所長日記

現場での出来事、日々思うことをつづっていきます。

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 241

2017-03-27 20:55:15 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 241

「柏の黒紫べんがら」

ブログ240では大阪格子の建具を

座敷側から見ていました。

格子が縦に細く繁くなっているので玄関側は

右手の様に壁に見えます。

今まで脇からみた写真しかありませんでしたが

正面にアンティークの像を眺めています。

居間の扉を開けるとこの景色が見えます。

座敷へは玄関側から入れます。その他の入り口はありません。

設計段階で居間側からも入れる提案をしましたが、

建築主は現在の案を採用しています。

結果的にそれは良かったと今は思っています。

なぜなら、座敷が離れのように距離を置いた

特別な存在になっているからです。

壁一つ隔てているだけなのに。

出入り口の開け方でこうも違うものかと再度認識した次第です。

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「TABICAの宣伝」

2017-03-21 21:27:02 | Weblog

「TABICAの宣伝」

ミニ鎌倉=腰越の街歩きをTABICAで行います。

TABICAとは自分が住んでいる街をガイドして皆さんに街を楽しんでもらう

遠足サイトですが、

地元の腰越を私が案内します。

腰越は明治以来の別荘地、江ノ電の走る電車道と下町の風景、そして漁港

それに

歴史の時間軸を加えると興味が尽きません。

3月26日次回開催ですが、今回で見られなくなる場所が含まれています。

別荘景観の要となる建物です。

興味があれば下記を参照してください。

⇒TABICAを検索

⇒開催日、3月26日

⇒神奈川県

⇒街歩き

【鎌倉】隠れた別荘地『腰越』!鎌倉の自然歴史と別荘建築を巡る旅

をクリック

です。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 240

2017-03-13 19:14:26 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 240

「柏の黒紫べんがら」

和室床の間を背にして

玄関側を見ています。

改修前、障子はこの様な大阪格子ではなく

縦繁の雪見障子でした。

縦繁とはブログ237の書院の障子です。

雪見とは障子の下半分が上に持ち上げられ、

外が見える、雪が深々と降る様子を温かい室内から楽しむ

風流な名前がついています。

外が見える点ではご覧のように大阪格子も共通しています。

ただ4段ある障子部分は取り外すことができ

風の通る、夏の建具になる点が異なります。

 大阪格子はオーナー調達の古建具ですが

寸法はほぼ調整なしで関東間寸法の柱間2間に入れています。

建具の名前に「大阪」が付き

実際大阪でよく使われていたことも名前の由来ですが

柱間寸法の異なる関西ではなく

関東の商家で使われていたものと思います。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 239

2017-03-10 13:58:37 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 239

「柏の黒紫べんがら」

事務所内をうろうろしていたら

壁に貼ってある木材の樹種見本に目が吸い寄せられました!

昨日のブログで紹介した天井の

「神代杉」を「神大杉」と打ってしまいました。

間違いをおわびします。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 238

2017-03-09 12:39:24 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 238

「柏の黒紫べんがら」

床の間前の棹縁天井詳細です。

神大杉の板も羽重ね部分はあまり段差がなく

控えめな継ぎ目を見せています。

棹は猿頬(長方形の棹断面の下半分を60度ぐらいに面を取ったもの)

ですが、建築主の希望は本来丸竹を棹に使うことでした。

大工さんと納まりを打ち合わせ、最終的に

通常の棹を使うことになったのですが

写真をよく見ると見上げ面に白い線が入っています。

これは

竹を割いたものを埋め込んでいます。

運よく地元の材木店にありました。

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 237

2017-03-08 08:55:16 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 237

「柏の黒紫ベンガラ」

和室床の間の周辺

天井の神大杉は建築主が益子から調達

床の間天井の杉板は建具屋さん手持ちの杉板

そして天井板を支える棹縁は近くの材木屋さんの手持ちのもの、

と天井に限っても

材料の仕入れ先は様々。

ここは色の違いを見せ、ルーツがわかるよう

べんがらを塗らず

素地のままとしています。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

JIA神奈川デザインアワードで伊東豊雄審査委員長の特別賞(伊東賞)受賞しました

2017-03-04 14:21:50 | Weblog

 

このたび

日本建築家協会JIA神奈川デザインアワードに於いて

伊東豊雄審査委員長 の審査員特別賞をいただきました。

https://www.facebook.com/jiakanagawa/

タイトルは「べんがらちゃん」の「古民家」「新築」活動です。

 

北鎌倉古民家ミュージアム以来20年になりますが、

べんがら塗装によって、新築やリフォームの住宅にあっても

古民家を現代に生かし、

古民家の風格を創り続けてきたことの顕彰だと思います。

 実際はそれを実現してきた建築主の皆さんの賞だと思います。

多くの建築主の皆さんが実際べんがらを自ら塗ってきました。

私も少し手伝いましたが、いくつものべんがらプロジェクトが

実現の運びに至るには、建築主の存在があってこそです。

建築主への感謝とともに、受賞の報告を行いたいと思います。

ありがとうございました。

 また実現に携わった工事関係者の皆さんが欠かせません。

私の手足となって動いてくれた弊社の西下、細入

また過去の弊社在籍スタッフの皆さんにも報告します。

ありがとうございました。

 

べんがらをテーマにした建物づくりはまだまだ奥が深いと思います。

今日公共施設の建築でも木造が多くなってきました。

なにも塗らない、或いは透明塗料で合板やCLTの素地を表しにし

経年変化で色が濃くなってくるのも味があります。

一方で塗装をすることの意義を今後も見直してゆきたいと思います。

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 236

2017-03-01 20:59:19 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 236

「柏の黒紫べんがら」

今まで斜めアングルの写真が多かったので

今回は正面からとっています。

改修前の状態は

床柱は漆で面皮付、脇床の下がり壁の位置は同じだが

下に吊り押入れがあり、その下は床になって

奥の壁に障子があり外部との通風が図られていました。

 天井の神大杉部分は、葭簀天井で小さな棹で3尺ピッチで

区切られ、棹は床ざしでした。

今回の改修でより真行草の真に近い座敷にしています

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 235

2017-02-28 19:57:48 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 235

「柏の黒紫べんがら」

実は座敷に入ると予想に反しガラッと雰囲気

が変わり

この様に船底天井になっています。

改修前の設計者の労作でここは換えず。

勾配天井の杉板と平天井の神大杉(アンティークショップで購入)

を新たに入れ替えてます。

素材のコントラストを出すため、べんがらは塗らず

杉はあえて素地っぽく柿渋塗り。

壁についても京聚楽の塗り直し。

矩折の床框は形状そのまま、材は欅に換えています。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 234

2017-02-25 20:18:53 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 234

「柏の黒紫べんがら」

昨日の写真から

少し左奥を見ています。

改修前、手前には縁側があったので

明るすぎ、美術品を置くには適さぬ

環境でしたが、今回の改修で

像も所を得ています。

 奥の書院窓など座敷内は床脇の形状以外

改修前とプランは変わっていません。

 

 

 

 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加