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栃木SCの話6 【J特】

2010-08-18 00:37:13 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)
 だいぶ前に某週刊誌で偶然、J1浦和の元常務取締役が、栃木SCに来られて活躍されているという記事を読んで、栃木さんも本気になられたんだなぁと思っていました。そして、ネットを見ていたら栃木さん関係の情報が出てきました。なるほどという部分が多いので、いい情報の公開という事で紹介させていただきます。

   
 J2栃木は今年4月に現経営陣が総辞職し、栃木県経済界を代表する8名が新役員に就任。任期満了に伴うものだそうですが、チームが目標に掲げる「J1昇格」のためには、財務基盤の一層の強化が必要という判断の結果だそうです。
 経済界を挙げた体制は、幅広いスポンサーの獲得を図る狙いが見え、行政にも影響力のある県内主要経済団体の「ツートップ」を起用することで、より公的な色彩も強まったそうです。「J1シフト」と関係者の1人が表現されています。 新役員は以下のとおり。

・代表取締役社長
中津正修氏 [トヨタウッドユーホーム㈱代表取締役社長]
・代表取締役専務兼GM
新田博利氏 [J1浦和の元常務取締役]
・取締役
星 剛氏   [栃木SC営業グループチームリーダー]
板橋 敏雄氏[㈱板通取締役会長](県経済同友会筆頭代表幹事)
角 一幸氏  [㈱TKC代表取締役副社長]
藤井 昌一氏[藤井産業㈱代表取締役社長]
・監査役
青木勲氏   [北関東綜合警備保障㈱代表取締役社長](県経営者協会会長)
伏木昌人氏 [栃木信用金庫理事長]


 中津社長は、とちぎニュービジネス協議会の副会長などを務め、若手経営者にも人脈が広いとか。幅広い人脈、経営手腕などを買われ、県IT経営戦略会議の座長なども務められ、クラブの法人化の時に発起人として奔走。'06年の運営会社設立時から監査役を務めてこられました。
 県経済同友会筆頭代表幹事の板橋敏雄氏、県経営者協会会長の青木勲氏、県経済界を代表する8人が新役員に就任。県経済同友会はプロスポーツによる地域活性化を掲げて栃木SC研究会を設置し、スタジアム整備を県に提言するなど支援の中核を担ってきたそうです。そのトップが今後は直接、経営に携わることになります。
  監査役の青木勲氏は、300社近い県内企業を束ねる県経営者協会の会長で、各種団体の長も多数兼務。社長を務める北関東綜合警備保障は、今季から栃木SCのユニホームスポンサー。

 記事では、最低で10億円程度の資金が必要ともいわれるJ1。財界要人が経営に責任を持つ新体制は、昇格への「本気度」の表れとも言えるとしています。
 県内経済界を挙げた“オール栃木”体制に一新し、「公器」であるクラブ経営を強化することでJ1昇格に全力で取り組むようですね。
 地元、下野新聞社の取材に対し、「クラブが大きくなるには『脱皮』が必要。J1に上がるために一新した」と説明。「地域に根差したクラブを目指す上で安心して経営を任せられる方ばかり。新しい営業体制などを確立しJ1昇格を早期に達成してほしい」と新井社長のコメント。
 ちなみにこちらのクラブには昨年から、財界を挙げた立派な後援会がありますね。いいですねぇ。
J2栃木公式HP該当ページ:http://www.tochigisc.jp/profile/company.html
J2栃木後援会公式HP:http://www.tochigisc-kouenkai.jp/

 この記事について、特にどうのこうのコメントしません。本当に強くなるため、本当にクラブがステップアップするにはどうしたらいいのか、先進事例として示されたと思います。クラブ経営を強化し、強くするために「オール」体制へ脱皮ですか・・・いいですね。
 当ブログが特に注目したのが専務取締役。常務や専務は常勤が多いので、なかなか替えにくいだろうと思っていましたが、元J1浦和という人材ならば文句なく、劣っている部分の補修的措置であればやむを得ない事なのかもしれません。こういう人材が入って、クラブに力をつけるというのはいい事なのではないでしょうか。

 当ブログでは、よく「バランス」という表現を用います。チームが弱くなるのは、監督や長老選手など全体のバランスを崩す存在があり、それを補おうとするために無理な負荷が生じて、全体的におかしくなると思っています。企業経営も同じことかもしれません。
 「閥」(以前に薩長閥という表現も紹介しました)にしがみついているために、バランスを崩しているケースもJ37クラブに限らず、どこにでもあるのかもしれません。まぁ、よその県の事例なので、岡山県民である当ブログは偉そうには言えませんが。
 J2栃木の順位は、現在6位(去年は年間17位)。今年はどうして強いのだろうと今まで不思議でしたが納得しました。なるほど、選手を大幅補強しなくても、こうすればここまで強くなるんですね。栃木さんのこの辺りの事例はまたの機会にジックリ紹介させていただきます。
下野新聞HP該当ページ①:http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/sports/t_sc/news/20100427/315349
下野新聞HP該当ページ②:http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/sports/t_sc/news/20100520/324975

 当ブログでも時々このテーマでの特集を、ちょうど2年前に集中してやっています。出資企業と役員構成を特集した記事です。J2クラブ中心にキチっと経営情報を公式HPで情報公開(素晴らしい)している8クラブ(栃木を合わせると半数近い数)を紹介しましたが、いい機会なので、ちょっとおさらい。(2年前の資料が多いので、現在は変更があるかもしれません)

 まずは資本金。富山の6,300万円(サイト掲載現在)は別として、いずれも3億から4億円のあたりですね。出資企業はC大阪の17社から徳島の66社と。仙台は主な11社とあり、湘南は321名という別の形であります。県、市町の他に金融機関が入っているのも見られます。
 次に役員構成。いずれも11人から22人のあたり。栃木は8人で少な目ですが、もっと少ないクラブもあるようです。C大阪は2社のみで構成という別の形。県、市、商工会議所、サッカー協会の名前が見られます。監査役には地元金融機関ですね。詳しくは一つ一つご覧下さい。
クラブ経営関連まとめhttp://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081207
シリーズその8「アビスパ福岡」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100505
シリーズその7「FC岐阜」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091006
シリーズその6「サンフレッチェ広島」:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081023
シリーズその5「徳島ヴォルティス」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081013
シリーズその4「セレッソ大阪」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081006
シリーズその3「ベガルタ仙台」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080929
シリーズその2「湘南ベルマーレ」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080927
シリーズその1「カターレ富山」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080904
 
 そういえば、次の週末第23節は、ファジアーノ岡山はお休みですね。ちょっと退屈。
コメント
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