カヤックと過ごす非日常

大人は水辺で子供に返ります。男は無邪気に、女はおバカに。水辺での出来事を通してそんな非日常を綴っていきます

15.ちょっとピンぼけ ― キャパに勝っただろうか

2006年09月24日 | Weblog
写真をする人なら『ロバート・キャパ』は聖人だろうし、『ちょっとピンボケ』は聖書のようなものだろう。澤田教一と並んで、私の多感な頃の英雄の一人だ。

キャパと張り合うつもりなど、毛頭ないが、それでも、キャパは水中撮影はできなかっただろう。
それを今日、私は やった!

3日間、悩みに悩んだ末買った「水中撮影できるデジカメ」。プー太郎の身には痛い出費だったが、これもまた、「自分へのご褒美」と言って買った。
「自分へのご褒美」というと聞こえはいいが、(私の場合)誰も許可してくれない時の言い訳として使っているのだが…。

水深3メートルまでならこのまま水中撮影できる という優れもの。

            

今日の木津川ツアーに合わせて買ったそのカメラ。
「店長おすすめ」のチラシに惑わされて買ったそのカメラ。

しかし、怖くて使えない。

シャッターの隙間から、レンズの隙間から、水は入らないだろうか。
  絶対大丈夫なのだろうか…。

バッテリーの差込口から、コードの差込口から、水は入らないだろうか。
  絶対大丈夫なのだろうか…。

大金はたいて買ったカメラが怖くて使えない。それでも勇気を奮って1枚だけ撮った。それがこれ。

         
            『 木津川の怪 ― その光と陰 』

何の意味もポリシーもない画像だか、それでも私にとっては記念すべき最初の水中撮影私にとっての戦場、水辺…。

  「ちょっとピンぼけ」   私はキャパに勝っただろうか…