燃料計は、ガソリンタンク下面にボルト留めされているセンサで作動している。
このセンサはdb4の場合、フロート式だ。
(1980年代後半にほぼ姿を消した方式。現在は電気式が主流。)
構造は、フロートが配線に繋がれ、カプラを介してメーター側に情報を送る。
僕のdb4はこのフロートがタンク内部で破損X腐食してガソリン漏れを起こしていた。
腐ったうえに折れてしまって修復不可能。
ビモータでの部品番号は「210000439」。
db4が輸入されていた時の正規ディーラー(日本輸入総代理店)はヤマハオートセンター、通称レッドバロンだ。
そりゃね、まず初めに、ここに連絡しようと考えるのが筋っちゅうか、普通じゃねえのかな。
もうね、門前払い。
レッドバロンの回答は、要するにこうだ。
「当社でお買い上げになったお客様であれば、調べもするし、在庫があればお出しします」
レッドバロンで新車登録し、或いは中古購入した「現オーナー」にのみ、部品供給がなされる。
ということ。
何もそれが悪いとは思わないよ。
ただでさえ流通量の少ない車両だからね、自分とこのお客様を優先。だから門外漢は断る。
むしろ正解だろうね。
レッドバロンは何かと言う人間が多いんじゃないかな。
でも僕はdb3に乗ってた時、嫌な思いは一回しかなかった。
ま、概ね良し、的なスタンスだ。
なので今は各方面に問い合わせ中なのだ。
過去を振り返る。db1編、最終回。
さあ来週車検に出すかー⇒なので今週走りに行こう⇒事故。
転等中、気憶が走馬灯の・・・・・とか良く言うじゃない。ないね。そんなの。
ヘルメットをアスファルトに擦り付けながら、
「ああ、やってしまった!・・・・・・どうしようローンは後48回あるのに」だ。
db1の状態は・・・・・・フロントホイールがめくれている。タンクシェル、アンダーカウル割れ・ヒビ、マフラ凹み、左右ステップが曲がってる。ハンドルのバーエンドがタンクシェルにめり込んでいる。ちなみにエンジンはオイル消費が激しくなっていてオイル上がり状態。
多分これでもラッキーだったんだろう。フレームは無事、フロントフォークのアクスルにもキズは無かった。ハンドルもステップもマフラも使えたし、めくれたマグホイールも修正できたし。だから修理代のほとんどはカウリング補修・カラーリング、エンジンのヘッドOHが大きかった。
僕の怪我が治ってから修理する事にした。
約1年後、僕のdb1は復活。修理代金は秘密。
再度月賦を組みなおし、再び60回ローンの旅。
そうして出来上がったのが紙焼き写真の白いdb1だ。
怪我も治り、革スーツをフルオーダー。
そして快調なdb1。
サーキットも走った。
しかしある日を境に「特定の故障」が発生。
レッカー呼んで修理。納車して・・・・・家に辿り着けなかった。
おかしな、怪しい、変な話・・・・・なんだけど、何度直しても、僕が乗れば故障。
誰が乗っても、箱根に行っても症状は出ない、のに僕が乗れば故障。
機械が直らない、と言う事があるだろうか。もう5回は家と店を往復している。
・・・・・メンタル的に僕はdb1を諦めた。
あっけない終わりだと思った。でもこのままじゃ趣味として成立しない。
だから、良いや。
始まりが「縁」なら、終わりも「縁」。
そう考える事が救いだったんじゃないかなあ。
何しろ10年前の話だしな。
あー、なんだろ。ネットってすごいなあ。
誰にも言ってないこのブログを他人が閲覧してるんだもの。
ビモータdb1、ヤマハWR250F公道仕様、GSX1100S、ちうキーワードで辿り着く方が多いみたいだなあ。
db1はスポーツバイク好きな方には、伝説のオートバイで、しかも実際に(雑誌等でも書かれてるような)偽りのない素晴らしいハンドリングで、もう本当に褒めるしかないようなオートバイだと思う。けど、そのために犠牲になる事も非常に多い。これから買おうという方は、db1を理解し、整備し、部品調達・加工ができるお店から購入した方が絶対良い。
ヤマハWRは(僕のは2002年式だった)、本物のレーシングマシンを公道で乗れる貴重な存在だと思う。TT-Rのようなトレール車のような温さはまったく無い。しかし公道での弱点はギヤ比だ。YZ-Fに比較してワイドレシオにはなっているが、トップギアでのクルーズは正直辛い。「超オーバードライブの6速」が欲しいぐらい。それとスタータはキックオンリーなのでコツが必要。僕は3回ぐらいで掛かった。更にオイル交換の頻度。ドライサンプで1・6Lの容量。基本1レース毎の交換なので、公道なら・・・・・・そこは個人判断になるだろうが僕は一ヶ月に1回以上やってた。そこを割り切れるならWR250Fはかなり楽しめる。
また何か書くね。
カウルスクリーンはヒートプレス成型のものが入ってた(エアブラシがないと出来ない)。
販売元が作ったんだろうけど、
・・・・・アッパーカウル、完全に浮いてるよな。
ん。やっぱり未来の自分に託そう。
(実車のNUDAはエンジンはGSX-R750。シャフトドライブでしかもビスカスカップリング方式の2輪駆動。バックミラーは左のみ。ブレーキディスクはリムオンじゃなかったっけ。シートはスウェードが張られていて、ニーグリップ部の〇状の部品がスイッチとなって、コーナリング中にシート自体が左右にスイングする。ヘッドライトもバンク角に合わせて照らす方向を自動可変する、っちゅう事で実際に走るし時速170キロを超えたとか)
1987年、東京モーターショーで発表されたスズキのコンセプトモーターサイクル。
1985年のファルコラスティコも実走行するが、ヌーダでは走行シーンのビデオが会場で流されていた。あ、「専用ヘルメット」も一緒に展示されてたっけか。
さて写真はクリームというメーカーから発売されていた1/12スケールのガレージキット。
当時2800円。完成写真が一枚同封されている。
80年代のレジンキットは正に豪快そのもの。
まず洗浄して・・・・・ブツは「ス」だらけで修正(パテ・ペーパー・サーフェイサー)を何度も繰り返す。
・・・・・ごめんなさい。当時の僕の技術では完成させる事が出来なかった。
何故これがまだ残っているのかというと・・・・・。
未来の、スキルアップしたであろう自分に託したのだ。(なんかそういう話、ブラックジャックにあったよね)
そんな訳で四半世紀、実家の押入れで出番を待っているのだ。
(誰かキレイに作って)