柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

懸念

2011-11-20 09:50:44 | Weblog
消費税は上げたいようです、どぜう首相は。「財務省の言いなりだ」とは批判する側の常套句ですが、税収が足りないんだから増税するってのはわかり易いって言えばわかり易いですわね。税収に倍する支出を繰り返して行けば赤字の膨れ上がるはこれ子供でもわかる理屈ですから。だから支出を削ろうとやったのが小泉さんだったわけでした。プライマリーバランスの是正!と横文字好きの竹中さんがよく叫んでました。成功したのか失敗したのか。格差社会を作りあげた、労働者の切り捨てを助長した、規制緩和が日本の産業構造を壊したという評価が強いですか。きっとこういう時の批判者の比較対象は一億総中流と呼ばれた、総貧乏から脱却できて行った右肩上がりのあの時代でしょう。でもあの時代は一億総貧乏が出発点だったんですね、この違いは甚大浩大です。働け働けという掛け声に多くの人が従った、それはそれ以外の選択肢や情報がなかったからという切り方ができましょう。そして教育の成果です、私達の親の世代と私達の受けた教育は全く違いましょう、私達の子たちが受けたものも私達のものとは違う筈です、曰く公意識を剥がし取ってペラペラの個人主義を高位に置く教育。自分の好きにしたらいいのだという間違った「自由」の蔓延。公平平等教育の偏狭ぶり。坂の上の雲ではないですが、国民が皆で働けた、見返りの実感があった時代です。それは、くどいですが、情報が限られていて、お上(この意識が日本人は強いと言われてますが、情報を与えなければそうなるわけですね。封建時代の士農工商制度も統治の一方策であったわけです、お前はグジャグジャ言わずに親の仕事を継げばいいのだ決めつける。それ以外に選択肢がないという仕組みです。お前は俺の言うことを聞いておけばいいんだという大前提です)に従うという教育を受けていた人達ばかりだったからです。今の世の中、そうはいきません。だから昔と、一億総中流時代と比べるは無茶です、二度とあんな時代は来ません。資本主義が成熟する過程で、規制で守られながら一時的に繁栄を見た社会主義社会であったわけですから。国営企業が厳として存在し(国鉄、郵便局、電電公社、塩の専売等々)、規制で守られながら民間大企業が伸びて行く、その下に下請け中小企業がぶら下がる、曰く護送船団方式。マルクス史観を援用するつもりはありませんが、資本主義の成熟過程としての必然だったのだろうと思えますし、壊れるべくして壊れた(風船のように)のでしょう。そこでやっと小泉さんの登場だったわけですが、5年でも道筋がつけられなかったことでした。で、支出は削り切れぬし、山と積み上がった借金を何とか返しにかかるべく、税収を増やしましょうという話です。が、何と言っても現在の日本は長きに亘る不景気です、大デフレ状態です。内需内需と言ってますが、給料が上がらないから消費の意欲が湧きませんわ。金が世間に(を)回ってないんですね、止まってる。金は天下の回りもの、です。給料もらってあれこれ買ってどんどん金が回っていく、それが好景気です、経済学の基本なんでしょう?給料上がらない所へ持ってきて税金ふやしてさらに毟り取る。またまた品物が売れない、安売りするしかない、安売りできない町の商店街が潰れて行く、企業も儲からない、すると給料に跳ね返るの悪循環、いわゆるデフレスパイラル。90年代を失われた10年なんて呼びますが、もう20年経ってるんですよ、デフレ状態が、不景気が。どうなんでしょうねぇ。この時期に増税ってのは正しい選択なんでしょうか。素人考えでも違うんじゃないかと思いますがね。いかがですか。
 ブータン国王がえらく人気です。あのホスト顔が受けているのか、奥さんの楚々さが好印象なのか。いや、あの振舞いなり国の経済成長より国民の幸福度を優先しているという特異さ(あまりに日本と違うからです)が日本人の優越感をくすぐってるんですね。そういうやりかたもあるんでしょうねぇ、という上から目線です。で、例によってマスコミが大絶賛します。こんな美味しい話題はないですよ、TPPじゃデフレじゃで苦しんでいる日本を他人事のように小馬鹿にできる格好の画材です。幸福度なんて今の日本人に一番遠い感覚でしょうからね。貧しくても幸せなのよね、と懐手で頷いてます、多くの日本人は。昔の道徳の本に出てくるような話です、誰にも否定できない批判できない、光り輝くお手本話です。そして偽善の塊のマスコミは手放しです。雨の金閣寺参詣場面、住職に傘を差し掛ける場面を何度も流して、ブータンの人達は皆優しいんだと専門家がしたり顔で言い、この国王の気遣いを褒めてます。おいおい、あれだけ雨が降っていて、傘を係員がとっぱらったら、傍にいる者なら普通は傘をさしかけましょうに。他の元首国王はどんなに横柄傲慢なんじゃい?相手を濡れるがままにしているほうがおかしいだろうし、そっちの方が大問題になります、そのくらいのことはこの辺りの人間は十分心得てますよ、TVカメラの向こう側を。ま、余程の奴(バカとか気の利かぬとか危ないとか)じゃなければ普通にやるであろう行為をあれだけ褒めてもらえるは、この国王様の仁徳なのではありましょう。このお二人に何の咎もありませんが、しかしこのマスコミのベタベタの偽善にはほとほと嫌気がさします。ですよね。
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内紛

2011-11-19 08:24:10 | Weblog
巨人のお家騒動、型どおりのチョンです。清武さんはナベツネさんのコンプライアンスがどうのこうのと噛みついたことでしたが、自分のコンプライアンスはどうなのよという話でした。でも内部告発者を解雇解任するはよくないんじゃなかったですかね。そんな法律できたんじゃなかったですかねぇ。球団代表なんて偉いさんには適用されないんでしょうか。まぁ普通に考えればそうですわね。上の方で何やってんの?ですから。化け物爺さんを黙らせる手筈を間違えましたか。いえあくまで結果論です、外野の冷やかしです、本人はいたってまじめで決死の覚悟、馘首覚悟の振る舞いだったんでしょうから。これしかないと悲壮な決意だったんでしょうね。ということはそれだけナベツネさんのトップダウンで構築されてる組織だってことです。最優先される命令はナベツネさんの鶴の一声で、下々の合議は二の次三の次だって。何十年も続いてきた命令系統です。それもこれもこの爺さんが日本の中枢にデンと坐っていたからです。マスコミを握り、経済に介入し、政治に容喙する。他の誰にもできぬパワーだったからです。それに噛みついた。いつもいつもこの爺さんの判断が正しいわけじゃないでしょうからね。それはそうでしょう、そう思います。でも仮に正しくなくてもそれが通ってその方向に進めばやがてそれが本筋になるわけです。強引、無理やり、であったとしてもそれに沿って周りは動いていくわけです。清武さんはすぐに忘れられていく、暫くはTVに出たりするんでしょうが、日テレ以外の。何事もなかったように組織は変わらずにそこにあり。ヨイヨイの巨魁はマイクに囲まれていつものように憎まれ口を叩く。内部人事だ、放っておけ。この野郎!でも黙ってる。そうやって歳をとるんですよねみんな。
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阿呆

2011-11-18 08:19:16 | Weblog
悪顔山岡さん、言わずと知れた小沢一家の大番頭ですが、マルチ商法会社での講演をビデオに撮られててリップサービスが過ぎたというか、がっぽり懐銭を貰ってる以上はこれくらいは言うだろうというべきか、どんどん稼げ、俺が守ってやるという口調です。まぁあれくらいはどの政治家でも言うでしょうけれどね。相手がネズミ講だとちと分が悪いです。問責決議なんて息巻いてますがどうでしょうか。これが適材適所ですか?と問われて、そう思っているとどぜう宰相は居直ってましたが。もう一人防衛相、素人が統制するのがシビリアンコントロールだとびっくりするような与太飛ばして周りを唖然とさせたアホ御仁ですが、ブータン国王のレセプションを断って民主党の会合に出てた、俺はこっちの方が大切だと嘯いたという話です。あんたがレセプションの場にいてもいなくても何にも変わらないのは確かだけれど、一応閣僚なんだから・・という呆れです。このオッサンの頭の中はどういう順序で回ってるのかしら。価値観とかそういう上等なものではなくて、常識のレベルです。びっくりしますねぇ。そしてどいつもこいつも指摘されるとすぐに謝る。配慮が足りなかった。お前の頭が足りんのじゃ!適材適所ではなくて、小泉さん以前の自民党そのままの派閥配分内閣であることは誰もが知ってることですが、自民党がやってきたようにトカゲの尻尾を切っていけますかねどぜうさん。そこまでの力もなかったりして。山岡悪代官を斬れればいいんですが、それこそ小沢親分が怖いでしょうしねぇ。不適材不適所。こんな言葉作っても仕方ないのですが、まぁよくもこれだけ・・ではありまする。
 九電のやらせメール事件、第三者委員会の委員長郷原弁護士が「終戦宣言」だそうです。ああ、続いてたの?で、どうなったの?どう終戦なの?わからないですねぇ。あれからどうなったんです?玄海原発、再稼働するんですか?できないんですか?するつもりなんですか?枝野大臣は拳を振り上げたままですか?どう終戦するの?何?ったく。
 
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国母

2011-11-17 08:18:33 | Weblog
若きブータン国王夫妻国賓として訪日されてます。若いですねぇしかし。そして失礼ながら国王の顔は水商売の背広組顔、ホスト顔。どの町にもこんなコテコテ顔の若い衆はいますよね。いえ、容貌の評価をするのではありません、わが皇室の対応です。天皇陛下がご不例なのは皆知ってます。震災の後あれだけ現地を回られて、山口国体にも来られて、お疲れであったであろうことは十分に推測できます、十分にお休みになられればいいと思うことです。その名代は皇太子です、浩宮。ブータンの国王との上背の差(見た目の問題)は目をつぶるとして、向こうが夫妻なのにこっちは一人。雅子さんどうした?いつまで病気病気って言ってる?娘の事はあれだけちゃんとできるのに?国賓に応対する今こそ名代の出番、次の天皇皇后のデビューの場でしょうに。皇后さまが応対されてました。が、おひとりでは痛々しい感じでした。つまりそれだけいつもお二人でお出ましになっているということですね。国母、慈母と言われますが、おそばに天皇陛下の笑顔があればこそではあるのでしょう。その点皇太子夫婦は・・娘のことにかかりっきりというのか、そっちに逃げているというのか。今更バッシングに加担するつもりもないのですが、どうにかならないかい、あなたは皇太子妃なのですぞ。こういう時くらい、我慢してでもその場にいるべきです。その辺りのPTAのおばちゃんじゃないんですよ。
 千葉のバスジャックも情けないこと。いかつい警官がワンサカ取り囲んで、そとからワーワー叫んでるだけ。どう見てもこのオヤジ(犯人)人を刺せそうな顔してないですよ。周りを取り囲んで、映画の様なシチュエーション作って、何やってんの?乗降口から大勢で入っていけばいいじゃないの。これが手続きなんでしょうねぇ。ガキ一人取り押さえられなかった西鉄のバスジャック事件を思い出します。窓から一人だけ逃げたオヤジがいましたね。何だか、大丈夫かなぁと心配になることでした。
 スパコン「京」、またまた仕分け対象です。民主党の若井議員がいきって叫んでましたが、世界一になるためには金がかかるっての!こういう技術を開発維持することが今後に生きてくるってのがどうしてわからないですかねこいつらには。今の損得勘定しか見えてない。こんなガキどもに仕分けさせるなよ!蓮舫さん!!
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天唾

2011-11-16 08:17:13 | Weblog
まんまと相手の仕掛けた罠に嵌る。TPPと一緒ですかね、北朝鮮戦。アウェイアウェイとあれだけ事前に騒いでいたのに、今更のように「すっかりアウェイ!これ以上ないアウェイ!」なんて叫んでます。何~に言ってんのよ。で、その所為で負けたような言い訳です。ニュース番組のダイジェスト版を見るばかりですが、びっしり入った5万人の観衆、日本からは限定150人だそうです。これまた事前に昼のワイドショーでわざわざに行くサポーターにインタビューしてましたが、何ともモノ好きなことという印象ばかりでしたが、映像では軍人たちが四方を囲んでいて、彼らは立ち上がることもできなかったそうですね。まるで武道館でのビートルズ公演時の観客のように(もっともこちらは拘束されたりする恐怖はなかったでしょうけれど)。こういうスリルを味わいに言ってるんでしょうか彼らは、それなら目的が果たせたことでしょうけれど。その5万人。当地北朝鮮では事前にこの試合の事は一切知らせてなかったそうです、勝ってから録画を放映したんだそうです。どうやって集めたのよ5万人。彼の地ではこういう場に呼ばれる(強制でしょうが)のも特権階級だそうです。つまり将軍様に忠誠を誓ってる人達。一糸乱れぬマスゲームを披露します、これはいつ見ても綺麗というより気味が悪い。甲子園のスタンドでPL学園などが見せてた1枚2枚間違えてるあのパネル応援が愛嬌があっていいです。こっちは間違えた日にはとっ捕まって収容所にでも送られるんじゃないかという緊迫感すら漂います。君が代吹奏の際に大ブーイングでかき消すところ下品で敵意むき出しでとっても彼の国らしいんですが、いや、国旗国歌への敬意なり尊敬の欠如を笑えませんよ日本人は。ああいうセレモニーの際におとなしくするのは日本人の得意技ではありますが、普段から国歌や国旗に敬意を払っておられますか?国を大事に思う気持ちとセレモニーでおとなしくしている事は見た目区別つきませんが、全く違う次元です。他人事と笑えません。ましてや叱責などできません、天唾モノです。でも、負けるということは弱いということです。汚いプレーがどうのこうのと言い訳したんじゃぁどうにもならんでしょうに。フェアプレー云々は精神論だ、品位の問題だと常々書いていますが、そうでない相手に対してどう対応するか。あれだけ事前に(こればかりですが)あれこれ想定されていたこと、そして果たしてその通りになっただけのことなのに、この日本中がびっくりしたような感想は何?選手もすっかり呑まれて情けないって言ってます。その場に立てる筈もない外野の感想に過ぎませんが、そんなんじゃぁダメじゃん!そう思いました。
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晩秋

2011-11-15 08:18:22 | Weblog
冬はつとめて。いつもこの時期に同じこと書いてるように思いますが、同じように感じてしまうのです、よろしくお付き合いください。冬至に向けて朝がどんどん遅くなります。これは実感することですが日の長さ夜の長さは直線状に比例直線のように、夏至から冬至、冬至から夏至に向かって変化していくのではなくて、夏至の前後2カ月くらい、冬至の前後2カ月くらいはほぼ同じ感じ、その間をゆるやかにカーブを描きながら日が長くなる、夜が長くなっていくイメージです。台風や、今のタイの洪水でよく言われる大潮の時期という表現ですね、大潮の日だけが(もちろんこの日が計測上は最高になるのでしょうが)潮位が高くなるわけではなくその前後何日かが高いんですね。この謂いです、自然の定理でしょう。で、この時期からぐっと夜明けが遅くなってきます。当地では冬至頃は6時半でもまだ真っ暗ですが、今朝は6時でも暁状態です。うんと遅くなりました。夜、暁、曙(夜明け)という順だそうです。その暁。山の向こうが白んでくる頃(正確に暁と曙の違いは知りません。明るくなったらもう曙かもしれません)。そしてこれからが美しいんです、晴れた朝の空に描かれる大グラデーション。紫から朱色、燃えるような紅と変わる空の色。もっと寒くなればもっと鮮やかになります。陽が昇り切るまでの30分くらいの大劇場。もう一つ、夕方の早いことですね。午後2時ごろには日が傾いた感じ、日の光が斜めに差す感じ、影が長くなる感じ、陽の光が白から黄色に変わる感じ、もの寂しい感じが溢れます。冬の寒さの前のこの季節感。季節が移っていくぞ!の感じ。今年は何だかいつまでも夏が居座って秋の感じが足りませんでしたが、北海道の雪模様をTVで見るにつけ、短いであろう秋(いきなり晩秋の趣ですが)を惜しむ感でもあります。一度早起きされるのもいいですよ。晴れた日に。
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色違

2011-11-14 08:19:07 | Weblog
中日強いと言うのかソフトバンク金縛りか。どちらもいいピッチャー擁してますから投手戦になるのは想定内ですが、和田杉内で連敗するとは誰が予想したでしょうか、という結果です。評論家気取りで言えば中日の術に嵌ってる、これぞ中日野球だ、谷繁にしてやられてるということですか。野村克也はNHKのニュースで荒木井端(アライバと略されるほどですから)の力を評価してましたが。当たり前の話なんですが、次のピッチャーですね勘所は。野球はピッチャーです、これはこの二試合が証明してくれました(昔から言われてることです)。エースを二人ずつ使いましたから両チーム、三番手の力量です。こういう展開も面白いですね、玄人受けというか、落合色というか。日本一になった監督をクビにするという顛末になりそうですか中日。昨朝TBS張本の「喝!」コーナーに高木守道、次の中日監督が出てました、よく言えば朴訥シャイ、悪く言えばKYで頭の回転しないオヤジ風で、こりゃダメだぞいと思いましたね。本人も言ってました、今は他人のことをとやかく言ってられない、我がことで一杯いっぱいだ。横浜のようなチームならいいけどこんな強いチームを引き受けるのは大変だって。ハハハ、正直な人で。8年かけて作り上げたチームがガラガラと崩れるのを見るのも辛いことでしょうねぇ落合さん。いえ、中日が勝つと決まった話ではありません。3の4なんて経過も何回かあったことですからこの手の予想は銘々勝手にやってればいいのですが、このチームカラーの違いと戦い方の色違いが面白いです。似たようなチームでないところ、楽しむべきなんでしょうね。
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刺違

2011-11-13 10:48:43 | Weblog
巨人のお家騒動をマスコミが嬉しそうに採り上げます。ナベツネさんの抗議文(というのか釈明文と言うのか)を有難く全文掲載してる新聞もありました。何かとお騒がせのナベツネさんですから格好のスキャンダルで、部下がその絶対権力に盾ついた、内部告発した形ですから面白いことではありましたが。しかも話に出てくる名前が江川ですから俗耳を引きます。思えば原が前に監督していた時に優勝逃してこのナベツネさんの鶴の一声で更迭されたことがありましたね、その時に一企業の一人事にいちいち口出しするななんて言い放ったことは記憶に新しい(忘れてますか?)です、言ってることは全く正しいんですが、マスコミが世論を原擁護に導いたのは言うまでもありません。こうやっていつもヒール役を演じながらマスコミを牛耳って政治にも大きな力を持っている爺さんです。巨魁。こういう表現がピタッと来る風貌でもあります、足許の覚束ぬヨイヨイ爺さんですがねぇ。告発した清滝球団代表に対して強い言葉で抗議してますが、全くのお家騒動です。コンプライアンスがどうのこうのの問題じゃないでしょうにね。もっと別の手続きでこの爺さんを辞めさせたらいいのに。失脚させる手立ては他にあるでしょうに。CSで無様に負けて、岡崎ヘッドコーチではダメだから江川を助監督に呼べなんてのは、ゆくゆくは江川を監督にするという計画を露呈するものでしたがね。それを阻止したかったんでしょうかこの球団代表は。それにしても泣くなよ会見の場で代表さん。あんなところでいい歳したオヤジが泣くのは実に見苦しいこと。そうも思いました。そんなに口惜しいなら爺さんと刺し違えてみろよ。
 今朝のNHKの討論番組に民主党樽床さんが出てました。この人は代表選に出たりする目立ちたがりの大阪人というイメージですが、この人が討論している場面をそう言えば初めて見たかなぁと思いながら見てました。若いですからね見た目も、切れ者という評価もどこかで見た覚えもあって、前の安住さんやら平野さんやらとは違ったモノを期待していましたが、あらら、こりゃダメですわい。この人が一番年寄りのようなのらりくらり。自分の意見を全く言わない。ニヤニヤ笑うばかり、皆様のご意見を頂戴して検討したい、こればかり。暖簾に腕押しとはこのことでした。出ている野党各党の連中も気勢を殺がれるばかり。言質を取ろうという思いもあるのでしょうし、それを獲られてはならじとのガードもありましょう。が、それにしてもです。もっとマジに討論したらどうだい?あなたに決定権がないのは皆がわかっている。それを前提にしての討論があるだろうにと思いました。ずっとニヤニヤ笑ってました。こういうのがリーダーの一人なんだと改めて民主党の中を見た気がしました。TBSの番組で毎日新聞の解説委員が言ってました、あの野田首相のTPPがらみの言葉、あの玉虫色は過去ずっと自民党がやってきた処理なのだと。サクサク話して内容も伴う人も多いです、細野大臣とか馬淵さんとか。でも、この手の old-fashion な政治家もまだまだいて、リーダー然としている。頭が切れないんですね。頭に中が整理されてないんですね。先が見えてない。今この場の対応術しか身についてない、しかもそれは何とか凌ぐだけ方策で。その人の頭の中を知りたければ喋らせればいい。喋り口を聞けばその人の頭の中が見える。山田前農相もその口でしょう?がっかりですか。わかっていたこととはいえ、です。
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落所

2011-11-12 08:21:22 | Weblog
これぞ日本の旧来型政治家、これぞ玉虫色という典型を見せて、どぜう宰相はアメリカの思惑に嵌りに行きました。会見のダイジェスト見ました。医療、伝統文化、美しい農村、守るべきはきちんと守る、なんて言ってました。母親が農家の出で、背負われて見た美しい農村の風景が原体験だとも言ってましたよ。だからどうしたんだよ!演説名人?とんでもないこと。思い出すのは小泉さんの郵政解散の後(前でしたか)のTV会見。あれは聞かせましたよ、こちも息を殺して固唾を飲んで聞いてましたよ。上っ面撫でるだけのペラペラの会見です。具体案が一つも提示されません。反対(とは言わずに慎重論と言ってましたか)が多くあるのは十二分に承知していると言いますが、それなら余計にここで、この場でこういう不利益にはこう対応する、こういう想定にはこう対処すると説得すべきでしたね。誰を見ているのかわからないような目線の泳ぎ。あれじゃぁ伝わりません。所詮は立ち止まって聴いてくれる人のない街頭で空に向かってしゃべっていた人なんでしょう。マジで聴いてる人を相手に伝えようという場面を経験してないんでしょうね。マスコミは交渉に参加すると言わずに、交渉参加に向け関係国との協議に入るという表現の真意をばかり忖度推測深読みしてますが、深読みも何あのままですね、どっちにでも採れる言い方。事実、反対派の御大山田元農相も言ってますよ、参加すると言い切らなかったのはこちらの勝利だって。タコ?推進派はこっちはこっちで、これでいいんだ、事実上の参加表明だって。宰相がそう意図して発言して、両陣営がそのように受け取ってそれで終わりにする予定調和です。この野郎!もう一つ、反対するJAなりの組織のトップも、賛成する側も、どいつもこいつもマイクの前では原稿の棒読みだ。どうして伝えようとしない?一字一句間違えちゃあならぬような微妙な内容じゃないでしょうに、カメラ睨んで大声出すなり、方言丸出しでやるなり、あなた方の生の言葉で反対なさいな、賛成表明なさいな。そっちの方がうんと伝わるのに。そう思うことでした。予定調和。こうやって世の中は回っていくわけです。落とし所に向かってそれぞれに役を演じながら。この野郎!
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調和

2011-11-11 08:19:33 | Weblog
どぜう宰相、もったいぶってかどうかTPP決定を一日延ばしました。反対派(慎重派と呼んでますが)への配慮というのがもっぱらの読みでした。事実山田元農相を先頭にする反対派は集会で気勢を上げてます、あれで効果があった成果があったというわけです。ああ、そうなんだ。民主党としての決定文言に慎重に対応せよと書きこんだことで一定の成果だそうですから。放映されてました、農業団体からどうして反対できないんだ?と突き上げられてる絵が、そこで御大言葉に詰まってましたよ、決めるのは私じゃないとか言いながら。ああ、そうなんだ。亀井さんの言い方も段々変わってきてます、日本が潰れる!と煽っていたのに、おやりになるなら相応に覚悟をしておやりなさいって。拗ねてる。どうせやるんだろう?先の事は知らんぞ!って。それじゃぁダメじゃん(昇太か)。次の補正予算でガッポリ補助金(TPPで出るであろう損害を取り敢えず補填する意味の)とり込めばそれでいいにしようという条件闘争かい?署名で迫るだけ。野田さんが何も伝えないのが混迷の原因でしょうが、反対する方も形ばかりなんですわね。族議員が支持団体の為にポーズをとる。数集めるために共産党も社民党もみんな呼んでくる。反対ならその詳細は問わないって。群れることが力と勘違いしている陣笠ばかりですか。こっちも実は言葉が足りぬのです。国民に聞こえてこないんです、ダメである確たる理由が。ダメと言ったらダメ。土井たか子と一緒。既得権益の擁護ばかり。これも大事なことなんですがね、何でもかんでも壊せばいいのではないですから。一旦待てばどうですかね。日本が乗らねば発車しないバスであるならそのままですし、出てしまってもまた帰って(誘いに)来ることもありましょう。そう思いますがねぇ。
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