Side Steps' Today

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フォアグラ日記

2011年11月30日 | フォアグラ日記
天鴻餃子房(餃子/飯田橋)
餃子の名店があると聞いて同店訪問。てっきり餃子専門店と認識していたが、行ってみれば中華料理店+飲み屋。しかし本来の目的を達するべく、オーダーしたのは餃子(+定食)のみ。先人の知恵によれば特筆すべきは餃子であって、他中華系メニューは平凡との由。本来の餃子食いとは餃子のみで満腹になるのが正しい、という信仰を持つ当方は完全に餃子+飲み物という体制ながら、数種類の餃子をオーダー。周囲を見るに金曜の夜ということもあり、また駅から至近ということもあってか、満員の盛況ぶりで、それでも予約無しの客が入ってくる状況で実力有りの雰囲気。店員は分散注意力のない雇われ女子がてんてこ舞いになっており、オーダーを通すのは店長のみという困難な状況の中、水餃子以外はすべて焼きをオーダーするも、美味と聞いたシソ餃子はたしかに美味ながらややサッパリした味でやや食い疲れの中では清涼剤的ながら、個人的な好みはオリジナルの餃子。オリジナルとはいってもかなりノーマルな餃子で野菜成分が多いが、ニンニク感を得ないものの、味のパンチは全く減じておらず、コレのみを集中的に食す。このために昼を非常に軽めに(実質ヌキ)して臨むも1個あたりのサイズや価格も良心的、さらにはドリンク系の料金も良心的であり、4人で思うままに飲食して6千円也で完全なる満腹感。翌日は呼気の臭気により自室が完全に餃子臭になっていることに気がついて愕然。

玉肌日記

2011年11月26日 | 玉肌日記
出雲湯村温泉(島根県雲南市木次町)
宍道湖から南方に入って車で30分程度にある温泉。かなりな古湯のようで出雲風土記(!)にも”薬湯”として記載があるとのことながら、今は国民宿舎一軒ともう一軒の旅館があるのみ。市町村合併にて旧名は消えたが、このあたりは温泉村といわれていたようで、村にも共同湯があり、夜まで賑わっているのを見ると、周囲の人もこの温泉を目当てに来るのだろう。国民宿舎でないもう一軒の温泉宿がこの共同湯を管理しており、この共同湯は温泉宿の目の前にあるが、この温泉宿に宿泊すると共同湯の使用はフリーであり、しかも営業時間でない深夜や早朝にも入浴できるというあまりにも素晴らしすぎる環境。しかも、この宿、客を一日2組しか取らないとのことで、我々宿泊日は我々のみ。すると共同湯の鍵を渡してくれ、これで好きなときに入浴してよいという、共同湯が貸切湯になるというこれまでにない斬新な展開に衝撃。ちなみにこの温泉宿、料理も非常に美味で地の質の良い物のみが提供される。湯は単純アルカリ泉で無色透明無味。非常に綺麗な湯で湯量も多く、大きな湯船ながら、2つのかけ湯槽からも多く掛け流されている。料理や飲物に使用すればとても円やかな味になるとのこと。温泉周辺の雰囲気も十分であり、再訪必至。

玉肌日記

2011年11月22日 | 玉肌日記
三瓶温泉(島根県大田市三瓶町)
三瓶山南方にある温泉。やや寂れた小さめな温泉街を形成しているが、源泉は山近くにあり、温泉街の旅館は湯の華を濾過した湯を循環・ボイラー過熱しているとのことで、その元湯を訪問。というのも、源泉は温めであって引泉しているうちに温度低下してしまうので、過熱が必要であり、加熱をするには湯の華が多いと配管が詰まる等のトラブルがあるから、とのことだが、元湯はそのまますべて使用した後は捨ててしまうので、そのような配慮なし、とのこと。ただ、やや温めで長湯が必要だが、驚くべきはその湯量。源泉かけ流しとは入ってもここまでかけ流しているのはなかなか無い。新潟県の駒の湯温泉レベルの源泉かけ流しでザーザーと排水されていて、こちらが恐縮してしまうほどだが、その分に析出物も多く、湯船の底には粉末状となった析出物が沈殿しており、タオルにて拭くとそれが赤褐色になるという具合。湯温は体感ベースで39℃程度で湯は炭酸味はなく、塩分も、鉄臭もそれほどは強くない。味もあまりキツくはなし(含塩化土類食塩水)。この付近、聞けば熊も猪も出没するとのこと、特に猪の被害は甚大で車で走っていると道脇から猪突猛進されるという。轢かれる猪も気の毒ながら、かなりの生命力で流血多々でもそのまま山に帰っていくというが、あたった車も大破であって、修理代もバカにならないとのこと。警戒して運転したのは北海道の蝦夷ジカ生息地域ぐらいだか、特に山道は慎重に走行して帰途。

玉肌日記

2011年11月18日 | 玉肌日記
小屋原温泉(島根県大田市三瓶町)
実は小屋原温泉の訪問にはトラブルがあり、当初はここに宿泊の予定だったが、宿泊2日前の朝に電話があり、水道管が壊れて宿泊できないとのこと。ついては急遽代替の温泉旅館を手配して事なきを得たものの、それでも訪問機会を逸したことが惜しく、せめて外見だけ写真でも本来宿泊する予定だった日に訪問するに、聞けば「先ほど修理が完了し、宿泊はNGなものの、入浴はOK」とのこと。実はここに来る前に立ち寄った千原温泉で一緒になった広島の大学生が”小屋原に行きたくて来たがお休みだった”と言っていたので、ほんの数時間の差であったが、その間に修理が完了したとのこと。あまりのラッキーさに衝撃を受けるが、東京から来たことも、宿泊をキャンセルしたこともあり、宿の方は恐縮しており、入浴料金のお代を受け取らない。こちらも恐縮しながらご厚意に甘えて早速入浴。家族風呂タイプの浴槽が4つほどあり、すべてに脱衣所がついているという、稀なパターンながら、源泉かけ流しになっており、潮汁のように薄く白濁しているが、体感湯温は39℃程度で温い。浴槽の周りには赤褐色の析出物が堆積しており、浴槽自体も元の素材がなにかまったく分からないほど(我々は右から2番目の最も析出具合が良かった風呂に入ったが、ここは石か金属?)。炭酸系の特徴を有しており、鉄臭に加えて味は甘塩っぽい。驚くべきはこれに含まれている炭酸成分で入浴中に多く体に付着することに加え、湯口に手をかざせば手に炭酸の気泡が多く付着するという具合。浴後も炭酸泉効果で保温力があることに加え、体中が鉄臭。浴槽に座ったお尻や、浴槽にもたれた背中には赤錆のような析出物が付着し、体を拭き取ったタオルも赤茶色になるという成分濃厚系温泉で多いに満足。泉質は含二酸化炭素・ナトリウム・マグネシウム。

フォアグラ日記

2011年11月14日 | フォアグラ日記
タイガーデン(タイ料理/渋谷)
雑誌系のメディア情報には踊らされまくりながら、こちらもそれから情報を得て初訪問。駅には至近ながらも地下な店で全く気がつかない場所にあるも、店内はなかなかな盛況ぶり。同じく雑誌に踊らされた同胞かと思うが、なんとか4人1卓に収まってオーダー。同店、以前は通常の日本的飲み屋からの居抜きだったのか、カウンター席と奥にテーブル席というなんとも日本的に馴染みのあるスタイルのようでタイにはないであろうスタイル。4人で訪問するも、それであれば多くの品数をトライできるメリットを活かしながらトムヤムクンを初めとして数品オーダー。こちらのお店は店員の方がみな現地の方な模様で、日本語もなかなかに微妙、特に調理担当はほぼ日本語を解さないというのは本格的であることの証左でもあるか。しかし皆々様「微笑みの国タイ」を体現。同料理では辛い印象があるも、確かに辛いが、暴力的な辛さでは決してなく、発汗炸裂ながらも十分に味覚として食せる水準。特にトムヤムクンは世界の三大スープに列せられるだけあり、味は複雑でありながら爽やか。グリーンカレーをオーダーしながらも、後日、同店で有名なのはイエローカレーだったと後悔しきりでもあるが、十分なレベル。以前、食したタイ=カレーが激辛で食後に背中にキタことがあり、要警戒ではあるも、今回は平穏。値段も良心的で、最後にオーダーしたタピオカミルクにこれでもかとタピオカが投入されていて好感度最高。

玉肌日記

2011年11月10日 | 玉肌日記
千原温泉(島根県邑智郡美郷町)
今回の山陰温泉紀行の中で「最高の湯」。これまで何百湯入ったなかでも屈指の温泉。湯治場を標榜しており、先代女将の時は入浴するにはいろいろ御下問を受け、その結果、健康と診断されないと入浴できないという、なかなかに奇異難関の湯だったようだが、現在は通常に入浴可能。ここが素晴らしいのは完全足元湧出、しかも成分濃厚、さらに足元から湧き上がるボコボコと大量の気泡。当然に成分的に温い温泉ながら、公称35℃とはなっているものの、実際にはもっと温かく感ずる。かなり山奥にあり、車一台通れる道を進む詰りに温泉はあり、湯治場と表示された建物で入浴の旨を告げると隣の湯小屋へ案内されるも、浴室内に入ると薪を焚いた強烈なるスモーキーさ。というのも、温い温泉であるために、寒い時期は浴後に五右衛門風呂が用意されており、この湯のために薪を焚いている模様。湯の泉質は含二酸化炭素-ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉でやや塩分のため甘辛い味。湯は写真のように黄土色ながら、浴槽の縁には多くの析出物が付着しており、成分の濃さを実感。浴槽は4人が足を伸ばせば満員という具合だが、人気の秘湯化しており、6人入っていたこともあるという。当方訪問時には最初独占だったものの、最後には4人となっており、平日昼間、しかもこの山奥という状況ではなかなかの盛況ぶり。天然バブ効果は強烈で、50分程度入浴していたが、最初の20分程度で体中が炭酸効果で血行が良くなっているのか、ジンジン痺れてくる具合。五右衛門風呂には入らなかったが、浴後の脱衣場ではなかなか寒かったものの、その後は温もり感が持続、特濃系マニアには堪らない内容。天然バブ浴槽は男女別ながら、五右衛門風呂は混浴。

玉肌日記

2011年11月06日 | 玉肌日記
温泉津温泉(島根県大田市温泉津町)
温泉津とかいて「ゆのつ」と読むが、山陰地方の日本海側、山陰道9号線沿いにあり、付近には世界遺産(2007年登録)な石見銀山もあるというシチュエーション。漁港の奥が温泉街となっており、海の幸という食と、薬効成分十分なる温泉が湧出するというなかなか素晴らしい環境。小さな路地の両サイドに温泉街を形成しているが、その先は漁港であり、個人的山陰の象徴的風景。さらには日本海側の港町ということで風も強い(ので雪も吹き飛んで積もらないとの事)。街中には共同湯が2軒あり、斜向かいに近在しているが、薬師湯と元湯。前者は近代の山陰大地震の時に湧出したとのことで震湯(地震の”震”を充てているのが珍しい)とも呼ばれているが、その外見・内部が非常にレトロ。薬師湯は西洋風、元湯は和風なのだが、外観だけでなく、内部もそれそれ味があるのはその湯が作った析出物、これが湯船縁に体積。湯は薄く白濁しているが、匂はなし。味は塩分味があるが、これもそれほどは強くない。ここの恐るべし、はその温度。かなり温度は高く、元湯にて「ぬる湯」と記された湯の温度は43~44℃。その隣の「あつ湯」は48℃程度を示しており、かなりに熱い。冬には寒い地方であるからこの程度必要なのかもしれないが、それにしても熱く、「ぬる湯」でさえ1~2分程度しか入ることが出来ず、早々に退散。

フォアグラ日記

2011年11月02日 | フォアグラ日記
レッドロブスター(ロブスター/お台場)
当方の中では「ファミレス」にジャンルされていた同店、こちらも六本木ヒルズと同様、明らかにピークアウトし、まばらな人影が悲壮なお台場の商業施設にてなかなか気の利いた料理屋などあるわけもなく、実質初入店。遠い記憶によれば当方が小学生時代に父親と16号線沿い(岩槻付近だったろうか)の同店に入ったような記憶があるも、ロブスターの記憶はなく、ぼんやりカニだったような気もして曖昧ながら、メニューを見て今回は意識的にロブスターの入った品をオーダー。しかしながら、ロブスターの調理を主体で構成されたメニューにはなかなか食指は延びず、ロブスター専門店ながらなんだか中途半端なメニュー。店内も閑散で海を臨むカウンター席に案内され、隅田川を遡上していく遊覧船の発着をみながら食するも、後着の客の皆がオーダーしているのは当方らがオーダーしているものと同様のものというのも、それだけ実質的な選択肢が少ないことを意味するか。ファミレスとしてはなかなか高級な部類に属するものと思料、後ろの席では子供の誕生日のお祝いとして来店している団体がいるも、当方も将来はそのようになるのかと思えばやや暗鬱な気分。で、メインたるロブスターはなかなかに美味しく、ロブスター好きの子供(そんな生意気な子供っているのかしらむ)なら誕生会も悪くないかも。