ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

後白河上皇のお住まいだった「法住寺(ほうじゅうじ)」。恒例の大根焚きで賑わう18日

2015-01-20 | 寺社仏閣

京都、七条通の「三十三間堂」周辺を散策しているミモロ。「あ、ここに寄らなくちゃ~」と、門の前に止まります。
「ここ、ここ」
ミモロが、入っていったのは、「法住寺」という天台宗のお寺です。あ、大根焚きしてるのね~
「あの~大根焚き食べたいんですけど、どうしたらいいですか?」と、お寺の方に尋ねます。「はい、こちらで引換券を購入してください…お願い事を書く、護摩木も授与しますから、どうぞ~」と。「あ、護摩木がついてるんだ~1000円だって~」と、ちょっと躊躇しましたが、お願いごともしたいし、大根も食べたいしということでお願いすることに。

ともかく、まずは、本堂に参拝を…。
  
本堂の中では、護摩供養が行われていました。

さて、この「法住寺」は、平安時代の公家、藤原為光によって建立された天台宗のお寺です。その後、後白河上皇が、院政を引かれたときの、この寺を中心に、お住まいである「法住寺殿」と呼ばれる、広大な敷地を有するりっぱな御所が造られました。現在も向かい側にある「三十三間堂」は、その敷地内のひとつのお堂で、東にある「新日吉神宮(いまひえじんぐう)」は、この「法住寺殿」の鎮守社として創建され、さらに熊野詣でお好きだった後白河上皇は、清盛に「新熊野本宮」も敷地内に造営させました。

「え~どんだけ広いの~」とミモロ。そう、今でいうなら、東は、「三十三間堂」から「ハイアットリージェンシー京都」をすぎ、東大路通を超えて、まだ先。南は、東海道新幹線を超え、「新熊野本宮」までは、約440メートルの距離があります。

つまり、いかに後白河上皇の力が強かったかを象徴する御殿だったのです。その造営費用は、平清盛の負担。両者の関係をも物語ります。

平家の力が急速に衰え、「法住寺殿」は、源氏の木曽義仲により焼き討ちにされ、そこから命からがら逃げ延びた後白河上皇は、数年経て崩御。その後は、上皇の御陵を守るお寺として存続。明治期に、御陵は、宮内庁の管轄となり、現在、天台宗のお寺として多くの信者の崇敬を集めています。

この日、本堂の脇の建物には、普段は、公開されていない「後白河上皇の木造」を拝見できました。「お庭もあるよ~」
 

お庭を眺めていたミモロ、気づくと机に向かっています。
 
ここでは、写経をすることができます。「こんど、静かな時に、写経しに来ようね~」と。お庭に向かい、ひたらすお経を書く時間は、心鎮めるのにふさわしいもの。申し出れば、だれでもできるそうです。

「さぁ、まずは、護摩木にお願いごと書かなくちゃ…」見ると「運気上昇」の文字が…。
  
もっと運気あげたいわけ~?「だって、ミモロがパワーないと、みんなを笑顔にできないもの…」と。まぁそうですけど…。

護摩木を納めて、いよいよ大根焚きのところへ。
「いい匂いがする~」と鼻をピクピク。
大きなお釜には、1日かけて焚いた大根と厚揚げが…。
 
「はい、どうぞ~」と渡されたお椀には、大根がいっぱい。そして甘辛く煮た厚揚げが盛られました。「すごいたくさん…食べきれないかも…」とさすがのミモロも全部の大根は食べられないよう…。「これで、1000円…ありがたいのはわかるけど」と…。

最近の京都の各お寺の「大根炊き」価格は、1000円というところが多いよう。正直、ちょっと考える値段です。「だってランチ食べられるもんね~」とミモロ。ランチと比較してはダメ…。無病息災になれるというありがたい大根炊きですが…。ひとりで全部食べたらお腹こわしそうな量です。「700円くらいにして、もう少し食べたい…ありがたいね~と思うくらいの量がいいなぁ~。護摩木も付いてるんだから、半分くらいの量だとうれしいんだけど…」とミモロ。ふたりで食べればちょうどいい量ですが、それだと護摩木は1本なので、お願いが一人しかできません。

「美味しかった~ふ~もうお腹いっぱい…無病息災だね~」と、大根で膨れたお腹を抱えて…。

門のところには、ご住職が描かれたという「身代わり不動さま」と「今年の干支の絵馬」が…。
 
「絵のお上手な住職さまだね~」と感心するミモロです。

「これ、大根の葉で作ったお惣菜…」大根のすべてをありがたくいただき、無駄にしない心が素敵です。


「節分も法要があったり、豆まきや鬼さんも登場するんだって~」と、ミモロ。もうすぐ節分、京都では、節分もいろいろなところで盛んです。「忙しいんだよね~」と、昼間から夜まで、京都市内各所を歩き回る日が、もうすぐやってきます。

*「法住寺」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…。





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コメント (2)
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