Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

トラウマ夢日記 (3)

2020年07月25日 | 畸観綺譚
トラウマ夢日記
(3)
2020年某月某日。今日も目覚めは悪夢から。SSのF氏とともに呼び出されたのは、かつての高校時代の体育館。光の差し込んだ明るい階段を二階に上がっていくが、会話内容は「明日は急遽ライブ」ということでその打ち合わせで呼び出されたことについて。急遽ライブという事情が全く飲み込めない当方に対してF氏は伝聞ながら事情を知っているようで「30周年だからライブをやった方が良いとレコード会社から言われてライブが企画されたようだ」と語る。ライブの場所は下北沢というが、下北沢という場所への距離感から「微妙だな~、どうやって行く?」と当日の交通手段と機材セットが非常に気になる。また、打ち合わせながら楽器持参でもあるのだが「明日に備えて弦を全て張り替えなきゃいけないな~、渋谷の街の楽器屋に行かなきゃな~」とも。階段を上がって二階となるが、そこは柔道場(ちなみに高校時代の体育館は本来一階が柔道場)。白い柔道着で柔道の練習をする者が多い中、柔道場の真ん中で立ったまま卓球台を机にして書き物をしているI氏を発見。近寄ってみれば紙にサインペンでさらさらと当日のセットリストを書いているではないか。すでに20曲程度書かれており、「まあ30周年だからそれくらい演るよね」と余裕で見ていると中に日本語の曲名を発見!英語の曲名の中に異質な日本語のそれに目が止まったものの、曲名は『速弾きできなきゃ意味ないぜ』。横に「スイングできなきゃ意味ないぜ」に似た英語のサブタイトルも…。見た瞬間「カッチョいい!」となぜか全身に痺れが突き抜けるが、次第に「そんな曲あったか?新曲?」さらには「速弾き…って高校生じゃないんだからタイトルがカッコわる!(今時の若者風に…正しくは、格好悪い!)」と急速に気分が萎え萎む。と同時に「新曲かつ『速弾きできなきゃ…』というタイトルじゃエライ難しい曲では…」と恐怖に駆られるも、なぜか流れてくるのはホールズワース「Proto-Comos」(リンクでYouTubeへ)と同ホールズワースの教則本の映像(写真)。「ああ、Proto-Comosなら明日でも楽勝でイケるな」と急に慢心した瞬間に覚醒。

玉肌日記

2020年07月18日 | 玉肌日記
湯布院温泉(大分県由布市湯布院町)
「ゆふいん」は湯布院かそれとも由布院か。元来、由布院だが、湯平村との合併で「湯布院」となったようだが、街中では原理主義的な「由布院」という表記が目立つ。住所は大分県由布市湯布院町であり、何とも折衷的。いまさらながら湯布院温泉に入るのは今回が初めてなのだが、今に始まったことではないが、こちらも黒川以上に「原宿」化。駅から金鱗湖に向かう道中が「原宿」化しているのだが、訪日外国人が多いのか聞こえてくるのは日本語以外の言語。とどのつまりたる金鱗湖も、湖とはいい難い池があるが、それ自体も商業施設に紛れており素朴かつ自然な雰囲気はまったくなし。黒川以上に下手にスペースがあるために一層原宿というよりも竹下通り化しているとも。そのような中に人知れず共同湯があったりするのを見ると、ここも温泉地なのだと思うが、温泉客以上の観光客に圧倒されている状況で日中人口の方が夜間人口対比圧倒的に多い(黒川と違って観光バスが入る道幅があることもあろう)。散策するだに街中に温泉源泉施設らしきものはみあたらず、揚水がメインと思われる(入浴した温泉にある温泉分析表によれば300mからの掘削動力による揚水)があまり温泉地の雰囲気はなし。日帰り入浴的なものはあまりみられず、それに観光客が殺到している黒川のような悲劇はなく、落ち着いた印象。「落ち着いた印象」という意味では、湯布院が他の温泉地対比で得していると思われるのは「院」の字。日本語としては「院」がついただけでなんでも高尚・高貴なイメージに早変わりする(=別府や黒川も別府院・黒川院となればなんだか急に高貴になる)ため、こちらにあるいくつかの有名高級温泉宿とは特にマッチングがよろしいと思われる。温泉はpH8.5のアルカリ性単純泉(いわゆるアル単)であまり特徴はないが、さらりとしたよい温泉。湧出温も50~54℃程度と使用には適温ですべてが中庸的だが、思いの外に険しい由布岳山頂を見上げる露天風呂のキリリとした雰囲気はなかなか良し。

PCオーディオ道(3)

2020年07月11日 | 機材マニアック
USB-DACもピンキリ。オーディオ界に存在する、なんだか宗教がかった非常に高価な製品もあればエラく安価で大丈夫?というものもあり、「選択肢が多すぎると人間は選択できなくなる」という選択のパラドクスを地でいく展開となったが、価格と内容をバランスからこれを選択。なにしろ小さいのがイイ、”Small is Beautiful”。金額も6000円程度。当方は未だハイレゾ界には足を踏み入れておらず、44.1kHz・16bitの世界にドップリいるのだが、192・96・48kとか24bit以上の世界はProToolsのミックスダウンの際に経験しており、確かに次元の全く違う魅惑的な世界。ミックスに聴いているのとCDに落とした音はここまで違うか、という差がある(のでそれを想定したミックスやマスタリングをしなくてはならない)。そっちに行ってしまうとすべての音楽ライブラリがその水準でないことにはまた心乱れる要因にもなるのでハイレゾ界には敢えて行かないのだが、今回導入のDACはそのハイレゾにも対応の製品。32bit/384kHzまでいける。早速つないでみるに、従来のヘッドフォンアウトとは違った音質で満足。左右の分離が良くなり、音のエッジが立ったような気がする。バスパワーでUSBから電力が供給されるが、しっかり機能している証拠として使用中は本体が軽く発熱するのもなんだか不思議と好ましい。さらにラインケーブルの銀色はこのUSBーDACともマッチしていると一人悦にいるが、オーディオ道とは本来こういうもの。唯一の不満はDAC側で更なる設定や調整ができるものと勝手に思っていたが、Macとはプラグ&プレイでそのまま使え、調整は音量のみ(本来DACはそうシンプルであるべきなのだが)。(完)

フォアグラ日記

2020年07月04日 | フォアグラ日記
とりまぶし(福岡県福岡市)
結論、失敗(レポートは結論から書くのが常道)。福岡の新名物という触れ込みに踊らされて訪問したものの、食事時にはやや早い時間だったこともあってか、客は皆無。オーダーは「とりまぶし」一択にて迷いはなかったものの、サイズが並・上・特上とあり、直感的に並を選択したが、結果これだけが正解。食べ方は4分割して①そのまま、②薬味、③かけ卵、④水炊きスープとするようだが、それを読んでいると来客。短時間に周囲の席が次々と埋まっていったが、いずれも訪日外国人。いずれも話す言葉から韓国の方と思われ、現在のような日韓関係が冷え切る中での訪日は有り難い限りだが、メニューを見るだに皆オーダーは「とりまぶし」。外国人であればメニューを指差してコレというパターンが多いが、皆一様に「とりまぶし」と発音しており、日本語分かるんだ~と関心して良く見てみればメニューはハングル。ハングルは表音文字ときくので簡単に発音できるのだろうが、その後をみてみれば「生卵だいじょうぶですか」という店員の言葉が全く通じず、店員もハングルもしくは英語もできず困った状態に…。肝心の「とりまぶし」だが、一言で言えばパンチがない。パンチがないのは鳥と水炊きスープであり、味の主張がなく、輪郭がぼんやりという印象。それに③かけ卵、さらには④(コクのない)水炊きスープをかけて食すものだから、より一層パンチがない。目の前に調味料らしき壺が並んでいたので、これを用いるのかもしれないが、それにしても単品として味が調っていない。「まぶし」であれば、通常は名古屋のひつまぶしのように味をやや濃くしていると思われるが、ちょっと淡白すぎる印象にて残念で、冒頭のような「失敗」という結論に至る。