柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

魅力

2009-03-02 08:11:36 | Weblog
昨日はあれこれやることの多い休日でした。まず選挙。次に母校柳井高校の卒業式に呼ばれて久しぶりに出ました。何年か前には子供もいて喋ってもいたのですが、今回は参列だけ。それなのに蛍の光や仰げば尊しのメロディーが送辞や答辞の最後にかぶると涙が出て、恥ずかしいことでした。単に儀式に弱いんです、これは昔から。すぐに涙が出ます。これは恥ずかしいです。昼には大島で講演会でした。失礼ながらこんな片田舎になんと渡辺昇一さんが来られて。渡辺昇一さんといえば保守の大論客です。特に東京裁判についての論説が有名です、著書も多いのですが月刊誌にこの人の論文のない月はないんじゃないですかね、それぐらい保守系(反左翼と表現するほうがより正しいでしょうか)の論客として有名な人です。月刊誌に載るこの人の論文でずっと勉強して知識を得てきた者とすれば、ご本尊を実物を目の前に見られるのです、何をおいても行かいでか!の場面です。十分にご老体ではありましたが次々に出てくる歴史上の出来事やその解説聞きながら、そしてすべてうなづきながら聞いている自分に気づいて、この人の考え方が頭に入っているんだから当然のことと苦笑いすることでした。感激しました。いい時間でした。そしてその後映画です、ローリングストーンズのライブ映画 Shine a light 見ました。当地柳井には映画館がなくなって久しく、今は下松に行くか徳山岩国に行くしかないのですが、今回も徳山(テアトル徳山)に行きました。まぁすごい、60歳のミックが走り回ります。このバンドはキースの顔がえげつなく彫れていて若い時の顔とこれだけ違うかと感心するほどなのですが、なんのミックも隣のロンウッドも、もう一人チャーリーワッツもどなたもすっかりシワシワの爺さん顔、そして誰も彼も痩せて痩せてこれもいいやら悪いやら。タバコに酒にドラッグにとこれだけ痛めつければ体もこうなるのかと思うような病的なスレンダーさ、腕が足が妙に細くて病的。でもカッコイイ。ほんとカッコイイ。間違いなくカッコイイ。45年(!)以上もやってればレパートリーがどうのこうのの問題ではないのですが、それでもサティスファクションやジャンピングジャックフラッシュを平気でガンガンに演ってしまうところがしびれます。45年前の曲ですよ。そしてもう一つこのバンドの見所はギターの二人がこれでもかとギターを持ち替えるんです、これも楽しみ。キースがギブソンやギルドの335タイプのセミアコを持ったりするところ(イメージ崩れますよ)魅せるんです。ロンウッドも負けてません、ストラトタイプやらテレキャスタータイプのギターを次々に持ち替えます、見ていて楽しいこと。顔のアップはマジに怖い感じなのですが、こんな年取ってもこういうはじけ方続けることできるんだなとまこと羨ましく思うことでした。むろんこの人たちにも辛く哀しいこともあるには違いないのですが。ぜひご覧になればいいです。
コメント
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