Lee Ritenour& Gentle Thoughts「Gentle Thoughts Take2」
ややフュージョンなる音楽がやや復調しつつあるような気がする今日この頃、興味深げな一枚をゲット。本盤、ジャケをみれば判るLee Ritenour& Gentle Thoughts「Gentle Thoughts」なのだが、その「Take2」がCD化されたもの。すでにCD化されているのはTake1ながら、本盤は切り貼りなし、ダイレクトカッティング(直接マスター盤に書き込む)=レコーディングにて、レコードでいうA面B面を曲間を含めて一気に演奏して録音するという”無茶”盤で有名だが、そのTake2ともなれば当然演奏やアプローチも違っており、早速購入。こういう制作費をかけずにCDが出来るというのは最近のメディア界をも含めた傾向ながら、停滞経済下ではやむを得ないか(さらにターゲットはそれでも比較的購買力のある35-45歳レンジの青春回帰心理を狙っているので完璧だが...)。そもそもビクター盤なのでK2HDマスタリングのせいか、音良し。あまりパフォーマンスのよくないパーカッションが目立つのが演奏の当人にはイタいであろう程。当然従来のTake1と比較して聴いてしまうのだが、商業上の理由からTake2を支持しなくてはならぬのも判らないではないが、2は演奏面でどうしても劣後。メンバーの出来不出来も明確だが、2で冴えないのは、まずリトナー(苦笑。ソロのアイデアが全般に集中力拡散傾向。また我がアンソニーも演奏にキレなし。また前述のスティーブももう少し頑張りたい。一方、Take1では残念にも冴えなかったハービー=メイスンはこちらの方が圧倒的に良し。1が採用されたのはリトナーのリーダー盤ということで、「ハービーには泣いてもらおう、アンソニーもスティーブも今イチだしね」ということになったのは明らかだが、1、2ともに圧倒的な安定感を見せるのはアーニー=ワッツ。しかし、やり直しの利かないダイレクトカッティングながら、結構リズム的にヘタっている中でのチャレンジングなスリップ系トライはその勇気に賞賛。他メンバーの食らい付きも意外によく、なかばヤケクソ感もあるが、どれも着地は80点以上で合格点。
ややフュージョンなる音楽がやや復調しつつあるような気がする今日この頃、興味深げな一枚をゲット。本盤、ジャケをみれば判るLee Ritenour& Gentle Thoughts「Gentle Thoughts」なのだが、その「Take2」がCD化されたもの。すでにCD化されているのはTake1ながら、本盤は切り貼りなし、ダイレクトカッティング(直接マスター盤に書き込む)=レコーディングにて、レコードでいうA面B面を曲間を含めて一気に演奏して録音するという”無茶”盤で有名だが、そのTake2ともなれば当然演奏やアプローチも違っており、早速購入。こういう制作費をかけずにCDが出来るというのは最近のメディア界をも含めた傾向ながら、停滞経済下ではやむを得ないか(さらにターゲットはそれでも比較的購買力のある35-45歳レンジの青春回帰心理を狙っているので完璧だが...)。そもそもビクター盤なのでK2HDマスタリングのせいか、音良し。あまりパフォーマンスのよくないパーカッションが目立つのが演奏の当人にはイタいであろう程。当然従来のTake1と比較して聴いてしまうのだが、商業上の理由からTake2を支持しなくてはならぬのも判らないではないが、2は演奏面でどうしても劣後。メンバーの出来不出来も明確だが、2で冴えないのは、まずリトナー(苦笑。ソロのアイデアが全般に集中力拡散傾向。また我がアンソニーも演奏にキレなし。また前述のスティーブももう少し頑張りたい。一方、Take1では残念にも冴えなかったハービー=メイスンはこちらの方が圧倒的に良し。1が採用されたのはリトナーのリーダー盤ということで、「ハービーには泣いてもらおう、アンソニーもスティーブも今イチだしね」ということになったのは明らかだが、1、2ともに圧倒的な安定感を見せるのはアーニー=ワッツ。しかし、やり直しの利かないダイレクトカッティングながら、結構リズム的にヘタっている中でのチャレンジングなスリップ系トライはその勇気に賞賛。他メンバーの食らい付きも意外によく、なかばヤケクソ感もあるが、どれも着地は80点以上で合格点。