柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

常識

2007-03-22 08:40:36 | Weblog
最後の真剣師と呼ばれる賭け将棋指しの死亡記事です。92歳だったそうです。記事を読むと格好いいこと、こんな仕事していては所帯は持てないと一生独り者を通し、篤志家からの援助も断りドヤ街の木賃宿に居住まいし、最後は一局500円の指導料で食いつないできた、羽振りのいいときには一晩で車が買えるほどの実入りがあった、孤高身綺麗さにはファンが多かった、ただの一回だけ63歳時にアマチュア選手権に出てあっさり優勝した、プロへの勧めにも頑なに固辞し続けた、などなど。でもこの文章にはぐっと来ました、対戦相手にもう一局と言わせる極意を心得ていたと。十分に攻めさせて、あるいは・・と思わせておいて終盤一気に盛り返し一手あるいは少しの差に見せかけて勝つんでしょうね。その気になりますわね、なにしろ相手は有名な真剣師ですから。ううむ、とんでもない実力差があればこその技です。こういうところに凄みがあるわけです。「いやぁ、危なかったなぁ、あんた強いねぇ」なんて言いながらね。一手違いで勝つなんてのが真の技でしょうね、しびれますわ。
 タミフル大騒ぎです。医者が慌てているって。馬鹿ですね、薬屋の言いなりになって、厚労省なり学会なりの言いなりになって。それは何故かというと、決められた薬を使わないでトラブルが起こったときに不利になるなんて医療訴訟予防方面からのつまらぬ右習え主義なんです。新聞記事にには、タミフル使えなくなったからリレンザが払底したとあります。医者が次を捜しているんです。患者が望むから処方するんだと言い訳するんでしょうが、要らぬ薬を要らぬと言えばいいことなんです。でも薬出せば医者の儲けですからね、ここは科学的社会的考察云々のほかにその医者の人格の問題もとっても大きいのです。リレンザというのはタミフルと同型の薬で、同時に発売されたんですが、こっちは吸い込まないといけない薬で普及が遅れた、かたやタミフルはカプセルで飲みやすいですわね、一気に広まった。でも効能も効き目も全く同一です。吸入薬ですから幼児に使えませんわね、小学生当たりもどうでしょうか。理屈言えばタミフル禁じてリレンザ禁じないは、マイルドセブン禁じて他の煙草はOKと言うが如し。おそらく薬害は出続けます。厚労省も巷溢れる医者どもも目の前のハエを追うばかり。薬害公害の類はこういう構図から常に生まれてきたのです、そして今現在も生まれています。人が死んでも、誰の所為でもないと言う構図です。身を守るは自分しかないですよ。病気したら薬、熱出たら解熱、下痢したら正露丸。この「常識」にストップです。
コメント
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