Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

”怪我”牀六尺(2)

2018年05月26日 | 畸観綺譚
(2)
私的に「両腕骨折」と云えば、ラリー=カールトンじゃなかった(記憶違い=ラリーは頭に銃撃)、マイク=スターン(こちらが両腕骨折)。以下、(なぜか→)東亜日報より抜粋。
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昨年(*2016年)7月、スターンは不慮の事故に遭った。米ニューヨーク・マンハッタンにある自宅周辺で道を渡ろうとして、床に散らばった工事現場の資材を避けることができず、大きくつまずいたのだ。両肘で地についたので両肩まで骨折した。緊急治療室に運ばれたとき、彼が医療スタッフに最初に聞いたことはこれだった。「私はギタリストだ。手は大丈夫か」。数日後、右腕の神経全般に致命的損傷が見つかった。大手術。両腕の骨にネジで金属矯正機を刺した。ひょっとするとギターというものを永遠に手放さなければならないかも知らなかった。諦めたかったが、あきらめることができなかった。音楽は彼のすべてだったから。医師の献身的治療とスターンの情熱的なリハビリは、事故から二ヶ月半後に彼の腕の中にギターを返した。問題はあった。指先に力が全くなく、ピック(pick・手に握ってギターを弾く小さなプラスチック片)がしきりに滑って落ちた。かつら固定用糊を手に塗った。ピックには両面テープを付けた。ようやくピックが固定されたが、一音一音演奏するたびに痛みが走った。
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両肘から着地し、両肩まで骨折とはさらに上をいっているが、マイクはさすがにカッコいい!「私はギタリストだ。手は大丈夫か」。咄嗟にそうは云えませんでした…。でもマイクの気持ち+痛みはよく分かる(笑。

”怪我”牀六尺(1)

2018年05月19日 | 畸観綺譚
(1)
人生四十と数年、これまで無病息災で暮らしてきましたが、ここにきて初の全身麻酔による手術(医学用語では全麻)と入院を経験することとなりました。発生したのは病気ではなく「怪我」なのですが、その事実を皆の前で告白すると、聞いたそのおよそ半数の人が心配そうな表情のなかにもなんだかちょっと笑ってしまっている(正確には、それでは不謹慎なので笑いをなんとか堪えている)という「両腕骨折」。そう、両腕ともに手首から5センチ程度下ったところの橈骨(とうこつ)をポッキリやってしまったのであります。先生の話を聞いていて中学での生物の授業を思い出しましたが、ヒトの腕は橈骨と尺骨から成り、橈骨(とうこつ)とは左右ともに親指側にある骨、一方の尺骨(しゃっこつ)はその逆側にあります。骨折した部分をレントゲンで見れば、橈骨の方が太く、尺骨の方が細いことから「なんで太い橈骨が折れたの?」とも思いますが、実際には左右ともに尺骨は脱臼していたことから、このために尺骨は骨折を免れ、その分の負荷が太い橈骨に集中したのであろうと察せられるわけです。怪我からひと月が経過し、今はこの文もタイプできるほどに復活していますが、人生観をもやや変える、これはまた何とも得難い経験でもありました(とは言っても出来ればもう二度と経験したくはないものです)。ちなみに本稿はあまりに生々しいので、普段掲載の写真類は一切表示せず、文章のみとします。文章だけでも恐らく十二分に”痛い”ですよ(笑。