Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2020年05月30日 | フォアグラ日記

広東麺チャーリー(ラーメン/新宿)

かつて渋谷にあった伝説のラーメン店チャーリーハウスが新宿で再開していると聞いて早速訪問。渋谷にあった同店には昔相当通ったが、記憶では13年前に訪問したのを最後にその後閉店。かつて同店があった場所を通ると一抹の寂寥感というか諸行無常な感覚を毎度受けるほどに記憶に焼き付いているのだが、それが新宿で再開していると聞けば訪問せずにはいられない。昼時のタイミングをみて訪問したが、場所は新宿駅西口の地下鉄出口D5から極至近で濡れずに行ける距離。横看板が出ていないので通り側からはスルーしやすいが、間口は狭いが、いきなりカウンターというラーメン店的構造なので一発で発見(おそらく他ラーメン店があったものを居抜きで移ったと想像)。いつも「なににしましょう」と声掛けのあったマダムは居らず、無味乾燥な券売機となってはいたが、パーコー湯麺味玉入り(1000円)をオーダー。メニューのバラエティが増えていることに加え、味玉なんていう今時(?)な内容もあって現代風アレンジとなっているが、客はカウンターに3名程度と閑散ではあるも、パーコーをオーダーしているのは当方のみ。同店の最大の特徴はラーメン、つぎにパーコーなのに、と思いながら待つも、カウンター内を見れば調理の方は渋谷の同店でかつて見たような薄らとした印象も。供されたラーメンを啜ると、麺とスープが馴染んでいないことから一見は「あれ、こんな味だったか」であったが、食べ進めるうちに記憶が蘇る。完全に記憶と一致していたのはパーコーであった。かつてのチャーリーハウスで供される常温のパーコーではなく、やや温かかったが。店内は明るく、薄暗いかつての雰囲気ではないし、酸梅湯等のローカルなメニューは姿を消していたが、かつてのチャーリーハウスの健在を確認。


PCオーディオ道(1)

2020年05月23日 | 機材マニアック
CDでなく音源がすべてデータとなってPC(正確には外部SSD)にある今、それまで野外で音楽を聞くことがメインだったが突然、室内で音楽を聞かねばならぬことに。コロナ感染リスク対策の逼塞(ひっそく)のためだが、フト困るのはPCとオーディオ(アンプとスピーカー)をどう繋げばイイのだろうという疑問。数十年来、いわゆるピュア・オーディオとしてCDプレイヤーとアンプ、そしてスピーカーという3点セットが完全固定だったが、これにPCを華麗に接続するには?とふと悩みだすとモウ止まらない。というのもピュア・オーディオは音質重視のため各種ケーブルや電源等にもそれなりに気を遣っているが、ここにPCという質の悪い音源を突っ込むことが異様に気持ち悪い。PCには3.5mmのステレオ・ミニプラグしかなく、これにケーブルを射し込んでアンプに繋げばイイだけの話なのだがこのヘッドフォンアウトに繋ぐというのが何とも華麗でない。華麗でないのが確かだがスピーカーで音楽を聴きたい!ともなれば「繋げよ!」ともなろうが、オーディオにPCを繋ぐことへの違和感がどうしても拭えず悩むこと数週間。ついに「クオリティの高いケーブルで繋げばイイ」と閃いて(!…が大した閃きではない…)早速に工作。片方がステレオミニプラグ、他方がRCAピンというケーブルを作成して費用は2000円程度。ステレオミニはREAN(これはNeutrik AG製)の黒、RCA側は実直なカナレ。そしてケーブルはオヤイデの一芯編みアース・パラレル線をチョイス。いつも気に入ったRCAがなく悩むのだが、なぜRCAは手頃で洒落たプラグがないのか!(怒。ケーブルは銀線が薄白にビニールコートされたもので完全に「見た目勝負」(誰も見ないが…音質なんかそうそう変わりません)。微細な線を心臓外科手術並みの器用さにて半田付けして完成、早速試聴するもバッチリ! プラセボ効果による、しばし束の間の心の平穏が訪れる。(続)

トラウマ夢日記 (1)

2020年05月16日 | 畸観綺譚
2020年5月■日。今日も目覚めは悪夢から。コンサートホールの中廊下、明るい太陽光の差し込む中、早速バンドメンバーと今日の演目について打ち合わせ。バンドメンバーはトラウマなシーンの常連、Side Stepsの皆様方。その場でメンフー(譜面)が渡され、演目を見ればそれは何とマーラー(グスタフ・マーラー→写真の人です)。え、何でマーラー?…と思うがリーダーが今日はこれで行こう、と。焦りながらもメンフーを見るがまた驚愕、今回は管楽器パートをベースで演る模様。管楽器パートをベースで、とは言われていないが、この手のシーンでは言われなくともテレパシーで繋がる暗黙の了解。しかも配られているメンフーは明らかに管楽器パート。マーラーなら(めくるのは面倒だが)オーケストラのフルスコアの方が好ましいが、配布はパート譜であってしかも一部しか書いていない!。残りは耳コピの様子…。いや、マーラーって何番かもわからないし、分かったところで全曲唄えるレベル(しかも特定の管楽器パート…)まで聴き込んでいないよ~と泣きそうに焦る。さらに譜面はト音記号での表記。久々にト音読めるかな~と思いながら、まず習性的にチェックするのは16分音符以上でのユニゾンフレーズ。それによって大方のテクニカル的な難易度はわかるが、ざっと譜面に目を通すも細かい音符がギッシリと書かれた部分はなくて一安心。ただ、演目はマーラーなのだが、なぜか頭の中ではベートーヴェン4番第二楽章部分が流れている…。こちとら一刻も早くリハで①譜面記載部分の確認と②譜面がない部分の耳コピ(!!)をしなくては、と思ってメンバーを連れ立とうとするも、他メンバーは演奏準備万端なのか全く動こうとせず談笑モード。「えー!準備できていないの俺だけか!」と焦りが絶頂となった場面で覚醒。覚醒してもベートーヴェン4番第二楽章部分が流れている…。

フォアグラ日記

2020年05月09日 | フォアグラ日記

新喜楽(天ぷら/大阪梅田)

大阪は梅田の国鉄ガード下にある同店で鴨鍋。同店のある新梅田食道街は昔ながらの雰囲気十分で内部は迷宮化。かつては通い詰めたという同僚に連れられてきたものの、その同僚でさえ場所を確認しながらの訪問。数多くある店の中には「喜楽」という紛らわしい店もあり、食道街地図をたよりに訪問するも、コの字型に配置されたカウンターにはお客がズラリと並んでおり、それを見ただけで名店との確信を得るが、ここでは鴨鍋が美味しいとのこと。鴨鍋に天ぷらがついている定食をオーダーするも、目の前で天ぷらを揚げ始めている。鴨鍋はレトロ感十分な金属鍋に入ってくるが、配膳直前に胡椒缶をサッサと振るのがポイントであり、それは山椒であった。山椒味の効いた鴨鍋は全く初見であったが、適度にパンチが効いていて美味。さらに天ぷら屋を名乗るだけあって天ぷらもよろしかったが、美味しいとばかりに食していると、これまで食べたことのない食感の天ぷらが一品。まだそのタネを食べていなかった同僚のそれを見るに、それはブロッコリーの天ぷらなのであった。これもまた初見ではあったが、こちとらブロッコリーは大の苦手なのだが、まさかブロが天ぷらとして出てくるとは…。やや残る後味からブロであることは確信したが、この後味を消すために鴨鍋はスープまで全て完食。周囲を聴けば、ご飯に「ゆかり」とか「胡麻しお」とか常連は微細なオーダーをかましているが、よく見れば大衆的な雰囲気十分ななかにも白木の一枚板のテーブルに加えて盆も上品。流石に大阪、ポテンシャルの高さは侮れず。


玉肌日記

2020年05月02日 | 玉肌日記
別府温泉 鉱泥温泉(大分県別府市)
鉱泥と書いて「こうでい」と読むが、文字通り泥の温泉。泥湯で別府といえば、前出の健康保養センターが有名なのだが、こちらはもっとシンプル。天然記念物「坊主地獄」の至近にあり、知る人でないと全く気がつかない入口から入れば簡素な建物があり、脱衣所の先には透明な湯(おそらくこれも掛け流しの温泉と思われる)、その奥には泥の浴槽があるという構造。入浴方法は通常は書面で掲示してもよいはずだが、こちらでは地元の人に指南してもらうことをベースにしており、掲示物は一切なく、入り方は口伝でとのお達し。ただ、その構造から手前の湯で体を流した後に泥湯に入るのであろうことは容易に想像され、その通りに実践。期待の泥湯は灰色で透明度ゼロで6人がMaxという規模の浴槽だが、色の割には意外とサラサラしており、入浴後にうっすらと泥色がつく程度。決して泥パックの状態になるわけではない。しかし、白いタオルに付くと洗濯してもなかなか落ちないので要注意。付近には時計があり、常連と思しき方の入浴行動をみていると5分程度入ったのちに体を乾かしてまた入るといった様子。泥は蓄熱に優れるというが、湯は入れないほど熱くはないものの、それでも5分間入っているのは結構なる苦行で、次第に入れる時間が短くなる。また、透明度ゼロの泥湯ながら浴槽底にはなぜか固定された角材があり、ほとんどの人がそれでつまずく。浴槽内での転倒はないが、つまづいた弾みで静かに入っている人にバシャ~とやってしまいそう+逆にやられそうなのでヒヤヒヤするというアトラクション付き。周囲をみれば、さらにその奥には掘っ立て小屋のような休憩施設があり、皆ここでクールダウン。当方は出たり入ったりトータル30分ほどで充分だが、出た後にはかなりの保温感。ちなみに地元の方曰く「泥は顔に塗ってはいけない」ようで、カラダを温めてそれが回り回って顔の新陳代謝を促すとのこと。美容は内面からといった具合。ちなみに最後には透明の温泉に入って泥は流してくるものの、浴後には何だか粉粉した肌の感触と強めな温泉臭が残る。