所長日記

現場での出来事、日々思うことをつづっていきます。

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 230

2017-02-14 20:31:13 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 230

「柏の簓子下見」

という副題ですが

柏とは千葉県柏市の事です。

簓子下見とは、外壁仕上げの一つで

幅が24センチほどの板を横に何枚も

下から張り上げてゆく。

その際、板の上下の端を鎧のように重ねてゆき

板の反りを抑えるため簓子という細い木材

で垂直方向に押さえてゆきます。

簓子は横から見ると板が重なる形状にそって

ジグザグに巧みに削り取られています。

たぶんみなさんの近所にも何十年も経ている

簓子下見の家があるかもしれません。

探してみてください。

今回の建物でこれを採用したのには理由があります。

つまり建築主の希望でした。

簓子の縦のラインや重なった板の横に走る線によって

外壁にふかい陰影が漂う、それをべんがらで

塗装するとなお一層の効果が上がる。

以前、別の家でそのことを感じた

建て主ならではの希望だと思います。

写真のように夕暮れであっても

縦横のラインは明確に出て、サイディングや塗り壁にはない

味わいを見せています。

 

ちなみに丸窓のある壁が簓子下見です。

 

 

 

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 229

2017-02-10 22:03:19 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 229

「柏の簓(ささら)子下見」

 

玄関側から入り口の門を眺めています。

門はすぐそこに見えるほど近いのですが

そのわずか路地を

楽しむ工夫がなされています。

次回は違う画像に飛ぶかもしれませんが

折に触れその工夫を紹介します。

お楽しみに!

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 228

2017-02-09 18:45:27 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 228

「柏の簓子下見」

間が空いてしまったので

前回を振り返る様な写真から始めましょう。

 

引違の玄関ドアを開けると

門へと続く路地があらわれます。

門まで数メートル。

短くもその間に既存樹木も生かした

作庭の妙が味わえます。

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 227

2017-01-31 21:40:08 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 227

「柏の簓子下見」

玄関ホールを座敷から見ています。

玄関は以前北側に位置し

日中日が入らぬ状態。

今回の改修によって

さんさんと日が注ぐ南側に配置し、

冬場、広々した玄関土間が

鉢植えの避難場所になっています。

 

玄関戸、柱や梁、天井板(合板ではなく杉板)

には濃い紫のべんがらが、鎌倉の家と同様に、

塗られ、ゆえに天井や梁組は豊かな陰影に満ち溢れています。

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 226

2017-01-30 21:41:11 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 226

「柏の簓子(ささらこ)下見」

簓子下見とは外壁の板張りの一つです。

城郭の外壁にも使われ、明治大正昭和とつづき

きわめて少なくなりましたが今日でも、外壁仕上げにリクエストのある、

息の長い板張り方法です。

棹縁天井を外壁に持ってきたような形で、板が重なり合い

棹のような押し縁で板を側面から押さえます。

これにべんがらを塗ると陰影豊かになってくる、

その様子はいずれ紹介しましょう。

今回はまず玄関の土間から。

式台は欅の一枚板、床は小粒砂利の洗い出し、

那智黒でボーダーを入れています。

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 225

2017-01-28 12:22:11 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 225

「べんがらを塗る」

べんがらを素木に塗った事例を紹介してきましたが

塗装の実際を説明します。

写真の下に白く写っているのは針葉樹合板(ラーチ合板)、

塗装前の状態です。

後ろは塗装後の合板

光の当たり具合でこのようにいぶし銀の様な渋い表情を見せます。

写真の合板は天井の野地板に使用予定なので、

間近に見るわけではないが

1枚1枚チェックして木目の良いものを

あらかじめ選び出します。

この塗装作業ですが、

写真の現場の場合、お客さんと仲間5人で行い

91㎝×182㎝の合板111枚を朝10時から夕方4時まで

1日で塗り終えました。

 

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 224

2017-01-25 22:02:45 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 224

「鎌倉の濃紫べんがら」

 

個室内部の写真です。

腰壁は吹き抜け廻りの手すりと同様のデザイン

として、白壁で埋めています。

その上の障子をあけると吹き抜けとなります。

屋根裏との境にはガラスをはめ、

ひとつ屋根の下で住まうイメージを強調しています。

なお

「鎌倉の濃紫べんがら」は今回までです。

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 223

2017-01-24 20:46:20 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 223

「鎌倉の濃紫ベンガラ」

前回のブログでブリッジといっても

わかり難いと思い

今回の写真を出します。

 

吹き抜けを横断する橋で

南東側と北西側のゾーンとを結んでいます。

昼近い時刻の撮影ですので

ちょうど南側からの日差しが強く入ってきています。

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 222

2017-01-23 21:33:51 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 222

「鎌倉の濃紫べんがら」

 

階段を見下ろした写真です。

左側の手すりはやがてブリッジに至り

「向こう岸」へとつながります。

手摺りの角材だけはべんがらを塗装せず

オスモでアクセントをつけます。

 

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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 221

2017-01-19 18:22:47 | Weblog

日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 221

「鎌倉の濃紫べんがら」

 

前回画像撮影位置はそのままで

右手を望んだ写真です。

広々していますが

1階と2階あわせて23坪。

(吹き抜けは除いてますが)

家全体がおおきめの茶室、

といった親密さを感じさせています。

そのせいか心を落ち着かせ

自らを深く顧み、エネルギーを充電する禅であり

鎌倉武士の質実剛健さであり

わびさびであり、五感であり、

と、いろいろ詰まっている小さな宇宙です。

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