日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 149
「三浦の濃紫べんがら」
今回の写真からはべんがらを塗る前と塗った後の比較ができます。
奥のキッチン周りの家具がそれです。
ぜひ前回と比較してみてください。
手前の照明を抑えていますので、
暖炉の火が、それに階段が浮き上がり
二階への期待も胸が膨らみます。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 149
「三浦の濃紫べんがら」
今回の写真からはべんがらを塗る前と塗った後の比較ができます。
奥のキッチン周りの家具がそれです。
ぜひ前回と比較してみてください。
手前の照明を抑えていますので、
暖炉の火が、それに階段が浮き上がり
二階への期待も胸が膨らみます。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 148
「三浦の濃紫べんがら」
前回の反対側の写真です。
正面はキッチンで大工さんと建具屋さんの合作です。
扉はべんがら、白木、ガラスと素材を変えて家具のイメージを強調します。
天井は屋根の勾配をそのまま現しています。
正面が北、右側が東、キッチンには早朝から朝日が当たります。
白壁部分はモダンな印象ですが、天井や梁組はべんがらで塗装し
和のイメージに。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 146
「三浦の濃紫べんがら」
今までは暖炉のある側を見てきました。
今回は反対側の様子です。
既存の梁組の一部が白壁の中に浅く、また深く入る。
丸太のなだらかな曲線と柱や垂木などの直線とが
白壁にからみ
その白壁も左手、南の光を受ける面と
右手、東の光を受ける面とで
陰影のグランデーションをつくります。
既存の間取りや構造体をうまく利用し、
リフォームすると思わぬ美しさが出るものです。
梁に丸太を使っている母屋のリフォーム
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 145
「三浦の濃紫べんがら」
50年の歴史を持つ住宅のリフォームです。
右手の障子は物置に仕舞い込んでいたものを
再利用。
新たに濃紫べんがらを塗ってほかの木部(暖炉の後ろは
木ではなくケイ酸カルシュウム板)と
色を合わせています。
暖炉上の欄間はバリ風でこれだけは元の色のままにして
インテリアのポイントにしています。
以前は欄間ではなく屏風でした。
屏風とは
http://www.kamakobo.com/c000006/archives/2010/11/15/entry56.html
の9番目の画像中央がそれです。
いくつかに分けて使用していますのでこれからもどこかに出てきます。
庭には玄関へのアプローチで説明した竪格子が見えます。
べんがら、障子、木の素材感、外の庭や格子の路地など
「旅館のような住宅」になってきます。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 144
「三浦の濃紫べんがら」
前回から2週間近くPCトラブルで空いてしまいました。
久しぶりのブログです。
今回は前回の撮影位置から少し後退してみました。
今回のリフォームで屋根の梁組が表れていますが
これは、天井高を確保する、構造材を見せ家の骨格を表し、
力に対し部材の踏ん張る様子を見せる目的があります。
今回は屋根組全体は見せず
天井を張り断熱改修を行っています。
日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 143
「三浦の濃紫べんがら」
前回142ブログ写真位置から
少し下がってみた画像です。
2階に上がる階段の1段目はこのように
タイルで仕上げた、
暖炉のステージになっており
後ろの壁とワンセットでデザインしています。
ここにも既存の壁のずれが生じており、
暖炉の壁は背後の壁の角度に合わせています。
つまり暖炉ステージ先端のラインとは平行でなく
ハの字に開き、景色に動きを与えています。
玄関から入ってきたときの広がりを強調する事にもなり
茶道における「角違い」の美意識さえ感じます。
暖炉の壁上部には以前の家で使用した
バリの屏風を分解し、再利用しています。
今後の紹介で、またどこかに登場するでしょう。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 142
「三浦の濃紫べんがら」
手前の柱は、前回コメントした既存の柱です。
但し若干増築した部分の柱と2本抱合せて
いるため手前にボルトの穴がみえます。
縦長の穴は既存壁の貫穴ですが、これらを隠すことではなく
そのままにして新しいところと古いところとを明確にします。
前回の画像でこの柱を裏側から見ますと、
タイル床との境目にもボルトの緊結穴が見えてます。
奥の明るいところが玄関で右奥が前々回に見てきた玄関入口
と続きます。
日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 141
「三浦の濃紫べんがら」
さて玄関格子戸をあけて広がる空間です。
以前壁のあったところは右に立つ柱までで
そこから左は増築し庭に続けています。
増築部は、大梁に垂木を乗せ
昔の縁側のように屋根裏を見せてべんがらを塗っています。
べんがらを塗ると木材の色違いが統一される、防腐、防虫作用がある、古色が生まれ
色に深みが出る、磨くと艶が出て木目が浮き上がる、そして独特の陰影を醸し出す、
などの特色があります。
リフォームにあたって右手の柱は当初から残すつもりでした。
理由は玄関格子戸をあけても、まだ居間に完全に入っていない、
ここはまだ廊下部分、いわば結界として象徴の意味を持たせています。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 140
「三浦の濃紫べんがら」
今回の写真は玄関扉を開けたところです。
杉の床板を張る向きは左の格子戸に合わせ平行に
していますが、よく見ると
右側の壁とぶつかるところでは平行になっておらず
左右の壁がハの字に開いている様子がわかります。
既存の建物が平行でなかったために起こる、
リフォームならではのハプニングです。
奥と手前では部屋の幅が違う。
つまり奥に立つとさらに狭まさに縛られるのですが
実は格子戸を開けた時、天井を取り払ったリビングの解放感に
浸れる効果を出しています。
手前の式台は旧家屋で使われていたものの再利用。
土間は狭さを克服するため、左のシューズクロゼットまで
つなげています。