柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

人道

2017-07-09 10:09:58 | Weblog
選挙期間中であっても女防衛大臣をクビにしておけば小池さんには負けなかったんだ。宏池会の会合に出てきていた野中さん、久しぶりに見ましたが見た目は全然変わってません、の弁です。都議会選での大惨敗を受けて自民党内からそろりそろりと安倍批判が出て来ている中、石破さんはいつものようにぼそぼそと、岸田大臣は遠慮しぃしぃ、中谷元防衛相は現大臣のことを公然と咎めます。ま、誰が悪かったかと言えば安倍さんの対応一つだったことは皆がわかっていること。一強の権力で押し切ろうとした、専横横暴傲慢の誹りです。野中さんのこの吐き捨てるようなフレーズが急所でしたね。前回の政権時と同じ轍を踏んでいるという図です。あの時は小沢さんがまだまだ強い時代できっちり潰されたことでしたが、今回も閣僚の不祥事の任命責任なんて同じ手続きで責めこまれている、今回はモリカケ問題という我が妻わが友の関与で攻め口を与えているし。北朝鮮問題や対米対EUなどの外交考えたら今は安倍さん以外にいないのです、だから余計にこういう躓きや下手が残念ですね。秋葉原で叫んでいた「こんな人達」の言うように安倍辞めろとはいかないでしょう?誰に代えるんです?みなさんが呆れているのと同じ気持ちです、シンパの者達も皆苦虫を噛み潰してますから。
 核兵器禁止条約が国連で採決されて124ヶ国内122が賛成、反対棄権が1ずつだったそうです。反対したのはオランダ、棄権したのはシンガポール。ん?日本が賛成しなかったと大批判してたのじゃないの?今朝の新聞の扱いの違いに改めて驚くことでした、全国紙は事実を伝える程度の記事でしたが、中国新聞は何ページにも亘って批判を繰り返してます。中国新聞は東京新聞系の名だたる左翼紙で、カープ(今は弱いですがサンフレッチェも)と原爆の新聞です。ですからこちらはさすが・・と思いながら読むことでしたが、驚くのは全国紙のあっさりさです。どこに載ってる?と捜すほどでした、中国新聞先に読んだから余計に、です。で、米英仏は条約に署名しない批准しないと採決後に言明したと記事にあります。ここのところですね、人道的見地からは賛同するが、現実問題としては参加できぬというわけです。核持っている国はそう言いますわね、これは核の抑止力そのものを否定すしようとする条約ですからね。日本も同じ行動です。日本は核持ってませんが、北朝鮮や中国、もっといえばインドもパキスタンも核持ってます、そんな国がこんな条約を守る筈がないのです、だからもっと核保有国も含めた核を減らしていく協議こそをすべきだという立場ですね、言うところの屁理屈です。でもこちらの方がリアルです。核持ってない国がいくら非難しても持ってる国が廃棄します?馬鹿な。仮に1000対1でも持ってる国の方が強いでしょう?ロシアや中国はどうした?書いてないのですよ記事には。つまり端からこの採決に加わってない?米英仏のような行動ならそう書くでしょうしね。核不拡散条約という、これまた核保有国の作った傲慢な条約ありますね、これに参加せずに核開発してきたのです常任理事国以外の国は。もう一歩進めようという気持ちは分かりますが、そうは行かないでしょうねぇ素人考えでも。国連は殆ど学級会レベルに見えます。どんな決定採決しても先生の一言(安全保障理事国の拒否権)でひっくり返ります。こんな条約に露中が米英仏に先駆けて批准する筈がないのです。総論賛成各論反対の典型ですか。人道的見地なんて大上段に構えられると一応黙る。でもそこまで。世界はパワーバランスに従うのみなのです。
コメント
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