柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

お涙

2009-04-14 13:37:45 | Weblog
当地今朝から雨です。久しぶりにたっぷり降りそうです。しつこいですが落ち葉がまたこの雨風でたっぷり落ちて。うんざりです。おまけに朝突然に(それほど豪雨であったわけでもなく雷も鳴らなかったのに)停電して、ちょうどこのブログ書いてる時で、バッと消えてそれでおしまい。というわけで今日は昼に書いてます。
 フィリピン人の不法滞在者を国外退去させる事件、最後の見せ場としてマスコミが演出します。涙の別れ、です。13歳の娘だけが在留特別許可を得て日本に残れるそうです。本人がフィリピンに行きたくなかったんですからそれでよかったんでしょう。何でも叔母さんのもとに身を寄せるんだそうで。特別のお目こぼしじゃありませんか。これだけ応対してもらって何が不服ですかね。寒空に放り出されたわけでもなく、あなたは特別に居てもいいよと特別扱いです、おまけに他人じゃない叔母さんの家から今まで通り同じ学校に通えるんだそうです。両親がいないだけです。こういう状況だけ見れば日本にでもいくらでもいましょうに、高校やら中学校から都会の進学校に通う子やら、親を亡くした子やら。十分に恵まれてますよね。それをマスコミは叩きます。かわいそうだ。生木を裂くような無体だって。じゃぁ、一緒につれて帰りなさいな。それを誰もが一番に勧めていたことでしょう。嫌がってる親子を好きで引き裂き別れさせる者はどこにもいませんよ。当人がそれを選んだんでしょうに。そういう当たり前の考え方を、涙で隠そうとします。単純な法的処置を感情論で隠そうとします。TVも新聞もマスコミは気の毒な親子調で放映し続けます。この娘は悪くない!って。悪いのはどっちなの?そこからはっきりしなさいな。今朝の新聞の中で一番声の大きいのは毎日です。在留許可問題に一石との見出し。支援者が子の利益を考えろと言ってると。法務省は最大限配慮したと。法改正求める声も、とまで見出しです。おかしいですねぇ。どの国の新聞なの?記事によると、この不法滞在一家は、娘は生まれも育ちも日本で日本語しか話せない、フィリピンに戻れば教育の抜本的なやり直しを強いられるなんてことを理由に在留特別許可を求めてきたんだそうです。何~にを甘っちょろいことを。あんたはフィリピン人だろう?そんなに日本にいたいのならちゃんと手続きしなおしてきたらいいことです。密入国しなければならぬほどに排他的な国じゃないんでしょう?日本は。事実そういう立場のあなた方が少なくとも13年も日本にいられた、この娘も教育を受けられた。そこへの恩は?debtは?どう考えているの?そして極めつけはこれです、アムネスティ・インターナショナルなる団体の事務局長が言います「子供に関するあらゆる措置は子供の最善の利益が主として考慮されなければならないとする、子どもの権利条約に反する」と。おお、何たるすり替え。ご都合主義。この条約なるものはきっと子供の不法使役や肉体的虐待や性的虐待、放置等から守るためにあるものです。その子に生命や健全な成長に直接及ぶ危害がないケースに運用されるほど敷衍していいはずもないことです。もっと直接的な生々しい救済劇の後ろ盾になるべき条約でしょう。それなら世界中の人間が肯ぜます。賛成しましょう。ですから例えばこの娘の親が売春を強要していたり学校へも行かせなかったり扶養放棄しているような場合にはこの条約が適用されるはずです。今回のような場合に持ち出すものではありません。鉛筆削るのに日本刀持ち出しているようなものです。鶏割く際の牛刀。こうやってこっちの(左側の)人たちはすぐ権利権利と振り回すのです。自分が手続きしなかったことに端を発しているのに、制度の問題に話をすり替えます。不法在留法の問題じゃないんです。それを破った者への単純な法的措置なんです。お上の情けとやらに目を移らせてはならぬのです。これを許せば同じケースがどんどん増えます。グローバル?何を勘違いしてますか?!国境の壁を屹立させてこその国際交流です。この壁を守る法律や防人あればこその国の安全でしょうに。物事の順番を倒立させてはなりませぬ。なし崩しを許してはなりませぬ。左翼の甘言に頷いてはなりませぬ。
 
コメント
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