萩は、良く知られているように、日本の国体を左右した歴史をもっています。断片的にですが、いくつかの印象深い景色を写真に収めました。
白壁の塀 ・ 夏みかん と 桜
武家屋敷が連なる地域には白壁の塀が目立ち、武士が栽培して生活費の足しにしたという夏みかんがのぞいています。
明倫館
かつて日本三大学府の一つと称された長州藩の藩校、明倫館の建物が残っていて、数年前まで小学校として使っていたそうです。
毛利氏の廟所
市街地のはずれにある東光寺には毛利氏の廟所があります。
萩焼
萩焼はたいへん有名です。すでにいくつか所有しているのですが、夫婦(めおと)飯茶碗とぐい飲みを買いました。
2日目の萩はリゾートホテルを離れて、何だか由緒ありそうな名前の〈萩八景 雁嶋別荘〉という料理旅館に宿をとりました。町の中心部に近いけれども、日本海に注ぐ川と江戸時代に造られたという運河の合流点に建っています。
川と運河の合流点
夕食は〈弥生の御献立〉です。
桜豆腐と春の味覚盛り合わせ ・ 萩の旬の地魚盛り
ふく刺し
紙鍋を使って出汁で煮て卵でとじたのは、ごく短い期間が旬のしろ魚です。竹筒に入ったしろ魚はもちろんピチピチと生きています。踊り食いもすすめられましたが、ていねいにお断りしました。
3月限定のしろ魚卵とじ鍋の原料 ・ その完成品
薄皮饅頭の辛子餡掛け ・ 黒毛和牛のソテーの和風ソース掛け
皮をむいた赤と黄のトマトの酸っぱい味は、脂っこい牛肉のあと、大変さわやかで美味しく感じたのです。
トマト丸ごとサラダ仕立て
真鯛の桜蒸し ・ 自家製ちりめん山椒茶漬けの原料
うっかりしていてお茶漬けにせずにご飯を食べていて、途中で撮影です。お茶漬けにしていたら、さぞ旨かっただろうと思われます。
特製プリン
コーヒー味のプリンとキウイです。
和食の特徴で、味そのものだけではなく、季節感、見た目の美しさ、食器との調和、そしてそれぞれの料理の味のバランスをたっぷり楽しみました。
朝食の基本の冷菜 ・ 煮物
朝食はもちろん和食で、基本の冷菜はたくわんと梅干とコンブ、温泉卵、甘い煮豆、冷奴、もずく、青菜のあえ物、そしてふりかけ。
すぐに出てきたのは煮物、ご飯とみそ汁、サケの塩焼きとかまぼことフキです。
ご飯とみそ汁 ・ サケの塩焼きとかまぼことフキ
そして、テーブル上で温めた料理はキャベツとカボチャとブロッコリーとハムの蒸し物でした。
蒸し物
ドイツと違って非常に手間をかけた朝食ですね。全部それなりに美味しいのですが、妻と私には多すぎるし、朝から魚というのも慣れていないので若干苦手感がありました。
〔2018年4月〕〔2023年12月 加筆・修正〕