クルマで出掛ける。
出てすぐ、バス通り。
道路の真ん中で、猫が死んでいる。
クルマに撥ねられたのか。
道路脇に軽ワゴンがハザードを出して停まっている。
運転手に尋ねる。
猫、撥ねちゃったんですか?
運転手もお通りすがりだと言う。
猫の尻尾が動いていたので、気になって、と。
血を撒き散らしてぐったりしている猫は、
しかし僕が見た時、動かない存在に変わっていた。
・・・もう息をしていないよ。
僕は猫を抱き上げ、人目に付かぬよう袋に入れてやる。その体は弛緩していて、でもまだ、体温が残っていた。
近所の方々が道路に水を流してくれた。
僕は礼を言う。
輪廻やらを信じてる僕ではない。
けど、こんなやり切れない時思う。
せめて、次はクルマに轢かれないものに生まれてこいよ
・・・と。
出てすぐ、バス通り。
道路の真ん中で、猫が死んでいる。
クルマに撥ねられたのか。
道路脇に軽ワゴンがハザードを出して停まっている。
運転手に尋ねる。
猫、撥ねちゃったんですか?
運転手もお通りすがりだと言う。
猫の尻尾が動いていたので、気になって、と。
血を撒き散らしてぐったりしている猫は、
しかし僕が見た時、動かない存在に変わっていた。
・・・もう息をしていないよ。
僕は猫を抱き上げ、人目に付かぬよう袋に入れてやる。その体は弛緩していて、でもまだ、体温が残っていた。
近所の方々が道路に水を流してくれた。
僕は礼を言う。
輪廻やらを信じてる僕ではない。
けど、こんなやり切れない時思う。
せめて、次はクルマに轢かれないものに生まれてこいよ
・・・と。