「鎌倉個道」

鎌倉の歴史、草花、食物

「去年今年」は新年の季語

2024-01-01 07:04:20 | Weblog

明けましておめでとうございます!
江上尚志です。

高浜虚子の句

「去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの」に

年末年始の心の持ちようを感じる。

過ぎ去った一年を振り返ると80歳を過ぎてからの一年は

 父の郷里の墓じまい、

 詩集「飛翔興」の上梓、

 日本ダウン症会議の大阪開催

と大きな行事が続いた。

その期間に

 次男が原因不明の痛みで3カ月入院する事態があり、

年末に慢性的な腹痛が「胃潰瘍」の前触れだったという

私自身の事件もあった。

大晦日から元旦に向け108回の鐘を撞く姿を思い浮かべる。

深夜に鐘木を撞いて鐘が鳴っている。

余韻の中に時の移ろいを感じる。

30年ほど前に京都で迎えた除夜に

知恩院で若い僧たちが鐘を撞く姿を見たことがある。

鎌倉五山第2位円覚寺の鐘を撞きに行ったことがある。

菩提寺の長光寺の鐘も、

取材で出かけた近隣の龍寶寺の鐘も一度だけ撞いた。

夜の弱い私にとって毎年出かけるような酔狂は出来ないわけだ。

 去年今年 夢に通ひし峠道     たかし

※橦木(木へん)は鐘撞きの太い棒で、撞木(手へん)は僧が座席の傍で叩くT字型の棒。

 

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