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仁淀川・四国カルストジオパーク 推進協議会ニュース 第6号

2011-01-04 | HN:仁淀川

仁淀川・四国カルストジオパーク 推進協議会ニュース 第6号

仁淀川町中津渓谷・安居渓谷の特徴

 

9月23日から25日にかけてつくば市の産業技術総合研究所(産総研)地質部門主任研究員の方を我々6町村のジオパーク候補地に案内しました。この研究員の方から大変面白いお話しを聞くことができました。

 

 仁淀川町中津渓谷、安居渓谷は同じような渓谷ですが、その渓谷の作られ方や、岩石が異なります。これは皆さんも実際に行かれて分かると思います。先ずこの話をする前に今回は私達の住んでいるところがどのような所なのかを説明しておきます。

 

四国の地質構造体

 

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四国はこのように大きく4つの構造帯、領家帯、三波川帯、秩父帯、四万十帯分けられます。領家帯と三波川帯の間にあるのが世界でも最大規模の活断層である中央構造線です。

 

 

三波川帯と秩父帯の間にあるのが御荷鉾構造線(みかぶ)、秩父帯と四万十帯の間に有るのが仏像構造線(ぶつぞう)です。

 

仏像構造線は最大深さ約百kmの断層線で国道56号線を土佐市から須崎市に入った名古屋トンネル西側の仏像と言う集落から取った名称です。日本で地学を勉強している者は皆、仏像構造線は知っています。

 

 

構造線は地震で作られた断層線ではなく、地質学的な時代を分ける溝と理解します。

 

佐川から斗賀野峠(虚空蔵山)を越えて須崎に行くと、急に山がガクンと下り、一挙に須崎の低地へ下りていきますね。

 

あの急な地形の差は仏像構造線が走っているために起きるのです。即ち秩父帯(約1億3千万年前)から四万十帯(約6千500万年)に構造帯区分が変わっているのです。


 

 

中津渓谷はチャートの渓谷

 

 

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仁淀川町中津渓谷の特徴は深く切り立った渓谷美だと思います。では何故垂直に渓谷が切り立っているのでしょうか?

それはこの土地が御荷鉾構造線と秩父帯が交わっている土地で、主に今から約1億3千年くらい前のジュラ紀にできた付加帯の堆積岩チャートでできているからです。

チャートは大変硬い岩石ですから、中津渓谷ではこのように水が垂直に谷を削っていきます。

中追渓谷の石と安居渓谷の石の違いは

秩父帯と三波川帯の違い

 

中津渓谷は大きな岩がゴロゴロしています。これは渓谷の両岸から転んできた落石です。

堅いチャートの岩盤を水が流れることにより、浸食してできたのが中追渓谷です。ここの岩石は赤色チャート、御荷鉾緑色岩類、ドロマイトなど色々有りますが、安居渓谷の石のように綺麗に層状になっていません。

安居渓谷の岩石は三波川帯の変成岩の特徴を良く表しています。岩石が変成作用を受けて綺麗に層状になっています。

中津渓谷の岩石は御荷鉾緑色岩類など少しは変成作用を受けていますが、安居渓谷の岩石より変成作用を受けてた割合が少ないのではっきりした層状になっていません。

秩父帯は堆積岩、三波川帯は変成岩と大まかに分かれますが、中津渓谷と安居渓谷はこの二つの構造帯の特徴を良く表しています。このような見方でそれぞれの岩石を見るとまた新しい興味が湧いてきますね。

 

 

11月7日,の「第2回 仁淀川・四国カルストジオパークin日高村」のご案内
 
ドウダンツツジなどで有名な、錦山をはじめとした日高村のモニターツアーが企画されました。
 
10月18日には、高知新聞でも報じられたように、今回予定しているコースでのマスコミ関係者を対象に、モニターツアーが実施されました。
その実施を踏まえて、今回も案内いただく方たちは、事前の研修会を開いて、私たちを迎えていただくことになっているそうです。
 
 
11月7日、9時30分集合・スタートです。
 
日高村総合運動公園前の「メダカさん家」集合
 
大きな地図で見る
 
運動公園の駐車場が使用可能です。
詳細は、添付のチラシをご覧ください。
お誘い併せて、参加しませんか。
 
お問い合わせ・申し込みは、
 
〇森本さん(「日高村ファンクラブ」代表・日高酒蔵会会長)  090-8976-5098  
メール chomori@shirt.ocn.ne.jp
 
〇坂本(「高知ファンクラブ」運営事務局長)
090-2781-7348 メール info@kochifc.net

 

 

HN:仁淀川

仁淀川・四国カルストジオパーク に関する情報 

 

 

 



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