日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 484
先日4日、京都工芸繊維大学で行われた保存再生学シンポジュウムに出席、夕方終わって
新幹線までの時間、さてどこに行こうか、調べて訪れたのが妙心寺の塔頭の一つ春光院。
ちょうどこの日まで絵師 狩野永岳作と言われる金襖絵を夜間公開していた。
ロウソクのわずかな光で襖絵を浮かび上がらせる、
おお!これは谷崎潤一郎の「陰影礼賛」そのものではないか!と勝手に感動していた。
が、そればかりではなく流石、お寺。自分の心の闇にも光を当て、
それを浮かび上がらせて自身への「手紙」にするコーナーがあり、それを皆で共有し、
孤独から解放されませんか?との企画もセットされていた。
実に粋な計らい。