日本の美を伝えたい 582
客間-階段方向
客間の光、明暗の程度は
このくらいがいいなぁと思う。
フィンランドの家庭で
夕食をごちそうになった際
テーブルの真ん中に
ろうそく1本の明かり、
何を食べてるか
目が慣れるまで分からない。
これは夜の話で
極端かもしれないが
現代の住まいは明るすぎ
昼でも落ち着かないのは一般的な傾向と思う。
日本の美を伝えたい 582
客間-階段方向
客間の光、明暗の程度は
このくらいがいいなぁと思う。
フィンランドの家庭で
夕食をごちそうになった際
テーブルの真ん中に
ろうそく1本の明かり、
何を食べてるか
目が慣れるまで分からない。
これは夜の話で
極端かもしれないが
現代の住まいは明るすぎ
昼でも落ち着かないのは一般的な傾向と思う。
日本の美を伝えたい 586
腰貼-畳-床上がり框
コルクの床からこの畳に一旦上がり
右手の「上段の間」へと移動。
上がり框と地板の幅は炉に合わせ、
漆喰壁と腰貼りとは黒竹の半割で見切る。
左手の壁面は床の間的にも使用するので
黒竹は
上がり框を取り込んだ位置とする 。
日本の美を伝えたい 585
ガーデニングのコッテイジを高齢者も住む多世代住宅へ
「上段の間と客間のベンチ」
炉の脇の手摺についてコメントし
「背あて」にもなるとしました。
上段の間とベンチとはこのような段差があり、それは
座布団を置いて高さに少しゆとりがあるくらい。
上段の間エリアは床の框材が矩折りに二方向に回り
その上段の間として一段上がった状態を
客間側からみせるべく、ベンチと段差をつけ
手前のコルク床から上がる畳も1段下げています。
上段の間には、手摺、炉、壁見切り、障子の組子
腰張りなど直線のデザインが集中しています。
ずらしや透かしで全体をコントロールしてゆきます。
日本の美を伝えたい 584
―ガーデニングのコッテイジを多世代住宅に変容
「上段の間」手摺その2
前回とは逆の客間側から手摺を見ています。
障子を通した豊かな拡散光で部屋全体が
包まれています。
その為、手摺は薄い紙がカットされた
シルエットとして映ります。
床のコルクも黒、天井も濃紫色で
強調された白壁の中に
炉の天板の胴と青畳の赤い縁、
そして灰色の腰張りが浮かび上がります
日本の美を伝えたい 583
ガーデニングの小さなコッテイジを増築し多世代住宅へ
もう一つの要素はこの手摺
奥に見える水平や階段なりに上がってゆく
斜めの手摺と同様に、空間を限定する
確定する、そして制約する要素としてある。
この「上段の間」の手摺は高さを右の炉と
同じくして2帖を囲むが、炉とはわずかに透かす。
また客間側と透かし、ベンチと緩く区画
腰掛ける人の「背あて」としても働くなど
双方のスペースに居心地の良さをもたらす。
日本の美を伝えたい 582
ガーデニングのコッテイジを増築、多世代住宅に
「上段の間」から客間、階段室を望んでいる画像。
大分、パースが効いているので、
手前の上段と奥の客間が同じ大きさに見えますが、
実際奥は2倍の面積があります。
手前の炉は天板、及び巾木と四隅を、銅で
側面はモザイクタイルで、タイルの上から全体に
目地セメントを塗った後、
タイル面の現れ具合を脇で見て調整している。
炉やベンチ、階段手摺、などが室内の構成要素であるが
もう一つ加えるものがある。
日本の美を伝えたい 581
ガーデニング用の小さなコッテイジを
増築拡大して多世代住宅に
奥の通称「上段の間」と手前、客間のベンチとは
ご覧のごとくつながり、グレーの腰張のめぐり方
も上段の間から伸びてきて客間と結ばれます。
天井は鈍色に光るべんがら塗装。
ラーチ合板もべんがらを塗れば木目が浮き出
銘木に見える。
床はさらに鈍い光を放つコルクタイル、
接する床の巾木はアルミ、
炉の巾木、及びコーナーは銅板。
これらの素材は光の当たり具合で
煌めくか、
おとなしく僅かにその存在を主張するか。
日本の美を伝えたい 580
ガーデニング用の「小屋」を
多世代住宅にリノベーション
ベンチのある手前が客間のゾーン、
奥が通称「上段の間」
かといって別に皇族の方が見えるわけでもありません。
ただここは居心地がいい。
南と西に開口部を持ち風も通りもよく、
ここを開けていると
二階の通気や奥のコッテイジ棟への通気も促進される。
障子を開けて
外のひじ掛け窓に腰を掛け、風を体に受けるのもよい。
日本の美を伝えたい 579
ガーデニング用の「小屋」コッテイジを
増築して多世代住宅に
客間スペースの写真です。
近隣の方々も集まれるように壁周囲にはベンチを設置。
左手に見えるのは畳が敷かれた通称「上段の間」
右手は階段室の踊り場になります。
床はコルクタイル、壁のグレー部分は「上段の間」
から続く腰張りを延長して、ベンチに座る方々の背中
を保護します。
前回前々回などの写真では、
かなり陰影が効いた画像でしたが上段の間側と
階段室側とで十分な採光がえられています。
開口部の開け方は近隣の家々の窓との関連、
道路側の道行く人の目線なども合わせ検討して決めます。