カヤックと過ごす非日常

大人は水辺で子供に返ります。男は無邪気に、女はおバカに。水辺での出来事を通してそんな非日常を綴っていきます

11.「KIDUの女王号」とかけて ― スターバックスととく 

2006年09月17日 | Weblog
「KIDUの女王号」とかけてスターバックスととく。その心は…

青くスリムなボディーを誇る「KIDU」の女王号だが、裏から見るとこんなふう。         
            

鯨・白い鯨・「白鯨」 まるで「Moby-Dick」。エイハブ船長まで付いている。
  (意味不明の人はハーマン・メルヴィルの『白鯨』ご参照)

(映画ではグレゴリー・ペックが演じていた。Moby-Dickに体を縛りつけ、既に息絶えたエイハブ船長の腕が、船員達にまるで「来い!来い!」というように揺れるシーン、印象的だった)

私はコーヒーをよく飲む。           
3食後は必ず、他に10時と3時。「夕方以降飲むと寝られなくなる」と言う人もいるが、私は11時に飲んでも12時には寝られる。(早い話が、にぶい、鈍感なのか…)出かけた時も喫茶店で休憩する時はいつもコーヒー。スターバックスもよく利用する。
                          
ところで

「スターバックス」の名前の由来は『白鯨』の中のコーヒー好きの航海士「スターバック」から来ていることを知っている人はどれ位いるだろうか。
(しかし、実際のところ、作品にはスターバックがそんなにコーヒー好きとは書いてないと思うのだが…)

それはさておき

今の若者は文学離れ、と言うより文字離れが著しいと言う。
スターバックスで(スタバに限らないが)、短いスカートから露わに出した足を組み、携帯メールを打ちながらコーヒーをすするお嬢さんは、自分とハーマン・メルヴィルとの関係を考えたことはあるだろうか。

あるわけ、ないだろうなぁ…。

私も「女王」を裏から見て初めて気がついた。あ、これは「白鯨だ」と。

「物」から「自」となった「KIDUの女王号」だったがこんな所で「旧友達」と親交を深めていたとは…。
           
       
         
        (陸に上った鯨たち ― 熊野にて ―)

「非日常」を求めてのカヤック生活だが、日常の中にも意外な非日常があることを思い出した。

「KIDUの女王号」とかけてスターバックスととく。その心は…
    どちらも「白い鯨」がついています