柔道【全日本選手権】の決勝は面白い試合であった。結果【リオ五輪】100㌔超級銀メダルの原沢久喜(25・日本中央競馬会)が、決勝で3連覇を目指した王子谷剛志(25・旭化成)をゴールデンスコア方式の延長戦の末に下し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。最後は気力だけの勝負。技で決着が付かなかった残念だったが、意地と気力がぶつかったいい試合だった。決勝の二人は、昨年の【世界選手権】で王子谷が3回戦、原沢が初戦の2回戦で敗退。2月の【グランドスラムデュッセルドルフ大会】では決勝で対戦したものの、両者は指導3の反則負けでともに準優勝と異例の結果を招いていた。原沢は日本中央競馬会を4月限りで退社し、今後は母校の日大を拠点に、スポンサーを探しながら活動するらしいが、今日の試合で日本中央競馬会に最後の恩返しとなった。僕も日本中央競馬会にたくさん貢献しているが・・・。
注目のひとり、小川雄勢(21・明大)は準決勝で井上康生以来15年ぶりの3連覇を狙った王子谷剛志に敗れ、父・直也氏と史上初の親子2代による全日本王者はならなかった。
体操の【全日本選手権】最終日は、男子が谷川翔(19・順大)が172.496点で初優勝を飾った。昨年の【世界選手権】銅メダルの白井健三(21・日体大)は172.164で2位、前人未到の11連覇に挑んだ内村航平(29・リンガーハット)は171.664点で3位に終わった。内村は国内大会の個人総合で2008年9月の【全日本学生選手権】の2位以来、10年ぶりに敗れた。内村は【世界選手権】の予選で左足首を故障して棄権し、個人総合の連勝記録が40でストップ。けがからの復帰戦だった3月の【種目別W杯】では出場4種目で全て予選落ちを喫した。今後の目標は全日本の予選と決勝の合計得点を持ち点に争われる5月の【NHK杯】で2位までの世界選手権代表入りを狙う。内村、谷川、白井の争いに注目だ!
女子ゴルフに新星誕生。【サイバーエージェントレディス】最終日は首位から出た新垣比菜(19・ダイキン工業)が1バーディー、3ボギーの74で回り、通算9アンダーでツアー初優勝した。3位から出て71で回った柏原明日架(22・富士通)が同8アンダーで2位。3位は同7アンダーで並んだ昨季賞金女王の鈴木愛(23・セールスフォース)と永井花奈(20・デンソー)。新垣は米ツアー参戦中の畑岡奈紗らと同学年。アマチュア時代にレギュラーツアーで優勝した畑岡や勝みなみなどとアマチュア時代から注目された選手が多いため“黄金世代”と呼ばれている。
今日の競馬を振り返る。京都11Rで行われた【第157回天皇賞・春】は、岩田康誠騎乗の2番人気レインボーライン(牡5歳・浅見秀一厩舎)がV。GI・10度目の挑戦で悲願の初制覇を達成した。タイムは3分16秒2。ただ、ゴール後に歩様に異常を感じた岩田が下馬した。2着はシュヴァルグラン(1番人気)、3着はクリンチャー(4番人気)が入った。レースはヤマカツライデンが逃げ、トミケンスラーヴァ、ガンコ、シュヴァルグランなどが追う展開。レインボーラインは中団の後ろで待機。4コーナーでガンコが先頭へ。その外につけていたシュヴァルグランが直線で抜け出したが、内へ進路を取ってレインボーラインがグングンと脚を伸ばし、クビ差で差し切った。中団から早めに先行集団に取り付いていたクリンチャーが直線で外から伸び、さらに1/2馬身差の3着。3番人気ガンコは14着に、僕本命のサトノコロニクルは12着に敗れた。
勝ったレインボーラインは、故障は残念だが、岩田の落ち着いた好騎乗が光った。陣営の執念が光ったレースであった。2着シュヴァルグランもボウマンの好騎乗でこの馬の力を出し切った。
まぁ少し先頭に立つのが速かったというのはあるが、結果論だろう。3着クリンチャーの三浦も良く乗っていた。こんな競馬ができれば今後大きいところも・・・。豊が乗っていたら、もうちょっと際どかったかも・・・。5着チェスナットコートはもう少し大きくなって欲しい。58㌔は厳しい。12着サトノクロニクルは道中少し折り合いを欠いていた。川田は「この馬が勝ちにいく競馬を組み立てた」と言っていたが、もう少しいい競馬ができなかったものか・・・。
レインボーラインは、父ステイゴールド、母レーゲンボーゲン(母父フレンチデピュティ)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は三田昌宏氏。通算成績は22戦5勝。重賞は2016年【アーリントンC】、18年【阪神大賞典】に次いで2勝目。【天皇賞・春】は、浅見秀一調教師は1998年メジロブライトに次いで2勝目。岩田康誠は08年アドマイヤジュピタに次いで2勝目となった。
昨日今日と競馬で惨敗。GWとても辛いスタートとなった。