所長日記

現場での出来事、日々思うことをつづっていきます。

伊豆赤沢の家

2009-09-25 21:26:40 | Weblog
敷地の東側は開けていたが、西側には木漏れ日のさす森が広がり、クモの巣を払いながら進み敷地の外形を探った。足元には赤茶の溶岩がごろごろ。岩は動き下手に足を乗せると、揺らぎ、足元をすくわれかねない。
 そんな敷地の木々を払ってみる。ぽっかりと天空が広がりようやく敷地らしくなるがごろごろの溶岩は歩き辛いままだ。
 
考えようによっては分厚い割栗石の層があるわけで転圧さえしっかり行えばその上に家を載せればよい。転圧はユンボの往復で行い、起伏のあった敷地を平らにもって行った。
 建物の方は今回は平屋を意識した一部二階建て。屋根面が非常に大きく見えるのは前回紹介の強羅の家と同じ。ただしこちらは屋根の形が寄せ棟だ。
 寄せ棟は勾配をゆるくすれば平らな屋根に見えモダニズム建築然となるが、屋根先のラインしか見えないので屋根の存在は希薄となる。
 赤沢の家ではたっぷりと勾配を取り頂部に海を眺める為のロフトを置いた。屋根とロフトは銀黒のガルバリュウム。開口部のみをベンガラで塗装している。壁のダークグレーと相性がいい。建具はすべて壁側に引き込む高級仕様。すべての開口部をあけたときは壁のグレーだけで構成されているように見えモダンさを増す。それも今回の目的。
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平成21年度神奈川建築コンクール受賞

2009-09-18 21:44:22 | Weblog
平成21年度神奈川建築コンクールの発表が今日ウエッブ上で行われ
紹介してきた強羅の家は優秀賞に入賞.(詳細内容は上記タイトルで検索ください)
鎌倉設計工房としては12回目、現在ホームページトップ画面に掲載されている
KAMAKOBO住宅としては、「鎌倉二階堂の家」、厚木の「ギャラリー結」に続き3度目だ。そろそろ創業30年を迎えるが、振り返ると考え方の節目節目に受賞してきている。未だに決まったデザイン手法はなくいつも「生みの苦しみ」を味わう。が変らないのは暗さの効果と歴代日本建築の美についての関心。
 今日は横浜三渓園で横浜市の建築家組織エリア045の遊園会があった。
 月華殿という重要文化財の建物で内藤まり子さんの和歌と作庭についての講演を聞き、会席料理を戴き、1603年建築の建物も無論味わい尽くす。
 このような仕事とは別の環境に身を置いていると考え続け壁にぶち当たっていたアイデアにさっと光が指す事がある。講演の内容、鴨長明の無名抄の部分で、作庭にあたって山水を作るのに松と岩、池と山とを対比させる。この「対比」というところでいきなり止まっていたアイデアが動き出す。講演を聴く頭の中に別の流れが出来ているようだ。この結果は那須で計画中の建物に現れてくるだろう。
 画像は月華殿の下にある聴秋閣。ずっと気になってはいた。遅ればせながら初めて実物を見る。あまりのかわいらしさについつい建物各部の寸法を測りたくなる。

 歴代の名建築探訪は、生涯続きそうだ。
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強羅のブリッジ

2009-09-11 21:01:25 | Weblog
2階に上りブリッジを渡る手前の画像である。
下から見上げるばかりでこの角度からブリッジを眺めることはなかった。
吹抜けの中に在るとコメントをしてきたものの、どれが橋やら分かりにくかったのでは?
南北のガラス面から光が差し、このようにブリッジのルートを照らす。
両側の手摺が曲線を描いているのでつり橋のようにも見えるが、手前の斜材の中に鉄の補強がなされ屋根裏構造全体で持たせている。
が実際歩いたら揺れそう?にもみえる。
先月、応募したコンクールの現場審査があり、審査員の何人もが同時にこの橋を渡ったがびくともしない。ミシリとも木がきしまない。下から様子を眺めていて、この時ばかりは、心の中でブリッジに拍手を送っていた。
床に張ったすのこの間隔や納まり、塗装の塗り直しにはじまって、建て方時の鉄骨と木の納まりなど苦労したところが多いだけに感激もひとしおだ。
件のコンクールの結果も次回報告できるだろう。
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強羅の階段

2009-09-04 18:23:12 | Weblog
前回の強羅のキッチン。
右端にこの階段が写っている。
なので内装制限がかかる。
このため階段上部は吹き抜けにしておくわけにゆかず
水平に2階床レベルで遮断している。
手前2階床に建具が仕込まれ階段上部を覆うようになっている。
この角度からだとマルゼンのバーナーが見える。
手摺は以前の照明器具同様松岡さんの作品。
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