前回は玄関、今回は階段を上って踊り場から2階レベルを見たところです。
ベンガラ色を鉄骨に使ったらどうなるかの試みですが、線材を引き立てている
インテリアをよりシャープに見せている点で成功です。
手摺や階段ささらのフラットバー角の線、床QLデッキの甘い線、3階非常用侵入口から来る光で浮かび出るH鋼ウエブ部分、上下フランジの細い線などが陰影に参加して白壁とのコントラストを奏でているといえば少し大げさかな。
富山県氷見市、長谷川逸子さんが設計した植物園のある海岸線沿いに「京見」という中華料理屋が有ります。ここの天井がデッキをベンガラ色に塗装した始まりですのでぜひご覧ください。
床は花梨、ドアや階段板は同色に染色。
当初はイメージになかったがウイーンを旅したとき訪れたゼツエッション館近くのゼンパーデポを思い出した。