イタリア製という美しい響き」
 「ディアドラが持つ審美眼」
 
 簡単に言えば、ディアドラの持つ誇りが垣間見られることが感じ取れることが、格別ファンではない僕ですら、深い感銘を受けるのです。

 僕の所有品の中にもイタリア製はいくつかありますが、やはるメイド・イン・イタリーという言葉の響きは格別であり、だからこそイタリア生産を公開したディアドラの意地を感じるのです。
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