お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

ガメール城館

2024年05月03日 | 旅行

ガメール城館があるのはバルト海沿岸から内陸に少し入った農村地帯にある人口92人の袋小路の村です。ハノーファーから北東方面に約300km離れています。この城館 (領主の館) は14世紀の後半からずっと600年以上にわたって恒常的に(この地が東ドイツに属していた時代を除いて)某家族の私有財産で、同時に先祖代々の屋敷なのです。19世紀の初めにいちど改築のために壊されて、同世紀の後半に現在の新ゴシック様式のお城が建てられ、多数の付属建築物をふくむ大農場の中心になっていました。しかし、1945年の終戦後に強制公用徴収されてしまったのです。そして東ドイツ時代は保育園、学校、アパートなどいろいろなことに利用されてきました。今世紀になって早々に元々の所有者の子孫 (二人の直系子孫はどちらも法律家で現在ベルリンに住んでいる。) が買い戻し、数年の時間をかけて自分たちの屋敷である城館を復活させました。その際、レンガを使った建築にすることや内装の構造と色彩および特徴的な様式を原型に戻すことなどに力を注いだのです。そして今から10年前にこのロマンティックなガメール城館ホテルが誕生しました。建物の北西の角にある8角形の城塔建築が特徴的です。

  

城館前の広場 ・ 正面

  

裏面 ・ 斜めから

村の細い道を突きあたりまで行くと、ツートンカラーの華やかな感じの建物とその後ろに大きな池を含む広大な付属の公園があります。フロントのお姉さんがお城の中を案内しながら、その歴史を説明してくれました。入り組んだ作りの内部は床も階段もほとんど板張りで、いい雰囲気があります。

  

裏の公園 ・ レセプション と ロビー

  

階段 ・ 図書室

 

会議室

わたしの部屋は白でほぼ統一されたジュニアスイートで、〈城塔スイート〉と名前が付いています。広々とした部屋で、バスルームも広くてバスタブがあるのがうれしいですね。8角形の塔の部分にテーブルと椅子がさりげなく置いてあり、アメニティー類も申し分なし。でも、ホテルのホームページを見て知っていたけど、レストランが月曜日と火曜日は定休日なんですよねー。残念。

  

私の部屋(奥が塔の部分) ・ レストラン

それで今日の食事計画を立て、夕食が軽くても良いように、ここに来る途中アウトバーンのセルフサーヴィス・レストランで普段よりしっかりした昼食をとりました。衣をつけて揚げたアラスカ鮭のフィレです。定番の付け合わせはポテトサラダですが、この国のポテトサラダは酸っぱいので、酸味があまり好きでない私は炒めポテトにしてもらいました。魚を少し甘めのクリームソースで、そして量り売りしている各種野菜を美味しくいただきました。

  

アラスカ鮭 ・ 野菜

そして夕食ですが、地図を見るとアウトバーンを降りてガメール城館まで買い物が出来るような町は通らないので、アウトバーン上のバーガーキングで夕食を買いました。〈スパイシー・ベーコン〉です。チーズ2層、肉2層、ベーコン、ピリ辛トマトソース、マヨネーズ、ごく少量の野菜がはさんであります。めったに食べないこともあって、美味しく食せました。結構良い食材を使っているのかな、とも思いました。ただ、野菜がほとんどないのが残念ですね。

  

ハンバーガー 1 & 2

デザートはビスケット。私はこの種のビスケットの中でこれが一番好きなのです。飲み物は家から持ってきた、あるアジアショップでサーヴィスでもらった伊藤園の〈お~いお茶〉です。

  

ビスケット ・ お茶 

粗末で不健康な夕食ですが、食べたいものだけを部屋でくつろいで食べるのもたまにはいいなー。

  

朝食室 ・ 私の朝食

朝食は雰囲気の良い部屋で。食べ物はいち部セルフサーヴィスで、いち部持って来てくれます。昨日フロントにいたお姉さんが気配りのサーヴィス。供し方が豪華に見えてなかなか結構です。客が少ないのでゆっくり落ち着いて食べられました。

ド田舎でまわりに何にもないし人もあまりいないので、もし2泊するとなると退屈だろうなー、と思いながら、講演依頼がある町シュトラールズントにこれから行きます。

 

〔2018年9月〕〔2024年5月 加筆・修正〕

 

 


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