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映画感想-『クロユリ団地』

2015年04月03日 | 映画感想
~あらすじ~
幽霊が出ると噂のクロユリ団地に越してきた二宮明日香。
砂場で一人で遊ぶ少年ミノルと交流を結ぶが、数日後、不審な隣人が不幸に襲われ、それをきっかけにしたように奇妙な出来事が立て続けに起こる。


~感想~
いろいろ危ぶまれた主役の前田敦子は、容姿が個人的に好みでないことを除けば顔芸も演技も及第点。ラストの「もやし(裏声)」はさすがに殴りたくなったが、それは台本の問題で彼女のせいではない。
霊能者(笑)が当然のように現れて大勢でセッションを始め、祈祷するも全く効果なく吐血(爆)し、ラスボスが超常現象を連発し大暴れする現実性を完全に放棄した展開や、Jホラーらしからぬ結末は逆に好感が持てるが、結果的にただのモンスターパニック映画になってしまっているし、とあるサプライズが2~3仕掛けられているものの非常に見破りやすく、wikiを見れば平然と書いてあるくらい隠す気もさらさらなく、中盤であっさりネタを割るのも残念。
というかトラウマを抱えた連中を二人きりにするのは完全にお前の手落ちだろ。

「リング」や「呪怨」のようにシリーズ化できるほどラスボスに魅力はないし、戸惑ってしまうほど怖い場面が一つとしてないが、勢い重視のハリウッド的ホラーとして見れば、普通に観られるのではなかろうか。


評価:★★☆ 5
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