食傷

3・11です。声を顰めた報道番組が続きます。食傷します。すぐに、です。あの津波の映像を流す度にアナウンサーが難しい顔して言います、今から津波の映像が流れます、ストレスを感じる人は気をつけて下さい、と。へぇ。昔、光がチカチカする画面見てけいれん起こす子供が出て、ああいうことでてんかん発作を誘発される病型があると専門家が言うもんだからTVが大騒ぎして、今もナレーションではないですが画面の下の方に小さくテロップが出てますね、離れて見なさいとか気をつけなさいとか。でも、小さい字なんですよ、漢字交じりの文章なんですよ、小さい子が注意するはずもない表示、見たって読めないだろう？の表示ですけど。それと同じ「予防策」です。ストレスを感じる、ねぇ。何とも幼稚な社会ですねぇ、こういう時に毎度湧きあがる、吐き捨てたい感情です。どうしてそんな所まで言う必要があるんです？見たくなければ見なければいいだけのことです。チャンネル替えればいいだけです、電源切ればいいだけです。TV局も、行くぞ行くぞと脅してどうするのよ？身構えさせて、発作の素地をわざわざ作ってることに気づいてない（否、気づいてますが、クレーム来た時に備えての先回りなんですな、卑小な保身、思い遣りに見せかけた大偽善）。傷ついた人にはやさしくしましょうね。お約束です。予定調和です。もう2年です。遅々として進まぬ復興具合を非難する番組ばかりです。死んだ子の歳を数えさせて泣かせる番組ばかりです。ううむ。それこそ見なければいいのですが、この風潮はとどめられぬことなのでしょうか。