中山観戦三度目の正直である。今日は愛馬ワナビーザベストが出走したので、それだけを観に中山へ。レースは【中山5R・2200m芝】戦で、石橋騎乗で出走。パドックでは若干入れ込み気味も以前よりはマシな状態。
そしていよいよ出走。珍しくほぼ五分のスタートを切る。少し行きたがる素振りを見せるも、いつもより前め中団馬群の内6,7番手で進む。手応えを残して直線へ向かう。進路を内に取っていざ追い出していくと、馬群を割るように鋭く伸びる。
「思わず石橋行け!」
と絶叫。
“ひょっとしたら・・・”
勝利が脳裏に浮かぶ。しかしゴール前では外から伸びてきた馬の脚色がいい。
「あ~あ」
最後は勝ち馬から0.2秒の僅差5着と敗れた。正直、馬券にもならず残念であったが、ただそれでも牡馬相手に掲示板は確保してくれ、出走優先権を取ったので一安心である。これで次はきっちり状態を見て出走できる。まだまだ精神的に幼い面があるが、もう少し落ち着きが出てくればきっと勝てる。楽しみはこれからだ!
では今日の競馬を振り返る。阪神11Rで行われた【第57回産経大阪杯】。勝ったのは(4歳上オー池添謙一騎乗の断然1番人気オルフェーヴル(牡5歳・池江泰寿厩舎)。直線で余裕たっぷりに差し切り快勝した。タイムは1分59秒0。昨年とは違う盤石のスタートだった。レースはコパノジングーがハナを切りスローの流れ。トウカイパラダイスが2番手につけ、ヴィルシーナが3番手を追走。オルフェーヴルは中団の後ろ、前に壁を作ってレースを進める。オルフェーヴルは3角過ぎから徐々に外を回って進出。4角では早くも前を射程圏にとらえ、ゴール前では内のエイシンフラッシュ、後方から外を回って伸びてきたショウナンマイティとの争いになったが、危なげなく押し切ってV。1/2馬身差の2着には外から追い込んだ2番人気ショウナンマイティが入り、2着からクビ差の3着が番人気のエイシンフラッシュが入った。
勝ったオルフェーヴルは休み明けの分、ややモタモタするところはあったが、完勝であった。文句なしの勝利。ただ少しインパクトが欠けているような気がしたのは僕だけか。2着ショウナンマイティは力をつけている。前回のレースからの修正も出来ていた。これなら今後が楽しみだが、強いのがいるので・・・。3着エイシンフラッシュも叩き台としてはいい競馬だった。次は香港らしいが、この競馬が出来れば好勝負しそう。僕が本命に推したダークシャドウは直線伸びず5着。道中、少し折り合いを欠いていたが、その分、伸びを欠いた。それでもトウカイパラダイスを交わせないのにはガッカリ。ちょっと先が見えたが・・・。
ご存知オルフェーヴルは、父ステイゴールド、母オリエンタルアート(母父メジロマックイーン)という血統。北海道・社台コーポレーション白老ファームの生産で、(有)サンデーレーシングの所有馬。通算成績は18戦10勝。重賞は【フジテレビ賞スプリングS】、【皐月賞】、【東京優駿】、【神戸新聞杯】、【菊花賞】、【有馬記念】、【宝塚記念】、【フォワ賞】に次いで9勝目。キンカメ産駒はJRA重賞49勝目。池江泰寿調教師、池添謙一騎手ともに’09年ドリームジャーニーに次いで【産経大阪杯】2勝目。池江師JRA重賞33勝目、池添59勝目となった。
中山11Rで行われた【第45回ダービー卿CT】は、松岡正海騎乗の5番人気トウケイヘイロー(牡4歳・清水久詞厩舎)が2番手から抜け出して重賞初制覇。タイムは1分32秒6。混戦を制したのは休み明けの前走を制してオープン入りしたばかりのトウケイヘイローだった。レースはファイアーフロートが逃げ、トウケイヘイロー、ドナウブルーがその後ろを追走。リアルインパクト、ガルボが好位につける。速い流れのまま勝負どころを迎えると、一気にトウケイヘイローが前をかわして先頭に立つと、そのまま粘り込んでが押し切った。クビ差2着がダイワマッジョーレで、1馬身1/4差の3着にはダイワファルコンが入った。
勝ったトウケイヘイローは引っかかっていたが、それでも勝つのだから相当の力の持ち主だろう。まだまだ馬は若いが良くなればさらに楽しみだ。直線が長い【安田記念】は折り合い次第となるだろう。2着ダイワマッジョーレは確実に末脚を伸ばす。馬場も府中の方がよく、この走りならもう少し距離が延びても良さそう。3着ダイワファルコンもマイルは短い。ただ中山はやっぱりよく走る。僕が本命に推した10着ドナウブルーは4角でもう手応えが怪しくなった。故障でもなさそうだし、一体どうしたのだろう。解せない!
トウケイヘイローは、父ゴールドヘイロー、母ダンスクィーン(母父ミルジョージ)という血統。北海道・中村和夫氏の生産で、木村信彦氏の所有馬。通算成績は13戦5勝。重賞初勝利。ゴールドヘイロー産駒はJRA重賞初勝利。清水久詞調教師、松岡正海ともに【ダービー卿CT】初勝利。清水師はJRA重賞初勝利、松岡はJRA重賞24勝目となった。
則本、大谷、菅野に続き、今日、注目の初先発マウンドに上がったのが阪神のドラフト1位ルーキー・藤浪晋太郎。初球にいきなり150㌔をマークしたものの、序盤は制球が安定せず初回に早くも1点を失うなど苦しい立ち上がり。しかし、要所を三振で締めて徐々にリズムをつかむと、尻あがりに調子を上げていった。
ただ、6回に7番・雄平にすっぽ抜けのフォークをライトスタンドへと運ばれてしまいプロ初本塁打を浴びると、このイニングを投げ切ったところで降板。6回を投げ3安打2失点7奪三振と好投も、打線の援護なく初黒星となった。いやぁ、開幕3試合目でこれだけのピッチングは立派だろう。次が楽しみになった。是非巨人戦で快投を魅せてほしい。