京都、洛北、出町柳駅から、叡山電鉄「八幡前駅」から徒歩2分にある「三宅八幡宮」。
ここは、子供の守り神さまとして、「かん虫封じ」「子供の病気平癒」「夜泣きの予防」「学業成就」などのご利益で知られる神社です。
「犬、ネコは、はいっちゃいけないんだって…。どうしよう…」鳥居のそばの看板に、一瞬躊躇するミモロですが、大丈夫…ミモロなら。
ということで、境内へと進みます。
ミモロを迎えたのは、狛犬ならぬ狛鳩。
鳩は、八幡様のお使いといわれ、全国の八幡宮でも、鳩の姿が見られます。
「そう、京都の石清水八幡宮にも鳩のおみくじあったよね~。鎌倉の鶴岡八幡宮のそばで、鳩サブレ売ってた~」とミモロ。
そもそも八幡信仰は、九州の大分県宇佐の「宇佐八幡宮」から、全国に広まったといわれています。1世紀ごろ、海の神と崇められ、6世紀ごろから「応神天皇」がご祭神として祀られ始めます。奈良時代、大仏鋳造や道鏡が天皇になろうとしたのを阻止したのも、この「宇佐の御神託」によるもので、その力は、日本の歴史の変換ポイントに大きくかかわってきたのです。
中世になり、東国の武士たちの信仰を集め、全国に八幡宮が勧請されます。
その時、勧請の道を案内をしたのが、鳩なのだとも…
「あ、八咫烏と同じだ~」そう、神様は、動物に案内されることが多いのです。
さて、この京都の洛北に八幡宮を勧請したのは、小野妹子といわれています。遣隋使として隋に行こうとした折、病気になった小野妹子は、宇佐八幡宮に祈願し、病気平癒が叶い、その後も無事に役目を終え、帰国することができたことは、八幡様のお蔭と。そこで、聖徳太子の死後、この地に移り住んだとき、八幡様を勧請し、お祀りしたのが、この神社の由来だそう。
三宅の名がついたのは、南北朝時代、備後三郎三宅高徳という人がこの地に住み、八幡神を崇敬したことからと伝えられます。
境内の手水場で、まずはお清め…「ここにも鳩が付いてる…」
境内を見回すと、いろいろな場所に鳩のモチーフが見られます。
「お詣りしよう…」
ご祭神の応神天皇(八幡大神)に参拝します。昔から、病気平癒のご神徳で知られる八幡宮。特に、ここが子供の守り神さまと言われるのは、昔、多くの子供が病気になり、死亡率が高かったから…。子供の出生率も高い一方、死亡率も高かった昔。親たちは、無事な成長をひたすら祈るほかなかったのかもしれません。
医療が進んだ今も、多くの親が、子供の健やかな成長を祈願しています。
「親に成長を祈願される子供って幸せだよね~」とミモロ。最近よく目にする児童虐待のニュースが頭をかすめます。
「あ、鳩…」境内には、素焼きの青い鳩が石灯籠の脇などに置かれています。
これは「神鳩」と呼ばれるつがいの鳩で、子供が成長したら、お礼にお返しする習わしがあるそう。
「こっちは生きてる鳩…」
艶やかな毛並の鳩は、訪れる人が鳩のエサを与えます。
「エサ、あげようかな…」とミモロ。でも、結局、あげずに帰ることに…。
どうして…?「だって、エサに鳩がパーッと集まってきて、怖いから…」と。奈良の鹿にエサをあげたとき、自分が食べられそうになったにがい経験が蘇ります。
*「三宅八幡宮」の詳しい情報はホームページで
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