【伊東温泉(静岡県)】
伊東といえば、熱海に次ぐ温泉の名所で、ハトヤ(あのCMも全く見なくなった...)なんかが非常に有名ながら、その温泉内容については特徴に欠け、財政破綻危機宣言をしている熱海市のその余波がまもなく南下して到来という気もするが、これまでに一度も行ったことがなかったので、訪問。普通の温泉ではつまらないと考え、東海館という年代モノの旅館(今では資料館)にある屋内温泉へ。当時にしてはかなり立派すぎる建物ながら、どうやら露天風呂なんていうのは最近の温泉ブームにて急拡大したスタイルな模様で、ここのタイル張りの浴場はまさにレトロ。舶来感を醸成したいという意図満点のライオン像もあり、その口からウバーとばかりに温泉が流れ出ているのがこれまた雰囲気を一層アップさせているが、その湯は無色透明無臭の単純泉であり、やはり湯としての特徴に欠ける展開。かと言って、地中から湧き出てくる泉質を特徴のあるものに、と意図してしまえば、それは一昔前にあった白骨温泉の「着色偽装問題」に行き着いてしまうので、運命といえば運命ではあるものの、単純泉であればそれなりの更なる工夫にて客を呼び込むことが必須であるのも、資本主義経済下では歴然たる事実。高度経済成長下の団体行動に対応した大規模施設が、その設備投資負担も相俟ってこの10年程度で破綻しており、逆にこじんまりと個を重視したスタイルが周囲の核家族化という環境変化も加わって注目されているその流れに乗れなかった熱海の轍を踏まぬように期待したいが、すでに片輪は轍に落ちているか。ちなみに併設の東海館なる旅館はかなり立派。今は資料館となっているも、逆に旅館とした方がお客がくるのではないか、と思わせる内容ながら、マナーの悪い客が来ると、文化財並の館内も荒れるとの配慮か。
伊東といえば、熱海に次ぐ温泉の名所で、ハトヤ(あのCMも全く見なくなった...)なんかが非常に有名ながら、その温泉内容については特徴に欠け、財政破綻危機宣言をしている熱海市のその余波がまもなく南下して到来という気もするが、これまでに一度も行ったことがなかったので、訪問。普通の温泉ではつまらないと考え、東海館という年代モノの旅館(今では資料館)にある屋内温泉へ。当時にしてはかなり立派すぎる建物ながら、どうやら露天風呂なんていうのは最近の温泉ブームにて急拡大したスタイルな模様で、ここのタイル張りの浴場はまさにレトロ。舶来感を醸成したいという意図満点のライオン像もあり、その口からウバーとばかりに温泉が流れ出ているのがこれまた雰囲気を一層アップさせているが、その湯は無色透明無臭の単純泉であり、やはり湯としての特徴に欠ける展開。かと言って、地中から湧き出てくる泉質を特徴のあるものに、と意図してしまえば、それは一昔前にあった白骨温泉の「着色偽装問題」に行き着いてしまうので、運命といえば運命ではあるものの、単純泉であればそれなりの更なる工夫にて客を呼び込むことが必須であるのも、資本主義経済下では歴然たる事実。高度経済成長下の団体行動に対応した大規模施設が、その設備投資負担も相俟ってこの10年程度で破綻しており、逆にこじんまりと個を重視したスタイルが周囲の核家族化という環境変化も加わって注目されているその流れに乗れなかった熱海の轍を踏まぬように期待したいが、すでに片輪は轍に落ちているか。ちなみに併設の東海館なる旅館はかなり立派。今は資料館となっているも、逆に旅館とした方がお客がくるのではないか、と思わせる内容ながら、マナーの悪い客が来ると、文化財並の館内も荒れるとの配慮か。