ミモロの住む岡崎エリアの南東方向の山の上に、ずっと工事をしていた建物があります。「あれ、なんだろ?」とミモロは、いつも見上げて思っていました。
そこは、「将軍塚」という、延暦3年(784)に桓武天皇が平安遷都をしたときに、都の鎮護のために将軍の像を納めた塚があるところで、天台宗の「青蓮院」の飛び地となっているところです。
そこに新たなお堂の「青龍殿」が、今年10月8日に落慶の日を迎えました。
それに伴い、そのお堂に納められた日本三不動画のひとつ国宝の「青不動明王」が、12月23日まで御開帳されています。
「行ってみなくちゃ…」とある日、ミモロは、お友達を誘って山に車で向かいました。
ミモロは、車で行きましたが、東山の麓の「青蓮院」からは、30分ごとにバスが山へと運行されています。(片道100円)
さて、山の上に到着したミモロは、さっそくお堂の中へ。
この建物は、大将3年に大正天皇のご即位を記念し、北野典天満宮前に建立された総ヒノキ造りの「大日本武徳会館京都支部道場」を移築再建したもの。
「さすが武道をした建物…。頑丈な造りだよね…」と高い天井を見上げるミモロとお友達。
その歴史ある建物の部分は、「青龍殿」の外陣に当たり、約千人を収容できるそう。そして、真新しいツルツルの床からが、今回新築された部分です。「こっから先が、内陣なんだって…」
内陣は、護摩を焚いてご祈祷を行うところ。中央には、僧侶が座り、護摩を焚く場所が、その上には、大きな換気扇が付いていて、護摩の煙を効率よく吸い取ってゆきます。毎日、何度も行われる護摩のご祈祷。ミモロもそれに参列することができました。
そして、内陣のさらに奥に奥殿があります。正面の大きなガラスの向こうには、国宝の「青不動明王」の絵が大切に安置されていて、なんでも、湿度、温度ともコンピューターで最善に常に保たれているそう。「だから文化庁も、青不動明王の前でご祈祷ができるんですよ」との説明が。最新の設備だから、昔のままのご祈祷が可能になったのです。
拝観料1000円を納めたときに渡された散華。「それにお願いごとをお書きください…」と。ミモロも願い事を…
散華を納めて、ミモロは、お守りが並ぶところに…。
「わーいろんなお守りがある…」足型が描かれた「ペット守り」も…。ミモロそれ欲しいの?「失礼ね!ミモロ、ネコだけどペットじゃないもの…プンプン」と、ちょっと怒らせちゃいました。ごめん…。
「あ、これ欲しい…」とミモロが気に入ったのは、鯛の形のガラス製のお守り。
「タイ金が入って、ありがタイんだって…」と、それを買うことに…。
さぁ、外にまわってみましょ!
歴史ある建物に新築された内陣と奥殿。
外には広ーいウッドデッキが広がっていました。
「すごーい!」その広さとそこから見える景色にビックリしたミモロです。
「こんな広いウッドデッキ見たことない…。使われている木材も上等だよね~」最近、材木屋さんに行って、木材をたくさん見たミモロ…その質の高さと作った大工さんの技術にも驚きます。
さて、どんな景色が見えるのかな?
*「青蓮院」の詳しい情報はホームページをご覧ください。
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