柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

衆愚

2011-11-23 09:14:45 | Weblog
韓国国会の催涙弾騒ぎ、TVは結構報道してましたが今朝の新聞各紙、産経を除いて一切無視です。報道価値がないという理由じゃなくて、わざと載せない、知らせないという無視ですか。大したことじゃないというそぶりで、じつは報道する事による不利益を怖れてる。しかし韓国は「はばしい」(当地の方言です、乱暴な、騒がしい、うるさいといったニュアンスです)ことです。何回かこういう場面が放映されましたね、さすがに催涙弾は初めてでしょうが。取っ組み合い、殴り合いからバリケード騒ぎ。日本でもハマコーって乱暴者がいましたがね(この人もすっかり爺さんになって、何かで訴えられてましたがどうなったんでしょうか。この息子がまた悪顔で・・)。韓国版TPP、米国相手のFTAですか、あれだけ反対があるってことです。結局強行採決で議決されたらしいですが、議会制(つまりは多数決)の限界をまざまざと見せつけられる感です。日本でもよくあることですが、反対側にやるだけやらせておいて最後に「それでは挙手を」と決めてしまう手続きです。民主主義とも呼びます、小沢さんがよく使う言葉です。この人の言う民主主義とはひとえに多数決、つまり数の力、陣笠をいかに多く持つかということです、主張政策の良否正誤善邪は問いませぬ(話が逸れますが、その小沢さん、またまた遠くから脅してます、消費税上げたら飛行機が帰還できない、特攻と同じだって。喩えがとっても不適切だと思うのですが、選挙したら皆負けるってことです。相変わらずです、このオッサン。こっちでしか存在感を示せぬ大将、でも陣笠達には命綱握られてますから)。民主主義が衆愚に陥る危険はそれこそギリシャローマの昔から指摘されていることです。が、これを越える統治体系がまだないわけですね。こういう眉を顰めるような光景を見せつけられ続けるは議会民主主義を奉じている宿命ではありましょうか。で、そのTPP、韓国に後れをとるなというのが推進派の根拠の一つでしたが、向こうさんもあれだけ反対があるんですよ。実際不都合も起きているんでしょう?すでに。資源のない日本が貿易立国するしかすべのないことは国民誰もが百も承知の介、だからといってアメリカがうまいことやってやろうと敷いたレールにまんまと乗る必要がありましょうや。TPPの参加国見ればあれに日本が入る要なぞ、日本にはないでしょうにね。日本独自に体制組めばいいじゃないですか、アジアのリーダーのつもりでいるんでしょう?ったく、こっちで言うこととあっちで言うことが違うんですから。韓国の国会模様の話でしたが、でもあれを笑えないんでしょうね日本も。あんな幼稚な「はばしい」ことをやらないだけで、内容は一緒なんでしょうから。多くの人間が集まって多くの意見を出し合えば最高の結論が得られるなんてのは夢まぼろしです。どなたも御経験のあることでしょう。だから現行の議会民主主義制においても最後は首相が決める形です。議員達がよく言う、専決事項です。こういう仕組みの中で生きてる連中ですから、言うだけ言えばそれで終わりです、首相がどんなバカしようが黙ってます。統治形態として最高のものは賢者(賢帝)による専制政治なのでしょうが、これとてバカがその地位に就くと最悪になる危険を裏腹に孕みます。我らがどぜう宰相がバカとも言いませんが、こんなに反対が多いということはやはり少し待つべきなんでしょうよ。バスに乗り遅れるな!という急かしに乗っちゃならぬのでしょう。日本が乗らねばこのバスは発車しないんじゃないですか。少なくともアメリカには大した利をもたらさないでしょう、もっとも当のアメリカはそうは言わないですよ、じゃぁお前(日本)は入れてやらないと知らん顔するでしょう。その一方で防衛外交面から脅かすでしょうね。これを奇貨に再軍備に大きく舵切ったらどうでしょうか。アメリカの傘から外れたら中国がどんどん越境侵略してきますが、そこをきちんと武力で対抗する。やっと普通の国になれるチャンスかも知れませんよ。
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