九州全線阿房列車(6)
終点たる枕崎の一つ前の薩摩板敷0718に高校生が一斉に下車。駅前が鹿児島水産高校の校門になっていて錨(いかり)のオブジェが見える。0725枕崎着。折り返し0735発(指宿ゆき)なので滞在時間は10分しかない。枕崎駅は当然ながら無人駅で運転士に切符を見せて下車するが、恐怖なのは枕崎駅の時刻表。10分後の折り返し0735発を逃すと次は1320(これら含めて1日6便のみ)。乗り遅れると6時間待ちとなって全行程が破綻する。ビビるあまりに駅から離れるわけにも行かず、駅周辺のみを見渡して早速乗車。乗客は4名のみとおもいきや途中からアジア人女性5名の集団が乗車、えらく賑わって出発。0757頴娃大川(えいおおかわ)着。駅名板をみると釜の蓋を頭に乗せて踊る人の絵あり。異様な絵なので調べるに付近に釜蓋神社なるものがあり、釜の蓋を頭に載せて祈願する「蓋釜願掛け」が有名なる様子。往きには見えにくかった開門岳(924m)がハッキリと見えてくる。綺麗な富士山型だが近くで見るに結構な傾斜、調べると3時間程度で登れる様子。0836西大山(最南端の駅)。鉄ちゃんだけでなく子供の姿もあり、意外にも沿線駅でもっとも賑わいをみせる。0854指宿着、0901発(鹿児島中央ゆき)に乗り換える。指宿はいつか来たい温泉地だが今回は涙をのんでスルー。鹿児島中央が近づくと往きには暗くて見えなかった桜島が見え始める。不謹慎かもしれないが、いつかは桜島の爆発時に居合せみたい、とも。1017鹿児島中央着、ここまで枕崎線だけで5時間半所要…。つぎに1029発(川内ゆき)に乗車して川内(せんだい)を目指す。かなりの乗客があり枕崎線とは全く対照的だが、1039上伊集院付近で超異常事態が…。
【写真】終点の枕崎駅。かつてはここからまだ鉄道があったようだが、それを暗示するような終点看板。