Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2007年03月30日 | 玉肌日記
【伊東温泉(静岡県)】
伊東といえば、熱海に次ぐ温泉の名所で、ハトヤ(あのCMも全く見なくなった...)なんかが非常に有名ながら、その温泉内容については特徴に欠け、財政破綻危機宣言をしている熱海市のその余波がまもなく南下して到来という気もするが、これまでに一度も行ったことがなかったので、訪問。普通の温泉ではつまらないと考え、東海館という年代モノの旅館(今では資料館)にある屋内温泉へ。当時にしてはかなり立派すぎる建物ながら、どうやら露天風呂なんていうのは最近の温泉ブームにて急拡大したスタイルな模様で、ここのタイル張りの浴場はまさにレトロ。舶来感を醸成したいという意図満点のライオン像もあり、その口からウバーとばかりに温泉が流れ出ているのがこれまた雰囲気を一層アップさせているが、その湯は無色透明無臭の単純泉であり、やはり湯としての特徴に欠ける展開。かと言って、地中から湧き出てくる泉質を特徴のあるものに、と意図してしまえば、それは一昔前にあった白骨温泉の「着色偽装問題」に行き着いてしまうので、運命といえば運命ではあるものの、単純泉であればそれなりの更なる工夫にて客を呼び込むことが必須であるのも、資本主義経済下では歴然たる事実。高度経済成長下の団体行動に対応した大規模施設が、その設備投資負担も相俟ってこの10年程度で破綻しており、逆にこじんまりと個を重視したスタイルが周囲の核家族化という環境変化も加わって注目されているその流れに乗れなかった熱海の轍を踏まぬように期待したいが、すでに片輪は轍に落ちているか。ちなみに併設の東海館なる旅館はかなり立派。今は資料館となっているも、逆に旅館とした方がお客がくるのではないか、と思わせる内容ながら、マナーの悪い客が来ると、文化財並の館内も荒れるとの配慮か。

フォアグラ日記

2007年03月29日 | フォアグラ日記
誇宇耶(蕎麦/伊豆稲取)
大雨の中、伊豆稲取135号沿いにある蕎麦屋誇宇耶。伊豆といえば基本的に海産ながらも、地魚以外を供する店も多く、伊豆の風景+伊豆以外の魚、と伊豆はシチュエーションを呈するだけのこともあって慎重なるチョイスが求められるものの、なかなかな店があるのが、蕎麦であって、中には伊豆高原山中で趣味のようにやっている店もあり発掘しがいのあるジャンルながら、同店は当方の記憶では10年程度前から存在しており、その時間の波にも淘汰されずにいるのは立地の良さを控除しても”それなりの味”を提供する証左か。今回は焼き味噌とせいろをオーダー。蕎麦味噌は各店の特徴が出るが、本当の味噌のような辛さが全面にでるのはお酒でもないとちょっとキツく、当方のように酒を飲まず、お茶で焼き味噌を頂戴する分には、その甘辛さに加え、配合物が多いに気になるも、ここのそれは非常に(良い意味における)標準的であり、美味。それまでは蕎麦と言えばその味を充分感じるように十割蕎麦をオーダーする傾向にあったが、喉越しや店毎に違うバランス感覚を得るには二八等のせいろの方がベターという結論に至り、最近ではせいろをオーダーすることが多くなるも、同店のはなかなか丁寧でよろしい。当方には汁がやや甘めながら、接客等もよろしく、好感。一定レベルは確保されているので、安心していける、か。

玉肌日記

2007年03月28日 | 玉肌日記
【高磯の湯(伊豆熱川/静岡県)】
波打ち際にある温泉ながら、隣接のプールに圧倒され、その奥に温泉があることはその付近をよく徘徊しているわりには知らなかったものの、意を決してわざわざ訪問。今となってはかなり鄙びた温泉街を抜けた奥の奥にあって、その先は行き止まりという場所ながらも、その温泉立地の景色の良さからか、なかなか多くの人を集めている模様。夏季のみ営業しているプールの脱衣場と兼用しているような場所があり、浴槽もなかなかに大きく、伊豆諸島方面を一望可能。浴槽中心から出ている源泉はそれほど熱くはないが、源泉掛け流しではない模様で、浴槽内は結構熱い。湯は海に近いせいか、やや塩分が混ざったかの味。山方面の温泉では全く塩分を感じないほか、湯の華等浮遊物も見られないのだが、一見して湯の華なのか、それとも単なるゴミなのか判別し兼ねる浮遊物もココにはあり(上記で”味見”したことをちょっと後悔)、ちょっと判別つきかねる(”湯の華に違いない”と強引に思い込む)。景色はさすがによく、天気の良い日には伊豆諸島も一望できるながらも、かなり波打ち際にあることから、高波等はモロに受ける状態。一応、海上サイドからのノゾキを警戒してか、海方面には大きな岩を置いて遮蔽物としているが、これはかえって邪魔と思料。夜明け(ご来光を拝めるサイドにある)とか夕方(よって、これは逆側)が入るには良い時機か。600円はちょっと高いかな...(地元民は皆100円にて、この証を提示してこの料金にて入浴)。

ライブ 3月17日ドキュメント(3)

2007年03月27日 | SideSteps
今回もまさにそれだったのだが、前回リハ後に交換しようとしていたのをすっかり失念しており、自分のボケ具合には情けなくなるが、今回は”節電”でなんとか乗り切ろうと決心。よって、弾かない時はベースに挿しているプラグを抜いて節電、というなんとも冴えない状態に。なお、当方のベース側のプラグは、万一抜けてもノイズが出ない”スイッチィングプラグ”なので、アンプのボリュームを絞らなくともそのまま抜くことが出来る(通常は絞らないと”ボッ”というノイズが出て、アンプ+皆の耳を痛めることに...)ことから、当初はライブ時における不意のプラグ脱落(しかし今回のライブでは、実際にこの事件が....笑)を念頭においていた措置だったが、それが以外なる格好で奏功するも、いざ演奏ともなるとプラグを挿さなければならず、不意のタイミングで演奏をスタートされるとプラグが挿さっていないことから一人だけ音が出ないという悲しい状況になり、週明けには早速アルカリ電池を買いに行って交換することを誓う。これで2~3年は持つハズだが、今回は何よりも症状が早めに出たことで、ライブ当日に電池が弱らなくてよかったと痛感。
※写真はベース電池交換時の証拠写真。9V×2個=18Vなのだが、電池を入れるキャパがなく、なんと!ピックガード裏の旧フロントピックアップ跡に入れている。
IW木内さん:「電池どこに入れる?」
当方:「フロントの穴に入れてもらえればいいですよ」
IW木内さん「ええ!?」という感じだったと記憶。当方あまり美観等にコダワリなし。

フォアグラ日記

2007年03月26日 | フォアグラ日記
8番ラーメン(ラーメン/福井)
この名を聞いたのは、やや奇異な展開ながら、海外であって、それは香港。香港の街中を浮遊している最中にどうしても必然的に眼に飛び込んでくる日本語に眼をやると、それがこの「8番ラーメン」。余談ながら、その後、同地在住の同期から同地では日本語の”ひらがな”を広告等に使うことが”オシャレ”であるとのことを聞いた。特に中国語は通常漢字表記であり、丸い形をした文字が珍しいとのことで、ひらがなの”の”に代表されるような丸い文字は”オシャレ”な模様で、現地人の最先端流行ファッションは”の”と大きく書かれたTシャツを着て街を闊歩すること、とのこと(本当か?)。閑話休題。その後、香港から帰国して、同店の存在は完全に失念していたが、福井駅構内を散策するに同店を発見し、その当時の記憶に加え、丁度お昼時ということもあって早速入店。基本的にファストフード的なラーメン店と見受けたが、売りは野菜が多く入ったラーメンということで早速それをオーダー。次なるローカル線(しかも乗り過ごすと1.5時間は来ない)の時刻を気にしながら待つに、なかなか素早く供されて食するに、やや懐かしい味。というのも、以前、小学校の給食でソフト麺を投入して食べたラーメンに味が近いことに因るが、なかなか体に優しい(だろうと想像される)味がして、良し。東京の”個性だけを異様に競う”最近の風潮のラーメンに比すれば没個性的ながらも、アジアを中心に展開している(加賀市が発祥とのこと)ところを見れば、普遍的な味としての評価を受けているということか。なお、8字を象った”ナルト”がなかなか良い味を醸出。

ライブ 3月17日ドキュメント(2)

2007年03月23日 | SideSteps
スタジオ内に入ると、すでに全メンバーが揃っており、早速当方も練習のためのセッティングを開始。今回のライブでは新アレンジや新曲の準備もあり、その新アレンジについてイメージを交えつつ、具体的な話をしながら準備を進める。最近はリハ時の機材については軽量化を推進しており、接続するのはベースとアンプの間にコンプを挟むだけという簡易なもので1分程度で完了するが、どうも出音が悪い。そのタイミングでリーダーから「楽器の電池替えた?」との御指摘。アッと思うが、そういえば2週間前のリハでベース内の電池(正確には内臓プリのアギュラー用の9V?2個)が相当弱っており、これが原因で「プツプツ…」という異音を発しており、原因がすぐにはわからなかったのであるが、演奏していると次第に音圧が低下してきたことからやっと「楽器本体の電池に原因が…」と思い当たったことを今さらながら思い出す。ちなみに、楽器本体の電池の電力が低下したことは過去のリハ中も何度かあり、その度に症状はいろいろだった(音にハリがなくなり、パワー・音圧がかなり弱くなるのは共通)のだが、実際に自宅で練習するときは基本的にナマ音による場合が多いことから、自宅では気がつかず、リハ等の出先で発覚するケースが殆ど。
※写真は最近のお気に入り、ジューサー(オレンジ=スクイーザーのクローン)と、なんと900円で購入したお手軽チューナー→世の中、ビビるほど低コスト。便利になりました。

玉肌日記

2007年03月22日 | 玉肌日記
【里枝温泉(香川県)】
香川県と言っても、小豆島。しかも自家温泉ということながら、これまで小豆島など行ったことも無かったので、初めて上陸。高松からフェリーにて上陸するも、小豆島はその小さい島内に山あり谷あり海ありとかなり風光明媚な島ながら、産業は観光と漁業、そして醸造業(醤油)、オリーブ程度で、島内にはデフォルトした観光施設等も目に付くが、流れている時間はスロー。他に温泉があるのかは寡聞にして知らないが、泉質は無色透明・無味で特段の特徴はなし。街中に程近い宿のため、露天にしても風光明媚ではない。しかし、付近にある醤油工場は強力で、以前、醤油の街"野田"を車で通過した際に、街全体が醤油スメルを放っていたのを記憶しており、それは単なる幻臭か?とも思ったが、さにあらず。醤油工場からは強烈な醤油の香りがしており、それがまた小豆島の雰囲気と合っていて良いのだが、それにしてもちょっとキツいか。もう一方で小豆島はオリーブが有名ながら、こちらもちょっと観光商業的であり、気が萎えるも、当地で食したオリーブの実の天麩羅はなかなかの美味(種が入っていることを知らず、ガリといって歯が欠けそう)。そのままフェリーにて姫路に離脱しようと思うも、トラブル発生!なんと眼鏡がブロークンし、左眼レンズが外れるという危機に!しかし、宿で冷静にセロテープを借りてレンズをフレームに貼り付け、姫路→神戸を激走、神戸にて30分で格安に作れるというメガネ屋を探し出して急遽造ったのでありました。ここで人でゴッタ返す街で人を避けながら自由に歩く方法を発見!それは、「セロテープで補修したメガネをかけること」。(笑)

ライブ 3月17日ドキュメント(1)

2007年03月21日 | SideSteps
2月18日(土曜日)
朝から大雨、冴えず。今日は都内では「東京マラソン(第1回)」なるものが開催されるとのことだが、参加するランナーの方はこんな大雨かつ寒いなか、大層ご苦労なことと同情。楽器を持って行くのもツラいのに、さらに雨の中で走るという行為はちょっと怠惰なる当方には理解できず。本日は本番前残すところ最後から3回目のリハなるも、メンバーの都合により、通常の10時~15時という練習時間が後ズレして15時~20時というこれまでにないパターン。大きな楽器を持って電車で移動する身としては、昨夜から降っていた雨が非常に憂鬱ながら、出発時には晴れることを念じていると、なんと本当に雲の合間から陽が顔を覗かせており、幸運を実感して駅に向かうも、ちょうど電車が出てしまった後で、なんと15分も電車をホームで待つハメに。東京近郊として日中に15分も電車を待つことは殆どなく愕然とするが、このままでは10分程度の遅刻必至。ホームで読書をしつつ次なる電車を待って下北沢まで向かう。同駅到着は練習開始時刻15時となるが、そのままスタジオへ直行。
※写真は最近の主要練習スタジオとなっているNoah下北沢。場所柄か、我々以上のシニアな面子も結構居て、将来の自分をみるようでなんだか不思議な気分(>しかしJazz/Fusion系はいないだろうと想像)

フォアグラ日記

2007年03月20日 | フォアグラ日記
花やま(館林うどん/館林)
群馬県は館林駅前にあるうどん店。最近はコシが異様に強い讃岐うどん攻略が行動の中心ながら、うどんはコシだけではないはず、とのことから、館林のうどん店へ。うどんの形容としては、コシの対義語的なものとして”喉ごし”なる言葉があるが、コシ=念を入れて打つことで出るもの、喉ごし=さらっとしたもの、というイメージがあるせいか、労働対価としてはコシ>喉ごしという順位をどうしても思い浮かべてしまうが、同店のうどんも”喉ごし”があるというもの。これは「コシがあるといえなければ”喉ごしがある”と言える」という消極的消去法の結果ではなく、さらりとした感触は、個性的ではないものの、それ自体でウリではあろう。そもそも讃岐うどん以外のご当地うどんで”コシ”を強調したものは寡聞にして知らず、逆に讃岐うどんの方が異端であるとも考えられようか。当地では”釜上げ”が名物な模様で、早速これをオーダーするが、例によって釜上げ容器に入れられて来たうどんは非常にプレーンながら、長く、やや食するのに苦労をするが、なかなか美味。付属の薬味”ショウガ”を入れるとその風味は一層増すが、以前に讃岐地方屋島の近くで食した釜上げは非常に美味だった記憶が強烈だが、これもショウガを入れており、釜上げうどんとショウガとの相性は非常に宜しく、うどん+汁+ショウガでいくらでも食せる(ちなみに、釜上げは温度が命であり、それを減ずる”汁の温度低下”にこの”花やま”はなんら対策を打ち出せていないが、熱いつけ汁の追加サービス等があれば一層よろしいかと思料)。

玉肌日記

2007年03月19日 | 玉肌日記
【沢田公園温泉(伊豆松崎/静岡県)】
西伊豆松崎(今は平成市町村合併でなんという市町村名になったか不明)にある温泉、その絶景からいろいろな雑誌等で報じられており、ミーハー(死語)とは思いつつも訪問。場所は漁港をさらに奥に入ったかなり辺鄙な場所にあり、"公園"というので、広大なそれを想像していくも、かなり想像を裏切られるも、その分、競争率も低く、ゆっくりできるか。駐車場に車を停めると、駐車料金を取っているのか、温泉料金を取っているのか、当番小屋で料金を払って駐車場上のかなり高い位置にある温泉小屋へ行くも、その途中では釣りをしている人があり、良く見れば、そのすぐ先は断崖で垂直に切り立っている…(怖)。その断崖上では釣り人がリールを投げており、その風切り音”ビュー”というのが、その場所柄「突風の吹く音」に勘違いしてしまうのも至極当然な環境。その断崖の上にあるのが同温泉ながら、写真等ではかなり海面が近く見えるが、実際は海抜10m程度であり、下にはこの断崖をみるための遊覧船が航行しており、お客はこちらを見ているので、湯船で立ち上がれば勿論、すべてを露出する格好。ちなみに、浴槽は狭く、定員は4~5人程度か。お湯は単純泉で透明無味、海の付近なので、塩味も、と想像するが、それはなし。男湯は側面カベが低く、他の観光客も容易に覗ける程度で、ここから覗いて入浴を決意する客もいる模様。出て行くと、そのオープンさに驚いて入浴に逡巡している中年オバちゃんに「まあ、いい色になって!」と完全に”茹タコ”に使う表現ながらお褒めの言葉を頂戴する。

ありがとうございました

2007年03月18日 | SideSteps
昨夜のライブにお越し下さった皆様、ありがとうございました。
特に昨夜は曲が多かったこともあり、お疲れの方も多かったと推察されます。ご愁傷さまでした。さらには音がこれまたスゴかったようで、当方もまだ耳がキーンといっております。今回も、前回に負けじといろいろなことがありましたが(笑、これはまた追ってご連絡します。
今回である程度の音源は確保できましたので、早速ライブ盤の作成に取りかかる手筈になっておりますので、こちらもご期待いただければ、と思います。次なるライブは未定ながら、毎年恒例の仙台か、と想像されます。
ありがとうございました。またのお越しをメンバー一同お待ちしております。

ライブ当日

2007年03月17日 | SideSteps
いよいよ本日です。メンバー一同、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
日時:2007/03/17(土) 17:30開場,18:00開演
場所:吉祥寺SILVER ELEPHANT
料金:前売 2,000円(2007/01/17 15:00発売)当日 2,400円
チケットは直接、吉祥寺SILVER ELEPHANTにお問い合わせ下さいませ。

フォアグラ日記

2007年03月16日 | フォアグラ日記
ヨーロッパ軒(カツ丼/福井)
カツ丼といえば、卵とじのイメージが強く、また高カロリーで一杯で1メガ・カロリー(1000kcal)はあろうという食べ物で、老年になるとその”重たさ”になかなか好んではオーダーしない傾向にあるものの、福井のカツ丼は通常”玉子を使わない”変わったタイプと聞いて早速、福井訪問時にオーダー。福井でのカツ丼の老舗ということで同店を目指すも、店内はなかなかな盛況で、観光客や地元民を含めて、皆がカツ丼を食している中、早速カツ丼定食をオーダー。しばらくして出て来たのは、まさに”卵とじ”していないカツ丼で、なんだか毛を全て刈り取られた事後の羊を思わずイメージしてしまう内容。早速食するに、衣は非常に薄く、それにソースがかけられているが、そのソースは所謂”ウスターソース”に近い内容で、サラリとしてあまり濃厚感はなし。ライスにもややソースがかかっているが、ソースに特徴は余感じられず、自宅再現性は高いと思われるが、通常バージョンのカツ丼がとてもヘビーなのに対して、こちらはなかなかシンプルで潔く、その理由を考察するに、「卵とじでない」ということに加え、卵とじバージョンにはよくあるタマネギ等のある意味不純物(商業的にはカサを増やしたい意図があるのかもしれない)がないことが奏功しているように思われる。しかしそのシンプルが故の欠点も露呈されており、カツとバランスよく食すのが必須であり、有り勝ちなようにカツをすべて食してしまった後の”ウスターソース掛けごはん”は非常に味気なく、極貧な食事をも想像させることもあり、いかに均等なペースでバランスよく食するか、を念頭において食すのが肝要と思料。

玉肌日記

2007年03月14日 | 玉肌日記
【湯の峰温泉(和歌山)】
人が2人入ればもう一杯という”つぼ湯”で有名な同温泉。泉質は硫黄系で湯の華により白濁しており、一日に7回色が変化するとも聞くが、公衆浴場の周囲にある旅館はややさびれた温泉街であり、雰囲気は充分。中には温泉で茹でて食するのか、ネットに入れた卵やサツマイモ(サツマイモというのはこれまでで初めてみたが、茹で上がるのに40分程度はかかるとのこと)をぶら下げた温泉客もおり、風情はタップリ。その中、名物のつぼ湯に入ろうとするも、すでに満員とのこと。1回30分制で夜23時までの営業にも関わらず、当日がすでに満員になっているところを見ると、かなり数は少ないものと想像するが、つぼ湯とはあくまで外観であり、内容的には変化ないことから、薬湯なる湯に入ることに。なお、ここは”つぼ湯”の他に、源泉100%の薬湯と、これを希釈した一般湯の3種類に別れているようだが、100%をうたう薬湯ではたしかに細かい湯の華が多く、非常に濃厚さ充分で効能も容易に期待できそうな内容で、かなり気に入る。なお、ここでは温泉10リットル@100円で販売もしており、ポリタンクに詰めて持ち帰ろうとする人を多く見たが、飲用も可とのこと。ちょっと舐めてみたものの、意外に味はあまりなく、これはやや意外。なお、源泉は90℃ということもあり、これを利用した”茹で場”では、多くの人がネットに入れた卵やサツマイモをここで茹でていたが、これらも温泉の風味が加われば一層美味しいか。この付近は熊野大社が近く、世界遺産になっているが、浴場も世界で唯一世界遺産なっているらしく、あまりユネスコの世界遺産には興味はないものの、これを機にあまり有名になって”欲しくない”温泉と思料。

散財日記

2007年03月13日 | CD批評
HARCSA VERONIKA 「SPEAK LOW」
再び女声ジャズボの快作。ジャケもなんともいい雰囲気をしていて、こういうものに"秀作"の臭いを強く感じるが、まさにアタリ。表記された文字はロシア語系言語で、どうやらハンガリーの模様。ボーカルにバックのトリオ+ギターという編成でスタンダード等をカバーしているが、バックの演奏もなかなかだが、それ以上に愁(うれ)いた感じのボーカルがグー。個人的にはやや掠(かす)れた声の方が歌の表現力に幅が出ると勝手に解釈しているが、その具合がまた微妙であって、"耳につく掠れはNG"とそのキャパは非常にナローなレンジに入っていなくてはならないのだが、この人はまさにそのレンジ内に納まっており、一発で気に入る。24歳新人(本作も自主制作盤とのこと)ということで今後が楽しみながらも、ギターの演奏には難ありか。当初はかなりオブリ気味に弾くアコギもなかなか愁(うれ)いて良いかとも思っていたものの、ボーカルもそれなりに"愁いている"ことから、聴くだに邪魔さが鮮明に。気になりだすととことん気になるが、フレーズも異様にポップであってジャズ的なクロマティックでなく、そこまでメロディクにブリブリに弾く感じは、まさにイーグルスにおける「ホテル=カリフォルニア」のギターソロのようで、かなり食傷気味。しかし、それを差し引いても、はるかに有り余る歌の良さ。アルバム全般でも完成度は高。