こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

晴耕雨読と言うけれど。

2020年07月21日 | エンターテインメント
雨が続きます。
この季節、なぜか読書とならない。
ハードディスクに貯めた映画があって、雨で外に出られない時は
映画鑑賞でしょ。
そうは言いつつ、カッパを着て草むしりと言うのもある。
カッパで草むしりも嫌いではない。土が湿っているので草は抜きやすい。
ドロドロになって雨の中の作業って、やってる感があるのである。
草が伸びてくると、風通しが悪くなるし、小動物が姿を隠しやすくなる。
このところ、タヌキかアナグマにトマトを食べられている。
彼らのレストランでは困るのである。

さて、「愛の不時着」のヒロイン、ソンチェジンが出ている「私の頭の中の消しゴム」
を、netflixで見てみた。
またしても純愛ではないか。
北朝鮮と韓国の壁、と言うのは男女の愛の障害としては最も強力な感じと思っていたけど、
若くしてアルツハイマーになるなんて、これまた強烈な愛の障害だ。
純愛には障壁が必須アイテムなんだと思ったね。
純愛はもうういいや。私向きではないと思った。

「ニューヨーク、最高の訳あり物件」と言う映画が面白かった。
ドイツの女性監督マーガレーテ・フォン・トロックの作品だ。
ネタバレしてしまうけど。観たい人はここから読まないで。
お盛んなリッチなおじさんが、現在若いモデルにご執心で、
振られた女性と、元々妻が広いアパートの一室に同居すると言う話だ。
要はアパートを売って、慰謝料として折半しろと言うのだろう。

純愛とはかけ離れている生な現実感がある。
元妻と元々妻のやりとりも面白かったけど、そこに元々妻の娘親子が登場して
物語が展開する。
元々妻は文学博士で、文学は「愛と復讐」と娘に言い聞かせてきた、
元々妻にとって、男への復讐は元妻と元々妻が仲良くなることだと思っている節があった。
元妻はファッションブランドを立ち上げる元ファッションモデル。
まだ現実を受け入れ難く、愛の幻想にに縛られている。
そう言う苦しさもよく描かれていた。
観ながら、女性監督だろうな、と思っていたけどやはりそうだった。

二人の関係性を娘が上手く変えていく。
お互いに辛辣な言葉のバトルがあるのは当然だよね。
その辺が面白い。
結局、最後は男は若いモデルと破局。よくある話だ。
種族保存の法則は我等を熱く異性に向かわせるけれど、
熱が冷めたら、友達関係になるべきかもね。
時折、映画を見ていて、若く熱かったあの頃はとうに終わっちゃったと思うけど
今がいい。そう思う。
たまたま、何かの加減で隣に旦那というおっさんが一人いる。それだけでラッキーかもね。

日本映画の「新聞記者」というのを WOWOWで放送した。
これも面白かった。
日本の女優に全部出演を断られたと言う。
松坂桃李君のことはあまり好きではなかったけど、
この映画に出たことで、私の中では評価が上がったね。
あのシムウンギョンさんで返ってよかった気がする。
妙なリアル感が伝わるのだ。
今まで、政府批判、特にタイムリーな話題なので
日本でこう言う映画が出てきたのは、心底嬉しかった。
アメリカはやるんだよね。ウォーターゲート事件もそうだし
反権力映画は割合すぐ作る。しかし、映画界で頑張っていても
黒人差別は全く改善されてない所など、
権力側はそう簡単に変わらないんだろうね。
黒人とネイティブアメリカンは殺してもいい、と言われてたんだよ。
根が深いね。

でも、やっぱり私は嬉しいな。「新聞記者」を観てそう言う思いが前面に出たね。
映画自体とても良くできていた。夕飯の後で普通は眠くなるけど、姿勢を正して
集中した。ありがとうと言いたい。
いやー、映画は面白いなあ。


コメント
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