最近、フラフラとネットを見ていて見つけた画像。これはサドウスキー(Sadowsky)のセミ・ホロウ・ボディ(Semi-Hollow Body)、またはチェンバー・ボディー(Chamber Body)の構造とのこと。奥に見えるのはプレベのボディですが、遠近感からわかりませんが、手前もサイズ的にはベースでしょうか。カッタウェイ形状を見ているとギターのような気もします。自分の楽器もこんな風にくり抜いているのか…?と思いますが、この状態は最終ではなく、さらにピックアップが収まる穴、ネックのジョイント、ボリュームやトーンといったコントロール部分が収まるスペースが加わるので、実際にはさらにスカスカになる筈です。このさらに上に一枚トップ材がプライされるため、この穴たちは最終的には表面上からまったく見えない具合になります。エルボーコンター(エルボーカット→手前の楽器の画像左上の部分)部分のR(曲率)がキツいのでこの部分はトップ材が厚くなるのだろうと想像しますが、いずれにせよ結構な容積の穴が空いている印象で、これがサドウスキーの特徴のようです。確かにサドウスキーはどれも楽器自体が非常に軽い印象。使用材はアッシュが多いようながら、アッシュといってもスワンプ(軽い)→ホワイト(重い)まであるので、材の名前だけでは判断できず、ましてや代用材や最悪偽装のリスクもあるので個人的にはあまり気にならないし、こだわりもないのですが、それにしても軽いのは魅力です。同じソリッドなアルダー材と同じかそれ以上に軽い印象です。よって運搬・演奏時はラクなのですがサウンドもその分マイルドで、ベースの場合ソリッドな単板のホワイトアッシュのようなガツンというアタックがどうしても出にくい印象です。また画像で最も驚いたのはブリッジ付近の穴(図左部分)。ベースの場合、ここにはブリッジが載ってその真下に穴がくる具合ですが、サスティンに大きく影響するでしょう。当方のベースにはリプレイス・パーツであるバダスⅡブリッジが載っているのですが、ブリッジの質量をいくら増やしてサスティンを稼ごうとしても、このホールの上では効果がかなり減ってしまうように思います。結局、自分の楽器もこのような構造になっているのか、材は何なのか、レントゲン撮影やDNA解析しないと解らないのですが、楽器の内部構造はなんだか神秘的でとても気になります。
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