柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

反対

2009-06-19 08:07:47 | Weblog
太宰治の生誕百年だそうで盛んに新聞に載ります。人の好き好きなのでファンの方々にはお許し願いたいのですが、愛人との入水自殺というだけで気が殺がれる私には、この人の魅力は人としての弱さとそれを隠さない強さだなんて「定説」を聞かされると尚一層・・です。高校生時分の写真が新たに発見されたかとかでちょっとしたブームです。やさ男は永遠に許されるのでしょう。作家とはそういうもんだと言ってしまえばそれまでなのですが、「弱さ」が何だか人の美点長所のように誉めそやされるはどうだかなぁと思います。それは結局弱者優先風潮に繋がり、弱者の強弁へと姿を変えていくのでしょう。世に自殺者が溢れている昨今、こんな謂いは大反発モノなのでしょうが、敢えて言います、環境の問題ではありません、本人の問題です。彼は決して手本になるような人ではありません。そういう前提が必要でしょうに。
 脳死臓器移植法案、A案が衆院通過しました。この案の提出者は中山太郎のようです、彼が頭下げてましたから。この人は医者です、大学の先輩です、だからどうしたというのではないのですが、確か河野太郎(衆院議長の息子)もTVでこの案を推してました。子供からの臓器摘出を許すというのが勘所なんですが、もう一つ重要な付帯があります、脳死を死と認めるというものです。現行法は、臓器移植を前提とした場合にのみ脳死状態の人を死んでいると認めて、心臓なり他の臓器を摘出する、それによって殺人罪の咎めをなくするという法的措置でした、つまり臓器移植しない脳死状態の人は「死んでいない」と定義したのです。が、このA案は違います、脳死と判定された人は死人だというのです。マスコミの伝え方が足りません、ここは(こっちの方が)大切です。現に今脳死状態の人が多くおられます、今後も作り出されます(自然に、病気の流れのうちの一つとして、経過すべき状態として脳死状態が存在するとお思いかもしれませんが、この状態は極めて人工的に創られた状態です。自然に陥る状態では決してありません。ここに対する深い認識が国会議員たちにあるはずがありません。だから医者議員たちがしっかり教えなければならぬのに、連中も多数派工作にばかりかまけていたのでしょう)、その人たちが、呼吸器つけて(つけてない人は脳死ではありません、植物状態、遷延性意識障害と呼びます)機械に囲まれているけれど、心臓はちゃんと打ち、体も温かい、そういう人を死体と決めようというのです。もらう方ばかりが一所懸命になって、あげる方が鼻白んでいます。この子は死んでなんかいない!!新たな火種の様に思います。臓器欲しがる方の意見に振り回されすぎです。私はそう思います。A案に反対です。いかがですか。
 
コメント
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