べんがらちゃんの目

日本の美を伝えたい

保土ヶ谷のインテリアその2

2007-01-30 11:48:48 | Weblog

 前回は玄関、今回は階段を上って踊り場から2階レベルを見たところです。
 ベンガラ色を鉄骨に使ったらどうなるかの試みですが、線材を引き立てている
インテリアをよりシャープに見せている点で成功です。
 手摺や階段ささらのフラットバー角の線、床QLデッキの甘い線、3階非常用侵入口から来る光で浮かび出るH鋼ウエブ部分、上下フランジの細い線などが陰影に参加して白壁とのコントラストを奏でているといえば少し大げさかな。
 富山県氷見市、長谷川逸子さんが設計した植物園のある海岸線沿いに「京見」という中華料理屋が有ります。ここの天井がデッキをベンガラ色に塗装した始まりですのでぜひご覧ください。
 床は花梨、ドアや階段板は同色に染色。
当初はイメージになかったがウイーンを旅したとき訪れたゼツエッション館近くのゼンパーデポを思い出した。

保土ヶ谷の家インテリア

2007-01-17 18:05:46 | Weblog
保土ヶ谷の家
鉄骨造だがなるべく構造体を現し柱梁をベンガラ色に塗装。白壁との対比美を狙う。
階段室内の円柱は耐火塗装を施されているので多少ゆず肌のようなテクスチャーがあるが何とかシャープなイメージのインテリアに持ち込めた。
玄関ドアを開けると目の前に階段なので圧迫感を与えない工夫を。すけたイメージだが日常生活にはエレベーターを利用。床は花梨。上がり框は上手く色の合うものを木場で見つける。大谷石は斜め目地のみ通す。相互は突きつけ目地で広がりを出している。

外観写真画像ホルダになかったのでインテリアの説明になりました。

保土ヶ谷の家

2007-01-11 21:01:46 | Weblog
久しぶりに鉄骨の3階建て住宅を設計しました。
当初は木造で出発しましたが防火規制や数台の駐車場用途などが理由です。
さすが鉄骨造、建物の足元が軽快になります。

道路がYの字になった交差点に面することが
この建物のありようを決定していてます。
敷地そのものは台形なので三方向が道路に面します。
東側にはJR線路に添うて壁のように連なるマンションがあるので
そこからの見下ろしも含めると四方向に建物は表情を見せることになります。
いわば町の中の「床の間」的場所にたつともいえます。
一面のみを見ることもあるし3面同時に見ることもある、上からの視線も入れると4面同時の場合もある。同じ仕上げでありながら視線の移動によって表情の変わる
外観を考えてみました。
採用したのは最もポピュラーなガルバリュウムの瓦棒葺。
ただし地の色はベンガラの赤に近い色。壁面から出っ張る瓦棒部分は白。
写真のように真横から見れば紅白がはっきりしますが斜めにアプローチすれば
瓦棒の白しか見えない。
近ずくにしたがって白と赤の分量が変わってゆく。
JR保土ヶ谷駅の近くなので体験してみてください。
ま、来週あたりブログにも写真載せますが。