ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京の夏の旅。文化財特別公開。初公開の「京都大学 花山天文台」へ

2017-09-07 | 歴史・史跡

9月30日まで文化財特別公開されている「第42回京の夏の旅」。
「あそこ行ってみたい~」と、出かけたのは、夏の旅で初公開される「京都大学 花山天文台」です。東山の山頂にある昭和4年にできた日本で2番目に設立された大学天文台です。


地下鉄東西線「東山駅」1番出口から無料シャトルバスが運行。「ここでいいのかぁ~」とバス停もない場所で、運行時間に立っていると、バスが到着しました。
 
「きっとすごく混雑するかも~。だって、貴重な公開なんだから」と思っていたのですが、11時30分のバスに乗車したのは、ミモロを含めて3人だけ。最初の運行時間10時は、一番人が多いそう。週末は、乗り切れない場合もあるそうですか、ほかの時間は、ゆとりで乗車できます。

バスは、東山の将軍塚を過ぎて、「阿含宗」の寺院のそばへ進みます。東山駅から10分くらいです。

「はい、到着です」とドライバーさんに言われ、ミモロは、バスを降りて、天文台の入口へ。
 
そこからさらに山道を少し進みます。

「やっと到着!」

花山天文台の拝観料は800円。「もらっちゃったの~」とミモロは、お友達に招待券をいただきました。「きっとミモロちゃん行くと思って・・・」とミモロの分も用意してくださっていたのでした。


受付は、大きなドームがある本館。そこから中へ入ります。
  
円筒状の建物なので、階段もカーブしています。

階段を登り切ると、天文台のドームの中に至ります。
「わ~大きな望遠鏡」と立ち尽くすミモロ。ドームの大きさは、9メートル。屈折望遠鏡の口径45センチあり、国内3番目の大きさだとか。
「ホント大きい~」「すごいね~」
「この綱なんだろ?」ミモロ引っ張っちゃダメ~。それは重力時計という望遠鏡の錘(おもり)です。

この望遠鏡は、現在も現役。昭和4年以来、日本における天文学の発展を担ってきたのです。

「いろいろな資料も展示されてる~」
  
ここは、大学の施設であり、また天体に興味を抱く子どもたちの教育の場にも活用されているのです。

「ときどき公開して、夜に天体観測体験できるんだよね~」と、いつかミモロも参加したいと思っています。

さて、天文台の周囲は、グルリと歩けるスペースが。
 
「わ~高い~」と下を見るミモロ。それ以上乗り出しちゃダメ・・・

天文台がある場所は、周囲に明るい場所がない、山の上が適しています。この東山の山頂に来る前は、吉田山に天文台を設置しようとしたそう。でも周囲に住宅も迫っているため、星の観察には、あまり適さないということに。

 
天文台からは、晴れていれば、あべのハルカスも見えるそう。また山科方向がよく見えます。でも、祇園や京都市街地は、清水寺の音羽山が屏風のように立ちはだかり、街の灯りを防いでいるのだそう。

ここでは、さまざまな天体の観測が行われ、そのデータは、NASAにも提供されているそう。
「これ、望遠鏡で見た火星のモデルだって~」
三代目の天文台長の宮本正太郎博士が手づくりで完成させて火星儀です。

「お星さま見たいなぁ~。京都はお月さま大きく見えるけど、町からあんまりお星さま見えないもの~」と。
 
大きな木製のはしごは、望遠鏡を覗くためのものだそう。

ここは、天体マニアの憧れの場所なのだとか。京都大学は、このほかに飛騨天文台、そして現在、岡山に国内最大口径3.8メートルの光学赤外望遠鏡を設置する天文台の建設を進めています。3か所も運営ができないことから、この「花山天文台」は、閉鎖の危機に・・・。多くの人たちの支援により、教育施設としての運営が行われることになりましたが、その資金もそれほど豊富ではないそう。「だれか、宇宙に関心のあるIT企業のお金持ちが支援してくれるといいのにね~]と思うミモロです。

「あ、歴史館も見学しよ~」と、ミモロは、天文台から降りて、敷地内の歴史館へ向かいます。

*「花山天文台」の詳しい情報はホームページで

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