まずは《大相撲春場所》。新関脇若隆景(27・荒汐)が初優勝を飾った。優勝決定戦で3敗で並んだ平幕高安を破った。12勝2敗で優勝争いトップタイで迎えた千秋楽。高安が先に阿炎に敗れて3敗目。結びの一番で大関正代戦に勝てば初優勝が決まる状況となったが、相手の圧力に押し切られた。 そして気持ちを切り替えて臨んだ一番、1土俵際まで押し込まれたが、粘り腰で耐え、最後は逆転の寄り切り。新関脇での優勝は、1936年(昭11)5月場所での双葉山以来、86年ぶりの快挙。また、福島出身力士の優勝は、1972年初場所の栃東(初代)以来50年ぶり。 若隆景は身長181cm、体重130㌔。祖父は元小結の若葉山で父は元幕下の若信夫。そして長兄の若隆元は現在幕下で、次兄の若元春は西前頭9枚目という相撲一家でもある。敗れた高安も優勝決定戦はいい相撲だった。両力士共に天晴れ!
続いてゴルフ。国内女子《アクサレディス》最終日。悪天候のため36ホールの短縮競技となった今季第4戦は、首位と2打差で出た僕が今年イチ押しの西郷真央が5バーディ・1ボギーの「68」をマーク。トータル9アンダーで逆転し、開幕戦に続く今季2勝目を挙げた。トータル8アンダー・2位に山下美由夢有。トータル7アンダー・3位タイに鈴木愛とペ・ソンウ(韓国)、トータル6アンダー・5位タイには堀琴音、三ヶ島かな、小祝さくら、植竹希望ら8人が入った。昨季賞金女王の稲見萌寧、昨年覇者の岡山絵里はトータル4アンダー・16位タイ。原英莉花はトータル1アンダー・42位タイで終えた。
米女子ツアー《JTBCクラシック》大会第3日。9位タイから出た畑岡奈紗は、7バーディ、3ボギー「68」で2日連続して60台をマーク。通算9アンダーとスコアを伸ばし、首位に5打差の6位タイにつけた。古江彩佳、渋野日向子は、ともに4つ伸ばし、通算5アンダーで順位を28位タイに。首位は、2週連続優勝を狙うナンナ・マジソンが通算14アンダーで立っている。
競馬の話。昨夜のドバイ競馬は興奮した。最初に行われた【ゴドルフィンマイル】を坂井瑠星騎乗のバスラットレオンが逃げ切り。これを皮切りに、なんと日本馬が5勝を挙げる記録的な日となった。なかでも矢作芳人厩舎は【ゴドルフィンマイル】、【ドバイゴールドカップ】、【ドバイターフ】の3勝という偉業を達成した。8競走に出走した日本馬の結果は以下の通り。
【ゴドルフィンマイル】(G2・ダート1600m)はバスラットレオン1着、ソリストサンダー4着、フルフラット14着… 坂井瑠星で勝てたのは凄い。さすが矢作厩舎。
【ドバイゴールドカップ】(G2・芝3200m)ステイフーリッシュ1着、ヴェローチェオロ7着…さすがルメールという騎乗。見事に差し返した。
【アルクオーツスプリント】(G1・芝1200m)ラウダシオン9着、エントシャイデン 12着、(優勝馬 アケースオブユー)…ここは少し敷居が高かった印象 。
【UAEダービー】(G2・ダート1900m)クラウンプライ1着、レイワホマレ6着、セキフウ8着、コンバスチョン11着…初参加のD・レーンが大仕事。ただこの勝ちっぷりなら米国三冠も狙えるかも…。
【ドバイゴールデンシャヒーン】(G1・ダート1200m)レッドルゼル2着、チェーンオブラブ 4着、(優勝馬 スイッツァランド)…日本馬2頭で終い凄い脚で追い込んできた。勝てなかったのは残念だが、面白いレースだった。
【ドバイターフ】(G1・芝1800m)パンサラッサ1着同着、ヴァンドギャルド3着、シュネルマイスター8着、(同着優勝馬 ロードノース)…吉田豊での優勝は感動だった。また3着に突っ込んだヴァンギャルドの鬼脚も見事だった。
【ドバイシーマクラシック】(G1・芝2410m)シャフリヤール1着、オーソリティ3着、ユーバーレーベン5着、グローリーヴェイズ8着、ステラヴェローチェ9着…オーソリティがいい目標になったのは確かだが、さすがダービー馬と思わせる勝利。ユーバーレーベンもいい競馬だった。
【ドバイワールドカップ】(G1・ダート2000m)チュウワウィザード3着 、(優勝馬 カントリーグラマー)…この3着は相手関係を考えると立派。少し時間がかかる馬場もよかったのかも…。
今日の重賞を振り返る。中京11Rで行われた【第52回高松宮記念】は、丸田恭介の8番人気ナランフレグ(牡6歳・宗像義忠厩舎)が直線で内から抜け出しゴール前の大接戦をクビ差差し切り。昨年の勝ち馬ダノンスマッシュが引退、【スプリンターズS】を制したピクシーナイトは故障で戦線離脱中と“王者不在”のなか行われた春のスプリント王決定戦を制し、GI初挑戦でV。デビュー16年目の丸田はうれしいJRA・GⅠ初制覇となった。タイムは1分8秒3。クビ差の2着にはロータスランド(5番人気)、さらにハナ差遅れた3着にキルロード(17番人気)が入り、3連単278万円超の大波乱となった。なお、1番人気のレシステンシアは昨年2着の雪辱ならず6着に敗れた。
勝ったナランフレグだが、立派の一言。よくぞあの狭い直線を抜け出したものだ。神様が素敵なプレゼントを用意してくれたのだろう。2着ロータスランドは初のスプリント戦、初のGIだったが、抜群のレースセンスでよく対応した。最後もよく差を詰めている。ただ今日は運がなかっただけ。3着キルロードには驚いた。いくら馬場が向いたとはいえ、このメンバー、この舞台で3着は立派。4着トゥラヴェスーラは鮫島克駿がうまくインに潜り込んだが・・・運がなかった。5着メイケイエールは枠順が・・・。
ナランフレグは、父ゴールドアリュール、母ケリーズビューティ(母父ブライアンズタイム)という血統。北海道日高町・坂戸節子氏の生産馬で、馬主は村木克成氏。通算成績は29戦6勝。重賞は初制覇。【高松宮記念】は宗像義忠調教師、丸田ともに初勝利となった。
一方、中山11Rで行われた【第29回マーチS】は、僕本命の浜中とのコンビで挑んだ2番人気メイショウハリオ(牡5歳・岡田稲男厩舎)が道中後方3番手追走から最後の直線で豪快に追い込んで勝利。2度目の重賞制覇を果たした。タイムは1分50秒2。好位から早めに抜け出しケンシンコウ(12番人気)が1/2馬身差の2着に粘り込み、、さらに3馬身1/2差の3着はブルベアイリーデ(3番人気)とヒストリーメイカー(1番人気)の同着となった。
勝ったメイショウハリオだが、道中から追っつけどうしで勝ち切るのだから、相当力は持っている。この馬もっと大きいところでも活躍するかも…。2着ケンシンコウには参った。気分次第でいつ走るかわからない。馬券で抑えるのも・・・。3着同着ブルベアイリーデは久々の右回もよく走っているが・・・。3着同着ヒストリーメイカーは斤量、年齢を考えればよく走っている。
メイショウハリオは、父パイロ、母メイショウオウヒ(母父マンハッタンカフェ)という血統。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬で、馬主は松本好雄氏。通算成績は15戦6勝。重賞は21年【みやこS】に次いで2勝目。【マーチS】は管理する岡田稲男調教師、騎乗した浜中ともに初勝利となった。
今日の一口馬。阪神9R【四国新聞杯】に出走したコーディアルはまさかの8着。レースはいつもスタートが悪いのが良いスタート。これが結果的に裏目となった。五分のスタートから少し促して中団へ。ペースが落ちたところでやや行きたがる素振りを見せつつの追走、外を回されて直線促していったところハミを取りだして…。レースのほとんどをかかったままで終わってしまった。高野師も「考えうる一番悪い競馬になってしまいましたし、厩舎としてももう少しコントロールが利く状態でジョッキーにバトンを渡せるようにしなくてはならないと反省しています」とのこと。とりあえず故障ではなかったので安心。ぜひ巻き返してほしい。
もう一頭、中京3R【3歳未勝利】(1800mダート)にバイタルエリアが出走して7番人気14着。残念な結果となったが、あまる悲観していない。というのも、いかにも初出走という感じのレースになってしまったが、見応えのある個所はあった。鞍上の岩田康も「良いものを持っていると思います。初めての競馬でしたし、スタートしてすぐにビックリしたり、キックバックを嫌がって頭を上げたりしていましたが、途中から自分で勢い良くハミを噛んで行くところもあり、今日は全く競馬を分かっていなかっただけ。慣れてきたら、この距離は全く問題ないですよ』とのコメント。今回の出走はガッツリ仕上げてレースではなく、少しでも早いタイミングで使ってあげる方が良いと思っての出走。やはり気性的な部分はでたし、メンタル的に余裕のあるこのタイミングでレースを経験できたことは、きっと次に繋がってくるはず。変わり身