菜七子100勝、秋山1000勝に続き、和田竜二(42)が記録を達成した。今日の福島6R(3歳未勝利・2000m芝)で1番人気バビット(牡、浜田)で勝利し、JRA通算1300勝目を達成。これは史上24人目、現役11人目の記録。通算1万7896戦目。JRA重賞は43勝(うちG1は8勝)挙げている。天晴れ!
記録とは別に悲しい事故が・・・。京都1R(3歳未勝利、1200mダート)で5頭が落馬する事故があった。4コーナーで3番手の外にいたダイヴィンダートが左前脚を故障して、岩田康が落馬。後続の馬が巻き込まれてマーブルレディーの松山、アカツキリンダの高倉、アビーシュートの松若、シャムエルの小崎と計5頭が落馬した。ゴール前ではサンマルマオリオも競走を中止した。岩田康と松山が担架で運ばれて救急車に乗せられ、岩田康は以降の7鞍、松山も以降の11鞍が乗り替わりとなった。診察の結果は岩田康が右前腕骨骨折の疑い、松山が骨盤骨折の疑いと診断。ともに京都府内の病院に搬送された。
この結果、来週のG1【天皇賞・春】で岩田康は【阪神大賞典】を勝ったユーキャンスマイル(牡5、友道)に騎乗する予定だったが、騎乗が厳しくなった。一方、松山はメイショウテンゲン(牡4、池添兼)に騎乗できる見込みだ。今年、岩田康は乗れていて、僕は期待していただけに残念だ。
今日の競馬を振り返る。東京11Rで行われた【第55回サンケイスポーツ賞フローラS】は、横山武史騎乗の4番人気ウインマリリン(美浦・手塚貴久厩舎)が直線で内から伸びて快勝。タイムは1分58秒7。横山武は嬉しい重賞初制覇を飾った。クビ馬差の2着には中団から馬群を捌いて抜け出したホウオウピースフル(2番人気)、さらにクビ馬差3着に後方待機から直線外から追い込んだフアナ(5番人気)が入線。僕が本命に推した1番人気に支持されたスカイグルーヴは5着に敗れた。なお、上位2頭が【オークス】の優先出走権を獲得した。
勝ったウインマリリンは賢い馬。鞍上の指示に見事に応えた。横山武も好騎乗で、これだけ素直に走れば【オークス】も問題ないだろう。2着ホウオウピースフルは道中少し行きたがる面を出していたが、その分伸びきれなかった。ただ血統的にも距離延びてよさそう。3着フアナはスカイグルーヴマーク。直線で前が詰まる場面があったが、あれが無ければ勝っていたのではないか。これからもっとよくなりそうで、将来が楽しみ。5着スカイグルーヴは向こう上面で少しかかるところがったが・・・。ルメールは折り合いもついてこの馬のポジションは取れたといっていた。僕は鞍上のミスのような気がする。
ウインマリリンは、父スクリーンヒーロー、母コスモチェーロ、(母父Fusaichi Pegasus)という血統。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬で、馬主は(株)ウイン。通算成績は4戦3勝。重賞初制覇。【フローラS】は、管理する手塚貴久調教師、騎乗した横山武史ともに初優勝となった。
京都11Rで行われた【第51回マイラーズC】は、福永祐一騎乗の1番人気インディチャンプ(牡5歳・音無秀孝厩舎)が上々のスタートから4番手のインでじっくりと我慢。抜群の手応えで4コーナーを回ると直線、外に持ち出して脚を伸ばし先頭でゴール。昨年の最優秀短距離馬で、メンバー唯一のGⅠが貫禄の勝利で重賞4勝目を挙げた。タイムは1分32秒4。2馬身差の2着にはベステンダンク(7番人気)、さらに1馬身半差遅れた3着にヴァンドギャルド(2番人気)が入った。
勝ったインディチャンプはここでは力が一枚も二枚も違った。僕も本命に推したが当然な勝利。
2着ベステンダンクはインディチャンプが可愛がってくれたお陰で2着に粘った。この馬自身は良く頑張っている。3着ヴァンドギャルドはスタートがすべて。ここではインディについで力を持っているが・・・。
インディチャンプは、父ステイゴールド、母ウィルパワー(母父キングカメハメハ)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は15戦8勝(うち海外1戦0勝)。重賞は昨年の【東京新聞杯】、【安田記念】、【マイルCS】に次いで4勝目。【マイラーズC】は、管理する音無秀孝調教師は99年エガオヲミセテ、08年カンパニーに次いで3勝目、騎乗した福永祐一は18年サングレーザーに次いで2勝目となった。
来週は【天皇賞・春】。粒は小粒だが、余計面白そう。気になるのはユーキャンスマイルに誰が乗るのか。岩田望未に乗り替わりなら少しも話題も・・・。