ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

日用生活品からオシャレ雑貨まで、洗練されたデザインの竹工芸。三条通の「公長斎小菅」

2012-09-15 | お気に入りの品

昔から良質の竹の産地として知られる京都には、竹籠やお箸など、竹を使った品々を扱うお店がたくさんあります。

竹は、日本人の生活に昔から深くかかわり、竹なしには、日本文化はおそらく成り立たないと言えましょう。例えば、茶道で使うお道具は、茶杓、茶筅、お菓子の取箸は、全部竹製品。また、日本建築には、雨どい、竹垣をはじめ、竹が建築全体に趣を作っています。さらに、弓矢、剣道の竹刀も。時代劇に登場する罪人を搬送するトウマル籠も竹製。祇園祭の山鉾の辻回しにも、竹が活躍。物干しざおも、ザルも、物指も…竹製品を思い浮かべると限りがありません。

もし、竹がなかったら…。きっと日本の文化、いいえ、生活は全く違ったものになっていたことでしょう。

さて、今回、ミモロが訪れたのは、河原町三条の交差点近くにある新しいホテル「ロイヤルパークホテル ザ・京都」の1階に店舗を構える「公長斎小菅」という竹工芸製品のお店です。

1898年に東京の日本橋で創業した「公長斎小菅」。約60年前に、京都へと本拠地を移します。
そもそも店の名は、その昔、6代めが公長と称し、紀州徳川家の御用絵師だったことに由来します。芸術的な才は、代々受け継がれ、今も、独自のものづくりを展開しています。


「モダンな感じのお店ー」と、言いながらミモロは店内へ。

外光がおだやかに店内を照らす、明るい雰囲気のお店です。
「古い町家を店舗にした竹製品のお店を、京都ではよく見るけど、ここはグッとモダンな感じ…置いてある品も、なんかおしゃれ…」と、ミモロは、さっそく店内を歩き回り、次々に製品を見て行きます。


お箸、お茶道具、竹籠、ザルなど、竹の性質を活かした昔からの作られている品々です。

「でも、ここのお店の品って、すごくオシャレ!現代のモダンなライフスタイルのお家にも、ぴったりのものがいっぱいあるよー」と。

サラダボール、ワインクーラー、ランチボックスなど、集積した竹を使い、竹の自然な色合いが素敵な品々。従来の和風の竹製品とは異なり、モダンな感覚が漂います。
「なんかいい感じー」と、ミモロは、それらを置いたキッチンをイメージしているよう。

「あ、ミモロちゃん、いらっしゃーい!」と、現れたのは、このお店の若旦那、常務取締役の小菅達之さん。ミモロの憧れのお兄さんのひとりです。

「何か気に入ったもの、見つかった?」と。「うん、あのねー。これ素敵だなぁーって、思ってたところなの…」


ミモロが、興味をもったのは、すごくスタイリッシュなヘラやフォーク。


「あ、それね。それは、デザイナーの小泉誠さんとのコラボでできた品『minotake』というシリーズ。よく見ると、ちょっとカーブしてるでしょ。それは、孟宗竹のカーブを利用していて、スゴク持ちやすいんだよ」と。ミモロ、ヘラを手に取ります。
「ホント…すごく扱いやすい…これで、朝のトーストに、苺ジャムぬるのいいかも…」
機能性と美しさの両方を備えたステキな品です。

「店の奥の方にも、いろいろあるから、見て行ってねー」と。その言葉に従い、店のちょっと奥まったスペースに。

「わーなんか外資系高級ホテルのインテリアで見たことあるようなスタイリッシュなものが並んでるー」
マットな黒を纏った竹製品は、従来の竹のイメージを変える感じ。


「オシャレな男性の住まいにもぴったりだよねー」とミモロ。

「あ、カワイイ竹籠バックもある」
と、可愛らしいプリント柄の布を巾着のように、中が見えなくなっている竹籠バッグです。

「ホントに、竹の製品って、幅広く作られているんだねぇー」と。

「そうだ・・・お友達へのプレゼント探さなくちゃ…」とミモロは、再び、店内を歩き回り始めました。しばらくして、「あのーこれ、プレゼント用に包んでください…」
ミモロが、見つけたのは、小さなガラスの花瓶。竹がガラスを包むようなデザインになっています。


「よかったー。ここに来ると、なんかおしゃれで、しかも使える品が見つかる…」ミモロは、嬉しそうに、お友達へのプレゼントを抱え、店を後にしました。

*「公長斎小菅」京都市中京区三条通河原町東入ル中島町74 ロイヤルパークホテル ザ・京都1階 電話075-221-8687 営業時間:10:00~20:00 無休
インターネットのオンライショッピングでの購入も可能。詳しい情報は、ホームページで。




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